ビジネス英語で困るのは、難しい単語を知らないことよりも、会議・電話・雑談で、とっさの一言が出てこないことではないでしょうか。

言いたい内容は頭にあるのに、英文を長く組み立てようとして固まる。聞き取れなかったのに、聞き返せない。雑談で何か返そうとしているうちに、沈黙が長くなる。

そんなときに必要なのは、何十個もの例文ではありません。

「この場面では、まずこれを言う」と決めた短い1フレーズです。

こんにちは、もこあい先生です。

この記事では、会議・電話・雑談で会話を止めないための「お守りフレーズ」を1つずつ紹介します。さらに、最初の一言が出たあとに会話を一歩だけ進めるための、短い「次の一言」も用意しました。

長い英文を話せなくても大丈夫です。まずは、沈黙を切るための現場サバイバル装備を1つ持ち帰りましょう。

この記事にはプロモーションが含まれます。

学習方法や英語表現を紹介する記事であり、特定の成果を保証するものではありません。英語表現の丁寧さや自然さは、相手との関係、会社の慣習、地域によって異なる場合があります。

会議では区切る、電話では止める、雑談ではつなぐビジネス英語の3つの役割

目次
  1. 先に結論|会議・電話・雑談は、この3フレーズから始める
  2. なぜビジネス英語は、とっさに出てこないのか
  3. 会議|1点だけ補足したいときのフレーズ
  4. 電話|聞き取れなかったときのフレーズ
  5. 雑談|相手の話に反応するときのフレーズ
  6. 健太と恵子の違い|英語力より、準備の方法で結果が変わる
  7. その英語、強く聞こえない?避けたい3つの言い方
  8. それでも困ったときの3つの非常口
  9. 1分練習|読める英語を、口から出る英語に変える
  10. AIで自分の職場用の1フレーズを作る方法
  11. 今日できる最小行動|苦手な場面を1つだけ選ぶ
  12. よくある質問
  13. まとめ|流暢さより、最初の一言を持っておく
  14. 次に読む
  15. 続ける仕組みが欲しい人へ|Z会Asteria for Business(PR)
  16. 参考文献・出典

先に結論|会議・電話・雑談は、この3フレーズから始める

最初に、この記事で使う3つのフレーズを確認します。

全部を一度に覚える必要はありません。今日いちばん困りそうな場面を1つ選び、その場面のフレーズだけ覚えれば十分です。

場面 お守りフレーズ 日本語 役割
会議 May I add one point? 1点、補足してもよいでしょうか 区切る
電話 Could you say that again, please? もう一度言っていただけますか 止める
雑談 That sounds great. いいですね つなぐ

この3つは、長く話すための表現ではありません。

  • 会議では、発言に入るために区切る
  • 電話では、聞き取れないまま進まないように止める
  • 雑談では、相づちを返して会話をつなぐ

まず短い一言で会話の流れを整え、そのあとに必要な内容を少しだけ足します。

今、どの場面で止まっていますか?

会議・電話・雑談で使うビジネス英語の3つのお守りフレーズ

なぜビジネス英語は、とっさに出てこないのか

英語が出てこないと、「自分には英語力がない」と考えがちです。

しかし、現場で固まる原因は、単語や文法の知識だけではありません。

会議や電話では、短い時間に次のことをまとめて行います。

  1. 相手の英語を聞く
  2. 何を求められているか判断する
  3. 返す内容を考える
  4. 英文を組み立てる
  5. 発音して相手へ伝える

このとき、最初から長く正しい英文を作ろうとすると、考えることが増えます。

一方で、「電話で聞き取れなかったら、この一言」と先に決めておけば、最初の判断を減らせます。

1フレーズは、会話のセーブポイントです。
一度区切れれば、落ち着いて次の内容を考えられます。

英語が得意な人のように、最初から流暢に話す必要はありません。

短い一言を先に出し、会話を一歩だけ動かす。この記事では、その形を目指します。

長い英文をその場で作ろうとして固まる人と短い1フレーズを準備した人の比較

会議|1点だけ補足したいときのフレーズ

May I add one point?
1点、補足してもよいでしょうか。

会議で意見を求められたとき、最初から長い説明を始めようとすると、言葉が出にくくなります。

そこで、まずはMay I add one point?と短く区切ります。

この一言を先に置くことで、「今から1点だけ補足します」と相手に伝えられます。

短い会話例

相手:We plan to finish the project by Friday.
金曜日までにプロジェクトを終える予定です。

あなた:May I add one point?
1点、補足してもよいでしょうか。

あなた:We may need a little more time.
もう少し時間が必要かもしれません。

1フレーズの次に言う一言

We may need a little more time.
もう少し時間が必要かもしれません。

大切なのは、補足内容まで長くしないことです。

最初は、次のような短い内容で十分です。

  • We need more time.(もう少し時間が必要です)
  • There is one concern.(1つ懸念があります)
  • The schedule may be difficult.(その日程は難しいかもしれません)

