ChatGPTで国語の読解練習|要約と感想文を自分の言葉で書く手順
国語の読解で、こんなふうに止まることはありませんか?
- 文章を読んでも、何が大事なのか分からない
- 要約しようとすると、長くなりすぎる
- 感想文を書こうとしても、「すごいと思いました」で止まる
- ChatGPTを使ってみたけれど、逆に自分の考えが薄くなった気がする
そんなときに大事なのは、AIに答えを作ってもらうことではありません。
大事なのは、自分が読んで、考えて、言葉にする流れを整えることです。
この記事では、ChatGPTを「答えを出す機械」ではなく、国語の読解の練習相手として使う方法をまとめます。
今回のテーマは、要約で内容をつかむ → 感想文で自分の考えに変えることです。
この記事の役割
この記事は、国語の読解練習として「要約→感想文」につなげる流れを扱う記事です。
作文全般のコツや、作品別の感想文の深掘りは、別記事で扱います。
⚠️ クリックして開く:この記事で大切にしていること
ChatGPTは便利ですが、完成文をそのまま作ってもらうためではなく、整理・問い返し・見直しの補助として使うのがおすすめです。
学校や先生のルールがある場合は、必ずそちらを優先してください。
この記事でできること
- 要約と感想文の違いが分かる
- 要約から感想文へつなぐ順番が分かる
- ChatGPTを整理役として使う方法が分かる
- 提出前にズレや言いすぎを減らせる
まず押さえたい|要約と感想文の違い
国語で止まりやすい人は、要約と感想文が頭の中で混ざっていることが少なくありません。
でも、この2つは役割が違います。
| 比較項目 | 要約 | 感想文 |
|---|---|---|
| 目的 | 本文の内容を短く正確にまとめる | 読んで自分がどう感じたかを書く |
| 中心になるもの | 筆者・作品の内容 | 自分の反応・考え |
| 入れてよいもの | 本文に書いてある内容 | 本文+自分の感じたこと |
| 入れすぎ注意 | 自分の意見・想像 | あらすじの書きすぎ |
| よくある失敗 | 長すぎる・本文にないことを足す | 「すごいと思った」で止まる |
| ChatGPTの使い方 | 要点整理・抜けチェック | 質問してもらう・推敲補助 |
学校の国語でも、本文の内容を整理して捉えることと、自分の考えを言葉にして表現することはどちらも大切にされます。
だからこそ、要約と感想文を混ぜずに考えることが大切です。
要約は「本文に書いてあること」をつかむ練習
要約では、まず本文の内容を短く正確にまとめることが大切です。
自分の意見を入れすぎると、要約ではなくなってしまいます。
感想文は「自分がどこで止まったか」を言葉にする練習
感想文では、本文を読んで自分がどこで心が動いたか、なぜそう感じたかを書くことが大切です。
混ざると何が起きる?
要約と感想文が混ざると、次のような形になりやすいです。
- 要約なのに、自分の意見が入りすぎる
- 感想文なのに、あらすじだけで終わる
健太と恵子で見る|あらすじだけの文と、感想になる文の違い
ここは、とてもつまずきやすいポイントです。
「感想文を書いたつもりなのに、あらすじだけになってしまった」
ということは、かなりよくあります。
| パターン | 例文 | どう違う? |
|---|---|---|
| 健太の文 | 主人公が友達とけんかして仲直りしました。かわいそうだと思いました。 | 出来事の説明が中心で、気持ちの理由がまだ弱い |
| 恵子の文 | 主人公がすぐに謝れなかった場面を読んで、私は気まずさで動けなくなる感じを思い出した。言いたいのに言えない苦しさが伝わってきた。 | 場面+自分の反応+理由が入っていて、感想文らしい |
ポイント
感想文は、「何があったか」だけで終わらず、「その場面を読んで自分がどう感じたか」まで進むと、ぐっと自分の文章になります。
要約の練習手順|30字→120字→要点3つ
要約は、才能より順番です。
いきなり長くまとめるより、短い形から始めた方が安定します。
① まず30字で言う
最初は細かい説明を捨てて、結論だけをつかみます。
- 筆者は、失敗が成長につながると伝えている
- 主人公は、人を信じる難しさに気づいた
② 次に120字に広げる
30字でつかんだ結論に、理由や背景を少し足します。
③ 要点を3つに分ける
