国語の文章問題が解けない中学生へ|設問・根拠・答えの3ステップで解く方法
国語の文章問題を読んでいて、こんなふうに止まってしまうことはありませんか。
「本文は読んだのに、問題になると答えられない」
「選択肢がどれも正しそうに見える」
「記述問題になると、何を書けばいいのか分からない」
もこあい先生:
「国語が苦手だと思っていても、実は全部が分からないとは限りません。まずは、どこで止まっているのかを見つけてみましょう」
健太:
「僕は本文は読めるんです。でも、“なぜですか”って聞かれると、どこを見ればいいのか分からなくなります」
恵子:
「私は答えは何となく分かるのに、記述になると書けなくなります」
もこあい先生:
「二人は同じ“国語が苦手”でも、止まっている場所が違いますね」
国語の文章問題では、ただ本文を読むだけではなく、
設問を見る
↓
本文から根拠を探す
↓
答えの形にする
という順番が大切です。
この記事では、中学生の国語の文章問題を「設問・根拠・答え」の3つに分けて、どこで止まっているのか、どこまで戻ればよいのかを整理します。
もこあい先生:
「全部を一気に得意にしなくても大丈夫。まずは、最初に止まった場所を一緒に探していきましょう」
- この記事で分かること
- まずは1問|健太は、どこで間違えた?
- 30秒診断|あなたは「読む・考える・書く」のどこで止まっている?
- 国語の文章問題は「設問→根拠→答え」で考える
- STEP1|まず「何を聞かれているか」を見る
- 悪もこあい先生登場|「国語なんて雰囲気で選べばいい?」
- STEP2|本文から「根拠」を探す
- 説明文では「文章のつながり」を見る
- 物語文では「会話・行動・描写」を見る
- STEP3|根拠を「答えの形」にする
- さっきの問題を「設問→根拠→答え」で解いてみよう
- 選択問題でも「本文に戻る」
- 「読む」で止まっている人は、ここまで戻ろう
- 「書く」で止まっている人は、いきなり完成答案を書かない
- 間違えたら「最後」ではなく「最初にずれた場所」へ戻る
- ChatGPTは「答えを作る人」ではなく練習相手にする
- 7日間の練習例|何を練習すればいいか迷う人へ
- 忙しい日は「1問3ステップ」だけでもいい
- 保存用|国語の文章問題を見る6項目チェック
- 次に読む記事|止まった場所から進もう
- 保護者の方へ|「もっとちゃんと読みなさい」の前に
- よくある質問
- まとめ|国語が分からなくなったら「設問・根拠・答え」へ戻ろう
- 訂正・追記履歴
- 参考・確認資料
この記事で分かること
- 国語の文章問題で、自分がどこにつまずいているか
- 設問を読むときに最初に確認すること
- 本文から根拠を探す考え方
- 根拠を記述答案に変える方法
- 説明文と物語文で見る場所の違い
- 間違えたときに、どこまで戻ればよいか
- ChatGPTを答え製造機ではなく、国語の練習相手として使う方法
まずは1問|健太は、どこで間違えた?
もこあい先生:
「説明を始める前に、短い問題を一つだけ見てみましょう」
健太は、発表の順番が近づくにつれて何度も原稿を見直していた。
名前を呼ばれると、一度大きく息を吸ってから立ち上がった。
発表が終わると、健太は席に戻り、小さく笑った。
問題:
健太が発表後に「小さく笑った」のはなぜだと考えられますか。
健太:
「うれしかったから、じゃないですか?」
恵子:
「でも、“うれしかった”って本文には書いてないよね」
もこあい先生:
「いいところに気づきました。健太の答えが絶対にありえないということではありません。でも、国語の問題では、もう一つ確認したいことがあります」
『その答えは、本文のどこから考えたの?』
ここが、この記事の出発点です。
30秒診断|あなたは「読む・考える・書く」のどこで止まっている?