使いやすい場面

  • 会議中に1点だけ補足したい
  • 日程や条件について注意点を伝えたい
  • ほかの人の意見に情報を付け足したい

使うときの注意

相手が話している途中へ強く割り込むのではなく、話が一区切りしたところで使います。

さらに丁寧に聞こえる形にしたい場合は、次のようにも言えます。

May I briefly add one point?
1点だけ、短く補足してもよいでしょうか。

ただし、最初から2つ覚える必要はありません。まずはMay I add one point?だけで大丈夫です。

会議でMay I add one pointと伝えて1点だけ補足する会社員

電話|聞き取れなかったときのフレーズ

Could you say that again, please?
もう一度言っていただけますか。

電話では、相手の表情や口の動きが見えません。通信状況や周囲の音によって、知っている英語でも聞き取れないことがあります。

聞き取れなかったときに、分かったふりをして会話を進めるほうが危険です。

大切な日時、名前、金額、数量などは、短く聞き返して確認しましょう。

短い会話例

相手:The meeting is on Tuesday at three.
会議は火曜日の3時です。

あなた:Could you say that again, please?
もう一度言っていただけますか。

相手:Tuesday at three.
火曜日の3時です。

あなた:Did you say Tuesday at three?
火曜日の3時とおっしゃいましたか。

1フレーズの次に言う一言

Did you say Tuesday at three?
火曜日の3時とおっしゃいましたか。

繰り返してもらった後は、自分が聞き取った内容を短く復唱します。

  • Did you say fifteen?(15とおっしゃいましたか)
  • Did you say Mr. Brown?(ブラウンさんとおっしゃいましたか)
  • Did you say next Monday?(次の月曜日とおっしゃいましたか)

使いやすい場面

  • 相手の発言全体を聞き取れなかった
  • 電話の音声が途切れた
  • 重要な日時や数字を確認したい

避けたい言い方

Say again!だけでも意味が伝わる場合はありますが、言い方によっては強く聞こえます。

Could you say that again, please?のように、依頼の形とpleaseを付けた表現を基本装備にすると安心です。

電話でCould you say that again pleaseと丁寧に聞き返す会社員

雑談|相手の話に反応するときのフレーズ

That sounds great.
いいですね。

雑談で難しいのは、自分から面白い話題を出すことより、相手の話へ自然に反応することです。

相手が旅行、趣味、週末の予定、楽しかった出来事などを話したときは、まずThat sounds great.と返します。

この一言だけでも、無反応のまま沈黙することを避けられます。

短い会話例

相手:I went hiking last weekend.
先週末、ハイキングへ行きました。

あなた:That sounds great.
いいですね。

あなた:What did you enjoy most?
何が一番楽しかったですか。

1フレーズの次に言う一言

What did you enjoy most?
何が一番楽しかったですか。

相づちのあとに短い質問を1つ足すと、会話を相手へ返せます。

  • How was it?(どうでしたか)
  • How did it go?(どうでしたか)
  • What did you enjoy most?(何が一番楽しかったですか)

使いやすい場面

  • 旅行や休日の話
  • 趣味や食事の話
  • 新しい計画や前向きな出来事
  • 相手が楽しそうに話しているとき

合わない場面

That sounds great.は、基本的に前向きな内容へ使う表現です。

病気、失敗、仕事上のトラブルなど、相手が困っている話には合いません。

そのような場合は、次のように返します。

I’m sorry to hear that.
それは大変でしたね。

英語そのものが正しくても、場面との組み合わせが合わなければ、不自然に聞こえることがあります。

雑談でThat sounds greatと相づちを返し短い質問へつなげる会社員

健太と恵子の違い|英語力より、準備の方法で結果が変わる

健太は、会議・電話・雑談で使えそうな英語を30個覚えようとしました。

ところが実際の電話では、どのフレーズを使えばよいか迷い、その場で完璧な英文を作ろうとして固まってしまいます。

健太:「昨日30個読んだのに、電話では1つも出なかった……」

一方、恵子は、その日に起こりそうな場面を1つだけ選びました。

電話があると分かっていたため、メモに次の2文だけを書きます。

Could you say that again, please?