文章が長いときは、いきなり1本にしないで、まず3つに分けます。
- 主張
- 理由
- 具体例
④ 分からない所を見つける
読解力が伸びる人は、「分かったつもり」で終わりません。
- 主語が曖昧
- なぜそうなるのか飛んでいる
- 言い換えが難しい
- 前提知識が足りない
⑤ 自分の要約を見直す
- 本文にないことを足していないか
- 大事な点を落としていないか
- 言いすぎの断定になっていないか
感想文の入口|「引っかかり」から書く
感想文が苦手な人は、
「何を書けばいいのか分からない」ではなく、
「何を感じれば正解なのか分からない」で止まっていることが多いです。
でも感想文は、正解探しから始めなくて大丈夫です。
まず大事なのは、自分がどこで立ち止まったかです。
感想文の入口は「引っかかり」でいい
- なんだか苦しかった
- この言い方が気になった
- この人の考え方にモヤモヤした
- ここだけ妙に印象に残った
- うまく説明できないけど、気になった
感想文の基本の流れ
- どこが気になったか
- なぜ気になったか
- 自分のどんな経験や考えとつながったか
- 読んだあと、何が残ったか
ChatGPTに聞く前に、自分で3つだけメモ
- この文章の中心は何だと思う?
- 気になった1文は?
- まだ分からない所は?

要約から感想文へ|つなげるときの考え方
要約と感想文は、別々のものではありますが、つながっています。
要約で「内容」をつかむ
まずは本文に何が書かれていたかを、短く整理します。
感想文で「自分の反応」を足す
そのうえで、どの場面が気になったか、自分はなぜそう感じたかを書きます。
あらすじだけで終わらないコツ
「出来事」+「自分の反応」+「理由」まで書くことです。
自分語りだけにならないコツ
本文のどの場面をきっかけにしたのかを必ず入れると、感想文としてまとまりやすくなります。
作品別の感想文に進みたい人へ
要約と感想文の基本が分かってきたら、次は作品ごとに「どこで立ち止まったか」を考えてみましょう。
感想文は、作品の正解を当てる文章ではありません。
読んだあとに、自分が気になった場面・人物の行動・心の動きをもとに、自分の考えを言葉にしていく文章です。
作品別に考えるなら、次の記事も参考になります。
たとえば、『羅生門』なら「下人はなぜ迷ったのか」、『山月記』なら「李徴はなぜ苦しんだのか」、『こころ』なら「先生は何を抱えて生きていたのか」が、感想文の中心にしやすい問いになります。
まずはこの記事で要約と感想文の基本をつかみ、次に作品別の記事で「自分ならどう考えるか」を深めていきましょう。
ChatGPTの使い方|完成文ではなく整理役にする
ChatGPTは、完成文を代わりに作る道具として使うより、考える流れを整える道具として使う方が価値があります。
向いている使い方
- 要点整理
- 自分の要約の抜けチェック
- 感想を深める質問づくり
- 文章の見直し
向いていない使い方
- 最初から感想文を丸ごと作らせる
- AIの文をそのまま提出する
- 本文にない内容まで足してしまう
健太と恵子で見る|AIへの聞き方の違い
| パターン | 聞き方 | どうなりやすい? |
|---|---|---|
| 健太の聞き方 | この文章の感想文を作って | 完成文に寄りやすく、自分の考えが薄くなりやすい |
| 恵子の聞き方 | この文章を読んで、私がどこで心が動いたか考えやすくなる質問を3つ作って | 自分で考える流れを残しやすい |
大切なこと
学校や先生のルールがある場合は、必ずそちらを優先してください。
最後は、自分の言葉に戻すことがいちばん大切です。
コピペOKプロンプト集|読解練習用
① 要約の練習用
あなたは国語の先生です。以下の文章について、
①30字で要約
②120字で要約
③要点を3つ
の順に出してください。
条件:
・本文にない内容を足さない
・言い換えはしてよい
・分からない部分があれば「曖昧」と書く
【本文】
(ここに貼る)
② 自分の要約のチェック用
以下は本文と、私が書いた要約です。
本文と比べて、
①抜けている大事な点
②言いすぎ・断定しすぎの部分
③意味が変わっている部分
を指摘してください。
最後に、私の要約を直すならどう直すか、短く例を出してください。
【本文】
(ここに貼る)
【私の要約】
(ここに貼る)
③ 感想を深掘りする質問用
以下の文章を読んで、感想文を書く前の準備をしたいです。