もこあい先生:
「まず、自分に一番近いものを探してみましょう」
A|本文を読んでも内容がつかめない
- 一文が長いと途中で分からなくなる
- 「これ」「それ」が何を指しているのか分からない
- 段落ごとに何を言っているのか分からない
- 読み終わっても、どんな話だったか説明できない
→ 「読む」まで戻ってみましょう。
B|本文は分かるけれど、問題になると解けない
- どこを根拠にすればよいか分からない
- 「なぜですか」と聞かれると感想を書いてしまう
- 選択肢が全部それらしく見える
- 設問と関係のない場所を読んでしまう
→ 「設問と根拠をつなぐ」ところへ戻ってみましょう。
健太:
「これは僕です。文章そのものより、問題になったあとに止まります」
C|答えは分かる気がするのに、記述できない
- 最初の一文が出てこない
- 本文をそのまま長く写してしまう
- 字数制限に収まらない
- 言いたいことはあるのに、答案にするとずれる
→ 「答えの形を作る」ところへ戻ってみましょう。
恵子:
「私はこっち。材料はありそうなのに文章にできません」
もこあい先生:
「それなら、本文を最初から何度も読み直すより、答えを組み立てる練習をした方がよさそうですね」
国語の文章問題は「設問→根拠→答え」で考える
文章問題で迷ったときは、次の3つを順番に確認します。
① 設問|何を聞かれている?
↓
② 根拠|本文のどこから分かる?
↓
③ 答え|聞かれ方に合った形になっている?
もこあい先生:
「まず覚えてほしいのは、この3つです。難しい問題でも、どこで止まったのかを確認する場所として使えます」
STEP1|まず「何を聞かれているか」を見る
国語では、本文だけではなく設問そのものも読む対象です。
たとえば、
主人公が急に黙ったのはなぜですか。
と聞かれたなら、探すのは主人公が黙った「理由」です。
一方、
このときの主人公は、どのような気持ちだったと考えられますか。
なら、求められているのは「気持ち」です。
さらに、
本文中から十五字以内で抜き出しなさい。
なら、今度は自分で文章を作るのではなく、本文から条件に合う言葉を探す問題です。
設問で先に見たい言葉
- なぜ
- 理由
- どのような気持ち
- どういうこと
- 本文中から
- 抜き出しなさい
- ○字以内
- 二つ答えなさい
健太:
「僕、本文ばかり気にして、“二つ答えなさい”を見落としたことあります」
もこあい先生:
「本文を正しく読めても、設問の条件と違えば答えがずれてしまいます。だから最初に、“これは何を答える問題?”と確認してみましょう」
設問を一言にしてみよう
問題を読んだら、頭の中で短く言い換えてみます。
- これは理由を答える問題
- これは気持ちを答える問題
- これは言い換えをする問題
- これは抜き出しの問題
何を探しているのかが分かると、本文へ戻ったときに見る場所も絞りやすくなります。
悪もこあい先生登場|「国語なんて雰囲気で選べばいい?」
悪もこあい先生:
「選択肢? 一番それっぽいやつを選べばいいじゃん。記述? 本文をいっぱい写しておけば、どこか当たるでしょ」
健太:
「……それ、僕ちょっとやっています」
恵子:
「私も記述で、関係ありそうな文を全部書いたことあるかも」
もこあい先生:
「国語でありがちな方法ですが、それだと“設問が聞いていること”と“本文の根拠”がつながらないことがあります」
文章問題では、
雰囲気で答えを決める
→ あとから本文を見る
ではなく、
設問を確認する
→ 根拠を見る
→ 根拠から答えを考える
という順番を意識します。
悪もこあい先生:
「ぐぬぬ……本文に戻られた……」
STEP2|本文から「根拠」を探す
設問で何を聞かれているか分かったら、次に考えるのは、
「その答えは、本文のどこから分かる?」
です。
自分の経験や想像だけではなく、本文に書かれている言葉・出来事・文章の流れへ戻って考えます。
まず「設問に出てきた言葉」の近くを見る
たとえば、
主人公が教室を出た理由を答えなさい。
なら、
- 主人公
- 教室を出た
- その出来事の前後
を中心に探してみます。
健太:
「僕は問題が分からなくなると、また1ページ目から全部読んでいました」
もこあい先生:
「もちろん読み直しが必要な場合もあります。でも、まずは設問と関係する場所へ戻った方が探しやすいですね」
