定期テスト対策|AIに作ってもらう「予想問題集」の作り方とフル活用術(もこあい式)
こんにちは、もこあい先生です。
「テスト前、なにから手をつければいいかわからない…」「ワークを1周したけど、まだ不安…」—そんな悩みを解決するのが、AIで作る予想問題集。この記事では、中高生~大学生向けに、安全で効果的・時短・失点を減らすもこあい式の手順をぜんぶ公開します。
しかも今回は、わたしの実体験や失敗談もたっぷり。読み終えるころには、あなたの学習が「受け身」から「攻め」に変わります。AIはチートではなく、”考える回数を増やす”ための相棒。いっしょに作戦を立てていきましょう。
目次
- なぜ「AI予想問題集」が効くの?(根拠と狙い)
- まずはルール:学校の方針・引用・倫理
- もこあい式・基本フロー(5ステップ)
- 科目別プロンプト大全(コピペOK)
- 採点・復習テンプレ(間違いの「原因」を特定)
- スコアを落とす落とし穴と回避策
- 本番1週間のタイムテーブル例(失点を削る運用)
- 学習効率をさらに上げる関連記事
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:AIは「先生」ではなく「相棒」
1. なぜ「AI予想問題集」が効くの?(根拠と狙い)
理由は3つ。
- 出題傾向に合わせた演習量を、短時間で確保できるから。AIは指定範囲・形式・難易度を絞れば、必要な数の問題をすぐ生成してくれます。
- 自分専用の弱点特化ができるから。間違えた問題の「型」をAIが言語化してくれるので、同じパターンでの失点を防げます。
- 解説を読み比べながら理解を深められるから。教科書・先生・自分メモ・AIの解説を並べると、理解の穴が可視化されます。
もこあい先生のエピソード
受験前、わたしは「関数」だけがどうしても苦手でした。公式は覚えているのに、いざ問題になると手が止まる…。そこでAIに「教科書のこの章の典型パターンを、やさしい順に5題ずつ」と作ってもらったんです。
解いた後は、AIに「間違えた問題の共通の原因を3つにまとめて」と依頼。すると「条件文の読み落とし」「符号の扱い」「グラフと式の往復不足」とズバリ。
この“原因メモ”を毎朝3分読むようにしたら、模試での失点が目に見えて減りました。
2. まずはルール:学校の方針・引用・倫理
- 学校や先生のルールに従いましょう(特にレポートのAI利用表記・参照元の明記)。
- AIの回答は一次情報ではないため、教科書・資料集・授業ノートで必ず裏取りを。
- 丸写し・「代行」はNG。AIは自分で考えるための素材作りに使うのが基本。
3. もこあい式・基本フロー(5ステップ)
- 範囲整理:教科書・ノート・ワークから、章・小見出し・キーワード・公式・重要図を箇条書き。
- 問題生成:科目・出題形式・難易度・配点・時間制限・出題数をプロンプトで指定。
- 本番同様に解く:タイマーで時間管理。解答根拠もメモ。
- 採点&原因特定:AIに採点基準を作らせ、点数+改善点+再演習問題を自動で。
- 弱点ドリル化:間違いの型ごとに小テスト(3〜5題)を継続生成→朝夜で回す。
ここまでが基礎。以降は、科目別の具体プロンプトへ!
4. 科目別プロンプト大全(コピペOK)
4-1. 国語(現代文・古文・漢文)
狙い:読解で落としがちな“言い換え・接続・指示語・主述関係”をパターン化して反復。
予想問題生成プロンプト(現代文・評論)
あなたは高校国語の出題者です。以下の条件で予想問題を作成してください。
【範囲】教科書:現代文B 第3章「言語と社会」相当の評論
【形式】設問6題:①主張要約 ②指示語内容 ③言い換え ④接続関係 ⑤文構造(主述)⑥語句
【難易度】やさしい→標準→やや難の順に
【制限】各設問に解答欄(番号)と配点(合計50点)を明記
【時間】20分で解ける分量に
【出力】本文(800〜1000字)+設問+模範解答+詳細解説(間違えやすいポイント付き)
弱点特化プロンプト(指示語・言い換え)
次の本文に対し、指示語・言い換えに絞った小テストを作成。
各3題、合計6題。本文は以下:
(ここに本文の一部を貼る)
出力:設問→模範解答→なぜそうなるかの論理(20〜40字)→似たひっかけ例
4-2. 英語(長文・文法・英作文)
狙い:長文の設問タイプ(主旨・事実一致・指示語参照・推論)と、文法の頻出を分離して練習。
予想問題プロンプト(長文読解)
あなたは高校英語の出題者。次で予想問題を作成:
【範囲】教科書●●/Unit5-6のテーマ語彙
【形式】長文(600語)+設問7題:主旨/事実一致/指示語/推論/語句言い換え/文挿入/タイトル
【指示】本文はCEFR B1相当、語彙はUnit5-6中心、知らない語は文脈で推測可能に
【出力】本文→設問→解答→詳細解説(根拠となる英文の引用付き)
英文法ドリルプロンプト(ミスの型から再出題)
以下は私が間違えた文法問題。ミスの共通点を3つに要約し、同タイプの小テストを5題作って。
(ここに間違えた問題を貼る)
出力:要約→小テスト→解答→なぜ間違えやすいか(日本語で具体例)
4-3. 数学
狙い:「問題の型」を分解し、手を止めるポイント(条件整理・作図・置換・符号・場合分け)を反復。
予想問題プロンプト(関数・図形)
高校数学の出題者として、次の条件で予想問題を作成。
【単元】二次関数(最大最小)+図形と方程式(直線の位置関係)