完成文は作らず、私が考えやすくなる質問だけを5つ出してください。
条件:
・「どこで心が動いたか」
・「なぜそう感じたか」
・「自分の経験とどうつながるか」
が深まる質問にしてください。
【本文】
(ここに貼る)
④ 自分のメモから骨組みを整理する用
以下は、私が読んで書いたメモです。
完成文は作らず、
①何を中心に書くとよいか
②段落の順番
③足りない視点
を整理してください。
【メモ】
(ここに貼る)
⑤ 推敲用
以下は私が書いた感想文です。
完成文を書き直すのではなく、
①分かりにくい文
②理由が弱い所
③具体例が足りない所
④一文が長すぎる所
を指摘してください。
必要なら、1か所だけ書き換え例を出してください。
【感想文】
(ここに貼る)
よくある失敗
要約なのに感想が入る
要約は、まず本文の内容を正確にまとめる場所です。
感想文なのに、あらすじだけになる
感想文では、内容紹介だけでは足りません。どこで立ち止まったのか、自分の反応を書いてはじめて感想文らしくなります。
本文にないことを足してしまう
AIも人間も、分かった気になると補ってしまいます。だからこそ、最後に本文へ戻ることが大切です。
AIが書いた文をそのまま使いたくなる
うまく見える文でも、自分の読解の跡が薄くなることがあります。
提出前チェック
要約チェック
- 本文にないことを足していないか
- 大事な点を落としていないか
- 長すぎて要約になっていないか
感想文チェック
- どこで心が動いたか書けているか
- なぜそう感じたかがあるか
- あらすじだけで終わっていないか
- 自分の言葉になっているか
文のチェック
- 一文が長すぎないか
- 主語が迷子になっていないか
- 誤字脱字がないか
- 字数条件を守れているか
スクショ保存用|要約から感想文へ進む3ステップ
要約と感想文で迷ったときは、次の3ステップに戻ってみましょう。
| ステップ | やること | 確認すること |
|---|---|---|
| ① 要約 | 本文に書いてあることを短くまとめる | 自分の意見を入れすぎていないか |
| ② 引っかかり | 気になった場面・言葉を1つ選ぶ | どこで心が動いたか言えるか |
| ③ 感想文 | 場面・自分の反応・理由をつなげる | あらすじだけで終わっていないか |
うまく書けないときは、完成文をAIに作らせるのではなく、「どこで心が動いたか」を見つける質問を出してもらうと、自分の言葉に戻りやすくなります。
こんな人は別記事もおすすめです
悩みによって、次に読むとよい記事は少し変わります。
まとめ
要約は、本文に書いてあることをつかむ力です。
感想文は、自分がどこで立ち止まったかを言葉にする力です。
この2つをつなぐ練習が、国語の読解力を強くします。
ChatGPTは、考える部分を消すためではなく、考える流れを見えやすくするために使うと強い道具になります。
最後は、AIの言葉ではなく、自分の言葉に戻す。
そこが、いちばん大切です。
もこあい先生より:
「今日の“なんで?”を大切にしよう。正解より、考えた道のりが宝もの。」
参考文献・出典
✅ クリックして開く:参考文献・出典
※要約・読解・表現に関する説明には、できるだけ公的資料・研究資料をもとにしています。ただし、作品解釈や感想文の書き方には幅があります。授業や学校の指示がある場合は、必ずそちらを優先してください。
- 文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 国語編』
参照目的:高校国語における読解・表現指導の位置づけ確認
URL:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1407074.htm
参照日:2026年5月15日 - 国立教育政策研究所『教育課程研究センター』関連資料
参照目的:国語科の学習評価・読解・表現活動の考え方確認
URL:https://www.nier.go.jp/
参照日:2026年5月15日 - 国立国語研究所 関連資料
参照目的:日本語表現・読解に関する基礎情報の確認
URL:https://www.ninjal.ac.jp/
参照日:2026年5月15日 - 青空文庫
参照目的:作品本文の確認
URL:https://www.aozora.gr.jp/
参照日:2026年5月15日