根拠は「必ず二つ」ではない
ここは注意したいところです。
どんな問題でも根拠を二つ探せばよい、というルールではありません。
一つの言葉や行動が重要な根拠になる問題もあります。
反対に、会話と行動、前の段落と後ろの段落など、複数の情報をつないで考える問題もあります。
そのため、
一番関係の深い根拠を探す
↓
それだけでは説明できないなら、周りも見る
という順番で考えてみましょう。
根拠の「数」より、
「なぜ、その部分からこの答えになるのか」
を説明できることが大切です。
説明文では「文章のつながり」を見る
説明文や論説文では、文章がどのようにつながっているかを見ると、筆者の考えを追いやすくなります。
接続語は流れを知らせる手がかり
逆の方向へ進む言葉
- しかし
- ところが
- 一方で
理由・結果を表す言葉
- なぜなら
- そのため
- だから
- したがって
まとめ・言い換えを表す言葉
- つまり
- このように
- 要するに
恵子:
「じゃあ、“しかし”の後ろが答えなんですか?」
もこあい先生:
「そこまで機械的には決められません。“しかしの後ろ=必ず正解”ではなく、話の向きが変わったことを知らせる手がかりとして見ましょう」
指示語を見たら前へ戻る
「これ」「それ」「このこと」などの指示語が出てきたら、
「何を指している?」
と確認します。
毎日少しずつ本を読む習慣をつけた。
このことで、以前より文章を読むのが楽になった。
この場合、「このこと」だけを見ても意味は分かりません。
前に戻って、何を指しているのか確認します。
もこあい先生:
「指示語を見たら前へ。これも説明文で迷ったときの小さな戻り道です」
物語文では「会話・行動・描写」を見る
物語文で、
このとき主人公はどのような気持ちだったと考えられますか。
と聞かれると、
「悲しいかな?」
「うれしいかな?」
と、気持ちの名前を先に当てたくなることがあります。
しかし、先に見るのは本文です。
心情を考える3つの手がかり
- 会話|何と言った?
- 行動|何をした?
- 描写|どんな様子・場面だった?
たとえば、
「別にいいよ」と言った。
そのあと、握っていた紙をそっと机の中にしまった。
とします。
会話だけを見れば、「本当に気にしていない」とも読めそうです。
しかし、行動も合わせて見ると、
「本当は少し気にしているのでは?」
という読み方もできます。
健太:
「言った言葉だけで決めちゃいけないんですね」
もこあい先生:
「そうです。気持ちを先に当てて根拠を探すのではなく、本文の手がかりを見てから気持ちを考えるようにしてみましょう」
物語文の心情問題を詳しく練習したい人は、こちらの記事で「会話・行動・描写」の3ステップを詳しく説明しています。
物語文の心情が分からない中学生へ|会話・行動・描写から読む3つの手がかり
STEP3|根拠を「答えの形」にする
恵子:
「ここからが私の苦手なところです。根拠は見つかっても、答案にできません」
もこあい先生:
「それなら、最初から完成した文章を書こうとしなくて大丈夫です」
記述で止まる人は、まず、
答え:____
根拠:____
の二つに分けます。
「なぜ」と聞かれたら理由の形へ
なぜ主人公は安心したのですか。
なら、
「〜から。」
「〜ため。」
という形にすると、質問と答えをつなぎやすくなります。
「どのような気持ち」と聞かれたら心情を入れる
このときの主人公は、どのような気持ちですか。
なら、理由だけを書いて終わらず、
「〜という気持ち。」
のように、求められている心情を答えに入れます。
「どういうこと」と聞かれたら言い換える
「どういうことですか」という問題では、難しい表現をそのまま写すだけでは説明にならない場合があります。
「この言葉を、もっと具体的に言うと?」
と考え、前後の文章を使って意味が変わらないように言い換えてみます。
さっきの問題を「設問→根拠→答え」で解いてみよう
冒頭の問題へ戻ります。
健太は、発表の順番が近づくにつれて何度も原稿を見直していた。
名前を呼ばれると、一度大きく息を吸ってから立ち上がった。
発表が終わると、健太は席に戻り、小さく笑った。
問題:
健太が発表後に「小さく笑った」のはなぜだと考えられますか。
① 設問|何を聞かれている?