Did you say Tuesday at three?

そして、仕事の前に3回だけ声に出しました。

恵子:「全部の電話には対応できないけど、聞き取れなかったときの一言だけは決めておこう」

実際の電話で相手の英語を聞き取れなかったとき、恵子は準備したフレーズを使えました。

二人の違いは、単純な英語力だけではありません。

健太 恵子
たくさん覚えようとする 今日使う1つを選ぶ
その場で長い英文を作る 最初の一言を先に決める
読むだけで終える 実際の場面を想像して声に出す
言えなかったことだけを見る 1回言えたことを記録する

悪もこあい先生
30個覚えて1つも出ないより、1つ決めて口から出せ。
現場で使えない知識は、まだ装備されていない。

完璧な英文を作るのではなく、準備した短い一言で会話を一歩動かす。

これが、この記事で最も大切にしたい考え方です。

30フレーズを抱えて迷う健太と使う1フレーズだけ準備する恵子の比較

その英語、強く聞こえない?避けたい3つの言い方

短い英語は便利ですが、短くしすぎると強く聞こえたり、場面との距離感が合わなくなったりすることがあります。

避けたい言い方 気を付けたい理由 安全な言い方
Say again! 命令のように強く聞こえる場合がある Could you say that again, please?
I don’t know. 確認せずに会話を終えたように聞こえる場合がある Let me check and get back to you.
You are beautiful! 相手との関係によっては距離が近すぎる That sounds great.

問題は、「文法的に正しいか」だけではありません。

誰に、どの場面で、何のために言うかまで含めて選ぶ必要があります。

迷ったときは、短く、丁寧で、仕事の目的から外れにくい表現を優先しましょう。

それでも困ったときの3つの非常口

主役は、会議・電話・雑談の3フレーズです。

ただし、実際の仕事では、それだけでは対応できない場面もあります。困ったときだけ使う補助装備として、次の3つも確認しておきましょう。

相手の英語が速すぎる

Could you speak more slowly, please?
もう少しゆっくり話していただけますか。

名前や数字を書いてほしい

Could you write that down, please?
それを書いていただけますか。

その場で回答できない

Let me check and get back to you.
確認して、あらためてご連絡します。

分からないのに無理に答える必要はありません。

止める、書いてもらう、持ち帰る。この3つができれば、大きな行き違いを減らせます。

英語で困ったときにゆっくり話す、書いてもらう、確認して戻る3つの非常口

1分練習|読める英語を、口から出る英語に変える

フレーズを読んで理解しただけでは、緊張する場面で口から出ないことがあります。

長時間勉強する必要はありません。仕事の前に、次の1分練習を行います。

  1. 10秒:今日困りそうな場面を1つ選ぶ
  2. 20秒:お守りフレーズをゆっくり3回読む
  3. 20秒:実際の相手や場面を想像して1回言う
  4. 10秒:「次の一言」を1回だけ読む

声に出す区切り

カタカナへ置き換えるよりも、最初は意味のまとまりで区切って読みます。

  • May I / add one point?
  • Could you / say that again / please?
  • That sounds / great.

発音を完璧にすることより、まずは途中で止まらず最後まで言えることを目標にします。

一度でも実際の場面で言えたら、その日は成功です。

ビジネス英語を口から出せるようにする仕事前の1分練習4ステップ 画像説明文

AIで自分の職場用の1フレーズを作る方法

ChatGPTなどのAIは、英語表現の候補を大量に増やすためではなく、自分の状況に合う短い表現へ絞るために使うと便利です。

次のプロンプトでは、主役のフレーズと、そのあとに続ける一言を1つずつ出してもらいます。

コピペ用プロンプト

あなたはビジネス英語のコーチです。

私は長い英文をその場で作ることが苦手です。
次の状況で使える、短く丁寧な英語を考えてください。

【場面】
会議・電話・雑談のいずれか:

【具体的な状況】
例:取引先との電話で、会議日時を聞き取れなかった

【相手】
上司・同僚・取引先など:

次の条件を守ってください。

1.最初に言う「お守りフレーズ」を1文だけ出す
2.日本語訳を付ける
3.そのあとに続ける短い一言を1文だけ出す
4.その表現が合わない場面を1つ説明する
5.難しい単語や長い英文は使わない
6.英語表現を何個も並べない

AIを使うときの注意

  • 取引先名、顧客情報、未公開の商品情報などを入力しない
  • AIが出した表現を、そのまま正しいと決めつけない
  • 会社独自の言い回しやルールがある場合は、そちらを優先する
  • 重要な交渉や契約に関わる英語は、社内担当者などにも確認する

AIへ「ほかの言い方を10個」と頼むと、再び選べなくなることがあります。

1つの場面に、1つのフレーズ。この記事では、その使い方を基本にします。

AIに大量の英語表現を出させず職場で使う1フレーズへ絞る方法

今日できる最小行動|苦手な場面を1つだけ選ぶ

この記事を読んだあとに、3フレーズをすべて暗記する必要はありません。

  1. 会議・電話・雑談から、いちばん困る場面を1つ選ぶ
  2. その場面のお守りフレーズを3回読む
  3. 実際に使いそうな日時や場面を1つメモする

たとえば、来週に海外の取引先から電話が来る予定なら、今日覚えるのは次の一言だけです。

Could you say that again, please?

会議で補足する予定があるなら、こちらを選びます。

May I add one point?

雑談で反応できずに困っているなら、こちらです。

That sounds great.

「いつか使う30個」より、「次に使う1個」を先に装備しましょう。

会議・電話・雑談で使えるビジネス英語3つのお守りフレーズ保存用一覧 画像説明文

よくある質問

Q1.聞き返すのは失礼ではありませんか?

丁寧な依頼表現を使えば、聞き返すこと自体が失礼になるとは限りません。

重要な内容を聞き取れたふりをして、日時や数量を間違えるほうが仕事上の問題につながります。

Could you say that again, please?と伝え、聞き取った内容を短く復唱しましょう。

Q2.文法や発音を間違えたらどうしますか?

最初の目的は、完璧な英語を披露することではありません。

会話を止めず、相手と確認しながら仕事を進めることです。

短いフレーズを最後まで言い、相手の反応を見ながら補足します。通じなかった場合は、ゆっくり言い直したり、書いて確認したりすれば大丈夫です。

Q3.3フレーズを全部覚えるべきですか?

最初は1つで十分です。

自分が最も困っている場面を選び、そのフレーズを実際に一度使うことを優先します。

1つが自然に出るようになってから、次の場面へ進みましょう。

まとめ|流暢さより、最初の一言を持っておく

ビジネス英語が出てこないときに、最初から長い英文を作る必要はありません。

  • 会議では、May I add one point?で区切る
  • 電話では、Could you say that again, please?で止める
  • 雑談では、That sounds great.でつなぐ

最初の一言が出れば、次の内容を考える時間ができます。

さらに会話を進められそうなら、短い「次の一言」を1つだけ足します。

完璧な英語を作るのではなく、準備した短い一言で会話を一歩動かす。

今日覚えるのは、3つ全部ではありません。

次に困りそうな場面の1フレーズを選び、声に出して3回読んでみましょう。

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この記事で紹介した3フレーズは、英語が出てこない瞬間を乗り切るための緊急装備です。

一方で、仕事で英語を使う機会が続く場合は、フレーズを覚えるだけでなく、聞く・話す・読む・書く練習を少しずつ積み重ねる必要があります。

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話す練習と書く練習の両方が必要 まず1フレーズだけ試してみたい
人やAIからフィードバックを受けたい 教材を増やすと負担になりそう

最初から講座ありきで考える必要はありません。

まずはこの記事の1フレーズを試し、独学では毎回同じ場所で止まると感じたときに、継続学習の選択肢として比較してみてください。

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※講座内容、料金、対応環境、キャンペーンなどは変更される場合があります。申し込み前に公式ページで最新情報をご確認ください。

参考文献・出典

英語表現は、相手との関係、場面、地域、会社内の慣習によって自然さや丁寧さが変わる場合があります。本記事では、初学者が仕事の場面で使いやすい短い表現を優先しています。