2.中学生向け

【中学生向け】文字式の世界へようこそ:歴史から始める入門&超ていねい解説(例題・意地悪問題・大量練習つき)

もこあい先生が中学生向けに文字式の世界をやさしく解説

【中学生向け】文字式の世界へようこそ:歴史から始める入門&超ていねい解説(例題・意地悪問題・大量練習つき)

こんにちは、もこあい先生です😊
この記事では、中学数学のスタートライン「文字式」をゼロからわかりやすく解説します。
実は文字式には、人類の歴史から続く大きな意味があるんです。まずはそこから一緒に旅に出ましょう。

そして最後には、恵子のメモ:大量練習チャレンジが待っています。
クリックで開くと問題がズラ〜っと登場!最後の一問は特別チャレンジ🔥 ぜひ最後まで挑戦してね!

この記事で学べること

  1. 文字式が生まれた歴史と「xを使う理由」
  2. 文字式の基本ルール(省略・順序・同類項・かっこ)
  3. 例題でサクサク確認(クリックで答え)
  4. ストーリー文章題で実践(もこあい&健太&恵子&悪もこあい)
  5. 悪もこあい先生の「意地悪問題」コーナー🔥
  6. 恵子のメモ:大量練習(最後は特別チャレンジ)

まずは導入:なんで x とか使うの?

健太: ねぇ先生、数字で計算すればよくない? なんで x とか y とか出てくるの?
もこあい先生: いい質問!それには歴史の物語があるんだ。ちょっとタイムトラベルしよう✈️

コラム:文字式の歴史(超ざっくり)

  • 古代エジプト・バビロニア: 具体的な数字で実用の問題(穀物・賃金など)を解く。文字式はまだ登場しない。
  • ギリシャ(ユークリッドなど): 記号より言葉で数を表現。証明文化が発展。
  • インド〜アラビア: 0位取り記数法が確立し、「数の表し方」が一気に進化。
  • アル=フワーリズミ: 「代数学(アル=ジャブル)」の原型。方程式の考え方が広まる。
  • 近代ヨーロッパ(ヴィエトほか): 未知数を x, y, z、既知数を a, b, c など文字で一般的に表す方法が整う。

→ こうして中学数学でも「x を使って一般化する」スタイルが定着しました。
文字式は、どんな数にも通用する “万能のことば”なんだね。

文字式の基本ルールを徹底マスター

① 掛け算は省略する

2 × x2xa × bab3 × a × a3a2

悪もこあい: 2 × x = 2 + x だよね?(ニヤリ)
もこあい先生: だめ〜っ!掛け算は省略して2x、足し算じゃないよ!

② 順序は「数 → 文字(ABC順) → べき」

x × 3 × y × x3x2y(数→文字、同じ文字は指数でまとめる)

③ 同類項はまとめる

3x + 5x8x2a + 3b + 4a6a + 3b

④ かっこと分配法則

3(x+2)3x + 6-(x-4)-x + 4

例題で確認(クリックで答えを見る)

例題1:同類項をまとめよう (3x + 5x – 2x)

3x + 5x – 2x = 6x

例題2:分配法則 5(a+b) – 2(a-b)

5a+5b -2a +2b = 3a + 7b

例題3:かっこをはずして整理 2(x-3) + 4(x+1) – (x-5)

2x-6 + 4x+4 – x+5 = (2x+4x-x) + (-6+4+5) = 5x + 3

文章題で実践:式にしてみよう(キャラ登場)

(1)アイス代の謎
アイス1個を x 円、ジュース1本を y 円とする。
健太はアイス2個とジュース1本、恵子はアイス1個とジュース2本買った。合計金額を文字式で表せ。

答えを見る

健太:2x + y、恵子:x + 2y、合計:3x + 3y

(2)映画館のセット
ポップコーンを a 円、ドリンクを b 円とする。
もこあい先生はポップコーン1つとドリンク2つ、健太は2人分の同じセットを買った。支払合計は?

