【第2話】空っぽの宝箱|アラビアンナイト風おはなし実験
第1話では、カリームとライラが「実行」という宝を見つけました。
今回は、その続きのおはなしです。
そしてこの記事では、みんなが自分でも物語を作れるようにプロンプトを公開します。
最後には「挑戦」をテーマにしたおまけコーナーもあるよ!
今回のプロンプト(コピペOK)
あなたはアラビアンナイト風の物語作家です。
舞台は砂漠と遺跡。
主人公カリーム(少年)とライラ(少女)は遺跡に入り、
「無謀な勇気」と「挑戦の勇気」の違いについて会話します。
その後、星の導きで新たな宝箱を見つけます。
しかし宝箱はすでに誰かに開けられていて、中身は空っぽ。
ただし足跡や紙切れなど「誰かが行動した痕跡」が残っています。
その出来事を通して「挑戦」という言葉が宝になる展開を描いてください。
子どもがワクワクできる冒険にしてください。
最後に「まだ旅は続く」と余韻を残して終えてください。
物語本編
星の光に導かれて、カリームとライラは砂漠の奥にある古い遺跡へとたどり着きました。
遺跡の入口に立ったカリームは、胸を張って叫びました。
「よし!とにかく突っ走って宝を見つけるぞ!」
するとライラが首を振りました。
「カリーム、それは勇気じゃなくて無謀よ。
挑戦っていうのは、怖くても一歩を踏み出すこと。
でも、考えもせずに飛びこむのはただの無謀な勇気だわ。」
カリームは少し顔を赤らめて頭をかきました。
「そ、そうか…。じゃあ、ちゃんと考えながら挑戦するよ!」
ふたりは笑い合い、慎重に遺跡の奥へと進んでいきました。
崩れかけた石の回廊を抜けた先に、金色の模様が刻まれた大きな宝箱がありました。
「ついに見つけた!」カリームは息をのんでふたを開けました。
ところが——中は空っぽ。
ふたりは顔を見合わせました。その時、ライラが足元に小さな紙切れを見つけました。
そこには、たった一言だけ書かれていました。
『挑戦』
カリームはがっかりしたようにため息をつきました。
「せっかくここまで来たのに、宝はもうなかったなんて…」
するとライラは優しく微笑みました。
「いいえ、誰かがここに挑戦して、宝箱を開けた。その行動の証が残っているの。
きっと『挑戦』こそが本当の宝なんだわ。」
カリームはしばらく黙っていましたが、やがて力強くうなずきました。
「そうだな。宝がなくても、挑戦すること自体が大事なんだ!」
その時、天井の裂け目からひとすじの星の光が差し込みました。
光はふたりを照らし、さらに遠くの空を示すようにきらめきます。
「行こう、ライラ!」
「ええ、次の挑戦へ!」
こうしてふたりの冒険は、まだまだ続いていきました。
もこあい先生のひとこと
今回の宝は「挑戦」でした。
無謀に突っこむことと、考えて挑戦することは全然ちがいます。
君なら、どんな挑戦をしてみたい?
おまけ:雑なプロンプトだと…(失敗例)
クリックで開く
雑プロンプト:「宝箱を見つけた話を書いて」
出力の例:「少年と少女が宝箱を見つけました。宝はありませんでした。おわり。」
→ これでは物語に深みがありませんね。具体的な条件を入れるとぐっとおもしろくなります。
おまけ:フリガナもつけてみよう!
さらに「挑戦」したい人は、むずかしい漢字にフリガナをつけるプロンプトを試してみよう。
たとえば、AIにこんなお願いをすると…
この物語の中で、小学生で習わない漢字には
導 や 賢者 のように
フリガナをつけてください。
すると、漢字を読めなくても安心!
物語を楽しむだけでもいいし、漢字を学ぶきっかけにしてもいい。
君も「挑戦」してみよう。きっと新しい発見があるはずだよ。
つぎはどんな冒険が読みたい?
- このプロンプトを試して、自分の物語を作ってみよう!
- 「こんな宝の言葉がいい!」というリクエストも募集中!
- 反響があれば、次の冒険も公開していきます。