聞かれているのは、
「発表後に笑った理由」
です。
② 根拠|本文のどこから分かる?
本文には、
- 発表前に何度も原稿を見直している
- 名前を呼ばれて大きく息を吸っている
- 発表が終わったあとに小さく笑っている
という流れがあります。
これらから、発表前には緊張していて、発表を終えたあとにほっとした様子だと考えられます。
③ 答え|設問に合う形にする
たとえば、
緊張していた発表を無事に終えることができ、安心したから。
のようにまとめられます。
健太:
「最初に“うれしかった”って当てにいくんじゃなくて、行動を見てから考えるんですね」
もこあい先生:
「そうです。大切なのは、答えを当てることより、本文から答えまでの道をつなげることです」
選択問題でも「本文に戻る」
選択問題では、どの選択肢もそれらしく見えることがあります。
健太:
「これ、本当にあります。二つまで絞ったあと、最後は勘です」
もこあい先生:
「最後の二つになったときほど、本文へ戻ってみましょう」
選択問題を見る順番
- 設問が何を聞いているか確認する
- 選択肢の違っている部分を見る
- 本文の根拠と一致するか確認する
- 本文に書かれていない内容が足されていないかを見る
「もっともらしい選択肢」を探すのではなく、
「本文とつながっている選択肢」
を探します。
「読む」で止まっている人は、ここまで戻ろう
設問以前に、本文そのものがよく分からない場合もあります。
そのときは無理に問題を解き続けず、読むところへ戻ります。
1|長い一文を意味のまとまりで見る
長い文を一気に理解しようとせず、読点「、」や言葉のつながりを見ながら、意味のまとまりに分けて読みます。
2|「誰が・何が」「どうした」を確認する
長い一文でも、
- 誰が・何が
- どうした
を見つけると、文の中心をつかみやすくなります。
3|段落を一言で言ってみる
完璧な要約を作らなくても構いません。
- 問題を出している段落
- 例を説明している段落
- 理由を説明している段落
- 筆者の考えをまとめている段落
くらいの短い言葉でも、文章全体の地図を作る助けになります。
「書く」で止まっている人は、いきなり完成答案を書かない
恵子:
「記述問題って、最初からきれいな文章を書かなきゃいけないと思っていました」
もこあい先生:
「途中のメモは答案ではありません。まず材料を出して、それから整えて大丈夫です」
たとえば、
答え:安心した
根拠:発表前は緊張していた。発表後に笑った。
と分けてから、
緊張していた発表を無事に終えることができ、安心したから。
とつなぎます。
材料 → 答案
の2段階に分けると、記述問題を整理しやすくなります。
間違えたら「最後」ではなく「最初にずれた場所」へ戻る
国語の問題を間違えたとき、
「国語が苦手だった」
だけで終わってしまうと、次に何を直せばよいのか分かりません。
代わりに、次の順番で確認してみましょう。
① 設問を読み違えた?
→ 設問へ戻る
② 本文の根拠を見つけられなかった?
→ 根拠探しへ戻る
③ 根拠は分かったけれど、答えにできなかった?
→ 答えの作り方へ戻る
④ そもそも本文の意味が分からなかった?