答えを見る

1セット:a + 2b。健太が2人分=2セットだから、合計は 3a + 6b

(3)悪もこあいの罠
ノート1冊 n 円、ペン1本 p 円。
「ノート3冊とペン2本の2倍の値段は?」

答えを見る

まず1回分:3n + 2p。これを2倍→ 6n + 4p2×(3n+2p) を忘れない!)

悪もこあい先生の「意地悪問題」🔥

ひっかかりやすいミスに注意。クリックで答え!

Q1. 2x + 3 – 5x + 4 を整理

(2x-5x) + (3+4) = -3x + 7

Q2. – (x – 5) + 2(x + 1) を整理

-x +5 + 2x +2 = x + 7

Q3. 3(a – 2b) – 2(a + b) を整理

3a – 6b – 2a – 2b = a – 8b

Q4. (x + 2)(x + 3) を展開

x^2 + 5x + 6(答:x2 + 5x + 6

Q5. 2(x – 3) – (4 – x) を整理

2x – 6 – 4 + x = 3x – 10

まとめ:文字式は「一般化」の入口

  • 文字式はどんな数にも通用する共通のことば
  • 基本ルール(省略・順序・同類項・かっこ)を守れば計算は怖くない
  • 実際の生活場面を式にできると、数学が道具に変わる!

✅ ここまで読んで「文字式はもう大丈夫!」と思った人へ

【チャレンジUP】高校の多項式(展開・整理)に挑戦!

※ この記事は高校編①に続きます。高校編①の末尾からは因数分解へ!

恵子のメモ:もっと練習したい方はクリック!

恵子: ここからは練習ゾーン!できたら家族や友達にも出題してみてね♪
▶ もっと練習する(基礎 → 応用 → ラスト特別チャレンジ)

レベル1:同類項をまとめる

(1) 3x + 5x

8x

(2) 2a + 3b + 4a

6a + 3b

(3) (x+3) + (2x-1)

3x + 2

(4) 7y – 3y + 2

4y + 2

レベル2:分配法則・かっこ外し

(5) 3(x+2)

3x + 6

(6) – (x – 4)

-x + 4

(7) 5(a+b) – 2(a-b)

3a + 7b

(8) 2(x-3) + 4(x+1) – (x-5)

5x + 3

レベル3:文章を式に(表現力)

(9) ノート1冊x円、ペン1本y円。ノート2冊とペン3本の値段。

2x + 3y

(10) りんご1個a円、みかん1個b円。3人が各自りんご1個・みかん2個を買う合計。

1人分 a+2b → 3人分 3a + 6b

(11) クラスn人がプリントを3枚ずつ。必要枚数は?

3n

レベル4:展開・整理(ちょい応用)

(12) (x+2)(x+3)

x2 + 5x + 6

(13) (a+2b) – (3a-4b)

-2a + 6b

(14) 3x(x-1) – 2(x-3)

3x^2 -3x -2x +6 = 3x^2 -5x + 6

(15) (x+1)^2 + (x-1)^2 を整理

x^2+2x+1 + x^2-2x+1 = 2x^2 + 2

ラスト特別チャレンジ🔥

(16) (x+2)(x-2)(x+3) を展開して整理

(x+2)(x-2)=x^2-4。これに (x+3) を掛ける:
(x^2-4)(x+3) = x^3 + 3x^2 – 4x – 12 = x^3 + 3x^2 – 4x – 12

できた人、おめでとう!高校の多項式にも挑戦してみよう👇

もこあい先生: ここまでやりきったみんな、よく頑張ったね!!🔥
文字式は数学の入り口、でも人類の知恵が詰まった最高の武器なんだよ。
今回の練習で「できる!」を積み重ねた君は、もう立派な数学の冒険者だ!✨
この勢いで次の高校の多項式チャレンジも突き抜けよう!🚀