【構成】大問2つ。各大問は基本→標準→やや難と3段階、合計30点。
【指示】式変形や座標の意味づけを丁寧に問う。作図指示が必要なら簡易ASCII図で。
【出力】問題→途中式入りの模範解答→つまずきやすい注意点(箇条書き)
弱点再演習プロンプト(原因別ドリル)
この採点結果から、間違いの原因をラベル化し、ラベルごとに小テストを作成して。
採点結果:
- 大問1(1) 符号ミス
- 大問1(2) 条件の読み落とし
- 大問2(1) グラフ⇄式の往復不足
出力:ラベル一覧→各ラベルにつき例題2題→解説→再発防止メモ(20字)
4-4. 理科(物・化・生・地)
狙い:公式暗記だけでなく「なぜそうなる?」を文章化。計算問題は単位・桁・近似も意識。
予想問題プロンプト(化学・計算)
【範囲】化学基礎:物質量・濃度・気体の法則
【形式】小問6題(計算4/記述2)配点40点。難易度は標準中心。
【指示】計算過程は段階表示、単位・有効数字・近似の注意も明記。
【出力】問題→模範解答→計算の落とし穴→理解を深める一言メモ
4-5. 社会(地歴公民)
狙い:年表・因果関係・資料読み取り・用語の「意味と位置」をセットで。
予想問題プロンプト(日本史・流れ重視)
【範囲】近現代史「大正デモクラシー〜戦後改革」
【形式】年表穴埋め3、出来事の因果2、資料読み取り2、合計50点。
【出力】問題→解答→「なぜその順番か」簡潔に→関連用語のミニ辞書(各20字)
5. 採点・復習テンプレ(間違いの「原因」を特定)
AIに採点を任せるときは、基準を先に作らせてから採点に入るとズレが小さくなります。
採点プロンプト(テンプレ)
あなたは厳密な採点者。以下の方針で採点して:
1) 配点を各設問に割り当て、部分点も具体化(例:根拠の英文引用で+1)
2) 各設問の採点観点(キーワード・計算過程・論理)を明示
3) フィードバック:良い点/不足点/次の練習提案(問題の型と出題例)
以下が受験者の解答:…
復習カードは次の形式が鉄板です(Ankiや単語帳アプリでもOK)。
- 間違いの「型」:例)指示語の参照、符号の扱い
- 自分の失敗文:例)「題意を最後まで読まず決めつけた」
- 再発防止メモ(20字):例)「まず条件を箇条書き」「符号は最後に一度見直し」
- 類題リンク:その場で3題作って貼る
6. スコアを落とす落とし穴と回避策
- 「量は多いけど型がズレている」
→ 教科書・ノートの見出しと完全一致する範囲指定に。Unit名・章番号・太字語の列挙がコツ。 - 「AI解説がふわっとして腑に落ちない」
→ 「中学生でもわかる例え」「別解を2つ」「誤答例を先に出して比較」とプロンプトで明記。 - 「丸暗記モードで理解が浅い」
→ 自分で誤答を作ってAIに採点→なぜダメか解説させると理解が深まる。 - 「復習の粒度が大きすぎる」
→ 1ミス=1枚カード。1カード=1型。小さければ小さいほど直る。
7. 本番1週間のタイムテーブル例(失点を削る運用)
日 | やること | Point |
---|---|---|
7日前 | 範囲整理→AIで各科目の予想問題(やさしめ)を生成 | 全体像をつかむ |
6日前 | 本番形式で解く→採点→原因ラベル化→ラベル別ドリル生成 | 原因の見える化 |
5日前 | ラベル別ドリル朝3題/夜3題+通常問題1セット | 朝夜の「脳内更新」 |
4日前 | 苦手章のまとめノートをAIと共同で要約(図や箇条書き多め) | 視覚化で定着 |
3日前 | 標準〜やや難で再演習。本番時間で | 時間感覚を体に戻す |
2日前 | 最後の弱点リストだけ演習→できなかったら最短の同型1題追加 | 穴だけ埋める |
前日 | 超やさしめを解いて自信補充→睡眠最優先 | 脳に休養 |
8. 学習効率をさらに上げる関連記事
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9. よくある質問(FAQ)
Q1. AIの問題って本番と違いませんか?
A. 100%一致はしません。だからこそ「出題の型」に注目します。本文の構成、問われ方、必要な公式や語彙の範囲が合っていれば得点力は上がります。
Q2. 解説がイマイチなときは?
A. 「小学生にも」「別解を2つ」「誤答例→どこがダメか→正解」など、解説の出力条件を追加。元テキストの引用(出典)も指示しましょう。
Q3. どのくらいの量が必要?
A. まずは各科目の大問換算で2セット。採点後は、間違えた型だけを毎日3題でOK。量よりも「弱点密度」です。
10. まとめ:AIは「先生」ではなく「相棒」
AIで作る予想問題集は、あなたの時間を増やし、挑戦回数を増やし、弱点の見える化を助けます。最後にもう一つだけ。
もこあい先生の小声:テスト直前ほど「正解した」問題をもう一度解きたくなります。でも伸びるのは、“間違えた型”に向き合った人。今日の3題は、弱点だけでいい。AIが付き合ってくれます。
さあ、相棒といっしょに走り出そう。プロンプトはもう手元にあります。わからないところがあれば、この記事に戻ってきてくださいね。がんばれ、未来の自分!
【付録】最小プロンプト(範囲だけ差し替えて即実行)
高校生向けの予想問題を作成。
【範囲】(教科書名と章・小見出し・太字語を列挙)
【形式】(例:大問2/合計50点/やさしい→標準→やや難)
【時間】(例:25分)
【出力】問題→模範解答→詳細解説→間違えやすいポイント