→ 読むところへ戻る
もこあい先生:
「最後に×がついた場所だけを見るのではなく、最初にずれた場所を探してみましょう」
健太:
「僕なら、“国語ができなかった”じゃなくて、“根拠を見つけられなかった”まで分けるんですね」
恵子:
「私は“答えの形にできなかった”です」
もこあい先生:
「そこまで分かれば、次に何を練習するかも決めやすくなります」
ChatGPTは「答えを作る人」ではなく練習相手にする
ChatGPTなどの生成AIも、使い方によっては国語の練習相手にできます。
ただし、最初から、
この問題の答えを教えて。
と聞くだけでは、自分がどこで止まっていたのか分からないまま終わることがあります。
おすすめは、止まった場所ごとに質問を変える方法です。
設問の意味が分からないとき
この設問が何を答えるよう求めているのかだけ説明してください。
答えそのものは、まだ出さないでください。
根拠を見つける練習をするとき
私が選んだ根拠が、この設問に合っているか確認してください。
違う場合も、すぐに正しい場所を教えず、ヒントを一つください。
記述答案を確認するとき
私の答案が設問に答えているか確認してください。
正解文へ書き換える前に、
①設問とのずれ
②本文の根拠
③足りない情報
の順に教えてください。
最後はAIを閉じて、もう一度考える
- 自分で問題を考える
- AIからヒントをもらう
- 分からなかったところを確認する
- AIを閉じる
- 同じ問題や似た問題を、自分でもう一度考える
もこあい先生:
「AIの説明を読んで“分かった”で終わらず、最後に自分でできるか確かめてみましょう」
学校の課題や提出物では、学校や先生から示されているAI利用のルールがある場合、そのルールを優先してください。
7日間の練習例|何を練習すればいいか迷う人へ
ここから紹介するのは、「7日間で国語ができるようになる」という意味ではありません。
何から練習すればよいか迷っている人向けの、短い練習例です。
Day1|どこで止まったか確認する
文章問題を1題だけ解きます。
間違えたら、
- 読む
- 設問
- 根拠
- 答え
のどこで最初に止まったかを確認します。
Day2|設問だけを見る
問題を何問か見て、答えはまだ出さず、
「これは何を聞いている?」
だけを考えます。
Day3|本文の根拠に線を引く
答えを書く前に、
「ここから分かる」
と言える部分を探します。
Day4|「答え」と「根拠」を分ける
完成答案を書かず、
答え:____
根拠:____
だけを書いてみます。
Day5|一つの答案にする
Day4で集めた材料を、設問に合った一文へまとめます。
Day6|一番止まる場所だけ練習する
読む・設問・根拠・答えの中から、一番苦手だったところだけ練習します。
Day7|1題を最初から解く
最後に1題だけ、
設問 → 根拠 → 答え
を意識して自力で解きます。
できなかった場所があれば、それが次に戻る場所です。
忙しい日は「1問3ステップ」だけでもいい
毎日まとまった時間を取れなくても構いません。
問題を1問だけ解いたあと、次の3つを確認します。
- 何を聞かれていた?
- 根拠はどこだった?
- その根拠から、なぜこの答えになる?
たくさん問題を解くことだけを目標にせず、一つの間違いを小さく分けて見る練習もしてみましょう。
保存用|国語の文章問題を見る6項目チェック
- □ ① 設問は何を聞いている?
- □ ② 字数・抜き出し・個数などの条件を見落としていない?
- □ ③ 本文のどこが根拠?
- □ ④ その根拠から答えまで説明できる?
- □ ⑤ 設問に合った答え方になっている?
- □ ⑥ 間違えたら、最初にずれた場所まで戻った?
もこあい先生:
「六つ全部を毎回完璧にできなくても大丈夫です。迷ったら、まずはこの二つに戻りましょう」
『何を聞かれている?』
『根拠はどこ?』
この二つが、文章問題を考え直す入口になります。
次に読む記事|止まった場所から進もう
この記事は、国語の文章問題全体の共通入口として使えます。
全部の記事を順番に読む必要はありません。
自分が止まった場所に近いものを選んでください。
中学国語全体で何を学ぶか確認したい人へ
中学1年の国語は何を習う?|詩・聞く・話すから始まる学びの地図
物語文の心情で止まる人へ
物語文の心情が分からない中学生へ|会話・行動・描写から読む3つの手がかり
詩をどう読めばいいか分からない人へ
中学国語の詩はどう読めばいい?|音読・くり返し・気になる言葉から考える方法
品詞・文節・単語で止まっている人へ
中学生の国語文法がわからない人へ|品詞・文節・単語の見分け方
作文で「何を書けばいい?」と止まる人へ
中学生の作文が苦手でも大丈夫|ChatGPTでアイデア・構成・見直しを練習する方法
もこあい先生:
「学年や国語全部を最初からやり直すのではなく、今止まっている場所から一つ選んでみましょう」
保護者の方へ|「もっとちゃんと読みなさい」の前に
お子さんが文章問題を間違えたとき、
「もっとちゃんと読みなさい」
と言いたくなることもあると思います。
ただ、「ちゃんと読む」が何をすればよいのか、本人にも分かっていない場合があります。
そんなときは、もう少し小さく分けて聞いてみてください。
- 「何を聞かれていた問題だった?」
- 「答えの根拠はどこにありそう?」
- 「本文は分かった?」
- 「分かっていたけど、書くところで止まった?」
もこあい先生:
「“国語が苦手”という大きな言葉を、読む・設問・根拠・答えに小さく分けると、次に何を練習するか見つけやすくなります」
よくある質問
国語の文章問題は、本文と設問のどちらを先に読めばいいですか?
必ず全員が同じ順番で読む必要はありません。
本文を読んでから設問を見る方法も、先に設問を確認する方法もあります。
ただし、実際に問題へ答えるときには、設問が何を求めているかを確認し、必要な本文の根拠へ戻ることが大切です。
記述問題では、本文をそのまま使ってはいけませんか?
本文の言葉を使うこと自体が悪いわけではありません。
「本文中から抜き出しなさい」と書かれている場合は、条件に従って本文から抜き出します。
一方、「なぜですか」「説明しなさい」などの場合は、本文の言葉を根拠として使いながら、設問に合った答えへ整える必要があります。
根拠はいくつ探せばいいですか?
問題によって違います。
一つの言葉や行動だけで十分な場合もあれば、複数の表現を組み合わせて考える場合もあります。
「必ず二つ」のように数を固定せず、その答えを説明するために何が必要かを考えましょう。
本をたくさん読めば、国語の文章問題もできるようになりますか?
読書によってさまざまな文章や言葉に触れることはできます。
一方で、文章問題を解くときには、
設問を確認する → 根拠を探す → 答えにする
という問題演習の練習も必要です。
読書と文章問題の練習を、同じものとして考えすぎなくても大丈夫です。
ChatGPTに国語の問題を聞いてもいいですか?
練習相手として利用する場合は、答えそのものをすぐ出してもらうより、
- 設問が何を聞いているか確認する
- 自分で選んだ根拠を確認してもらう
- 間違っていたらヒントだけもらう
- 自分の答案のずれを確認する
といった使い方があります。
最後に、自分でもう一度考える時間を作りましょう。
まとめ|国語が分からなくなったら「設問・根拠・答え」へ戻ろう
国語の文章問題で止まったとき、
「自分は国語が苦手だから」
だけで終わらせる必要はありません。
まず確認するのは、
① 設問|何を聞かれている?
次に、
② 根拠|本文のどこから分かる?
そして、
③ 答え|聞かれ方に合っている?
です。
それでも難しい場合は、
- 本文の意味が分からない → 読むへ戻る
- 何を聞かれているか分からない → 設問へ戻る
- 答えの理由が説明できない → 根拠へ戻る
- 分かっているのに文章にできない → 答えの形へ戻る
と、最初にずれた場所まで戻ります。
健太:
「僕は“国語全部が分からない”んじゃなくて、根拠を見つけるところで止まりやすかったんですね」
恵子:
「私は答えと根拠を分けてから書けばよかったんだ」
もこあい先生:
「その気づきが大切です。今日から問題を一つ解いたら、まずこの二つだけ確認してみてください」
『何を聞かれている?』
『その答えの根拠はどこ?』
一問ずつ、そこから始めていきましょう。
もこあい先生より:
「今日の“なんで?”を大切にしよう。正解より、考えた道のりが宝もの。」
訂正・追記履歴
- 2025年12月20日:初版公開
- 2026年6月9日:記事内容を更新
- 2026年8月14日:記事全体をフルリライト。「読む・考える・書く」の診断を残しつつ、「設問→根拠→答え」を中心とした構成へ変更。健太・恵子によるつまずき例、冒頭ミニ問題、間違えたときの戻り道、ChatGPTを使った練習方法を追加。「根拠を二つ探す」という固定的な説明を見直し、問題に応じて必要な根拠を確認する説明へ変更。「1週間で直す」という表現を「7日間の練習例」へ変更。
参考・確認資料
この記事では、中学生が文章問題でどこにつまずいたかを整理しやすいよう、学習内容を「設問・根拠・答え」などの段階に分けて説明しています。学校・教科書・先生によって、問題の解き方や答案のまとめ方について具体的な指示がある場合は、その指示を優先してください。













