🧩 漢字が覚えられない:分解(へん・つくり)→音読→1分テスト(小学生)
このページでできること
- 形・読み・見ないで書くこと・似た字の区別のうち、どこで困っているかを整理する
- 「形を見る→言葉で読む→見ないで確かめる」の流れを試す
- 今習っている漢字に合わせて、短い練習を選ぶ
このページの使い方(クリックで開く)
- ✅ 「クリックして開く」と書いてあるところはタップできます(中に答え・コツ・図・補足があります)
- スマホはタップ、PCはクリックでOK
✅ クリックして開く:注意(まちがいの可能性・学年差について)
- 漢字の学年配当や習う順番は、学校・地域・教科書で差が出ることがあります。迷ったら学校の教科書・ドリルを優先してください。
- 字形(手書き/印刷)や筆順は、資料や教材で揺れが見えることがあります。テスト前は学校教材の基準に合わせるのが安全です。
- 内容に誤りがあれば、記事末尾の「訂正と追記」に追記していきます。
まずは1字から|形・読み・思い出す練習をつなげよう
何度も書いているのに覚えられないときは、同じ練習を増やす前に、どこで止まっているかを見てみましょう。
- 形を見る:部品や線の位置を、お手本と見比べる。
- 言葉で読む:漢字を使った言葉の読みと意味を確かめる。
- 見ないで確かめる:お手本やふりがなを隠して、書いたり読んだりしてみる。
最初は、今習っている漢字を1字選ぶだけでも大丈夫です。音読2回・確認1分などの数字は、始めやすくするための目安です。その回数や時間で、必ず覚えられるという意味ではありません。
もこあい先生:「今日は1字で試してみよう。どこで迷ったかが分かれば、次に練習するところも見えてくるよ。」
まずチェック|今困っているところを4つに分けよう
最近、学校で習った漢字を思い浮かべて、当てはまる項目にチェックしてみましょう。まだ習っていない漢字は、今回は数えなくて大丈夫です。
これは、次に試す練習を選ぶためのチェックです。原因や能力を判定する検査ではなく、結果は取り組む漢字やその日の状態によって変わります。
A|形を組み立てるところで迷う
- □ お手本と見比べると、部品が足りなかったり、位置が違ったりする。
- □ 左右や上下のどこに、どの部品を書くか迷う。
Aのチェック:0・1・2個
B|言葉の読みが出てこない
- □ 習った言葉でも、漢字を見ると読み方に迷う。
- □ ふりがなを見れば読めるが、隠すと読めないことがある。
Bのチェック:0・1・2個
C|お手本を隠すと書けない
- □ お手本を見ながらなら書けるが、隠すと書き始められない。
- □ 漢字を見れば分かるのに、読みだけを見て書こうとすると止まる。
Cのチェック:0・1・2個
D|似ている漢字を取り違える
- □ 「未」と「末」、「土」と「士」などを取り違える。
- □ 似た字を並べたとき、どの線や部品が違うのか説明しにくい。
Dのチェック:0・1・2個
チェックしたら、次の練習を1つ選ぼう
チェックが多い項目を、最初に試す練習の候補にします。同じ数なら、今日いちばん困っているものを1つ選んでください。複数に当てはまっても大丈夫です。
| 項目 | 最初に試すこと | 読む場所 |
|---|---|---|
| A:形 | 1字の部品と位置を、お手本と比べる | ステップ1 |
| B:読み | 言葉の読みと意味を確かめ、ふりがなを隠して読む | ステップ2 |
| C:見ないで書く | お手本を隠して1字書き、迷った部分を確かめる | ステップ3 |
| D:似た字 | 2つの字を並べ、違う線や部品と、使う言葉を確認する | よくあるつまずき① |
例:Aが2個、Bが0個、Cが2個、Dが1個なら、AかCから選べます。今日は部品の位置に困っているならステップ1、お手本を隠すと止まるならステップ3を試しましょう。
どれも当てはまらなければ、今日の漢字を1字、見ないで書いて確かめてみてください。うまくできたら、無理に苦手を探す必要はありません。
忘れやすい・始めるのがしんどいときは別に確認
- その日はできても後で忘れる:翌日や数日後に少し試し、思い出しにくかった字をもう一度確認する。
- 始めるのがしんどい:今日は1字だけにする、少し休んでから取り組むなど、量や時間を調整する。
恵子:「全部を一度に直さなくていいんだね。今日は、いちばん困っているところを1つだけ試してみよう。」
ステップ1|部品と位置を見て、形を確かめる
形に迷う字は、ひとまとまりの部品に注目してみましょう。左右・上下・囲みなど、字に合った見方を選びます。すべての漢字を、へんとつくりに分ける必要はありません。
- お手本を見て、どんな部品があるか探す。
- 部品の位置、線の長さ、線がつながる場所を確かめる。
- 一度書き、お手本と比べて違うところを確認する。
部品に注目する例
- 泳:左の「氵」と、右の「永」
- 投:左の「扌」と、右の「殳」
- 荷:上の「艹」と、下の「何」
これは、字形を覚えるための見方です。部品に分けるだけで、その字の成り立ちや意味をすべて説明できるわけではありません。
もこあい先生:「まずは、どの部品がどこにあるかを見よう。部品の名前が分からなくても、お手本と比べる練習はできるよ。」
ステップ2|言葉の読みと意味を確かめて、音読する
読みが出てこないときは、漢字1字だけでなく、教科書に出てきた言葉や短い文で確かめましょう。
- 教科書や辞典で、言葉の読みと意味を確認する。
- 例えば「泳ぐ(およぐ)」のように、送り仮名も含めて読む。
- まずは2回ほどを目安に、無理のない声で読む。
- ふりがなを隠して、漢字を見ながらもう一度読んでみる。
- 迷ったら読みを確認し、少し時間を置いてまた試す。
「2回」は練習を始めるための目安です。2回で必ず覚えられる、たくさん読むより必ず効果が高い、という意味ではありません。回数をこなすことより、読みと意味が結びついているかを確かめましょう。
声を出しにくいときは、小声や心の中で読んでも構いません。読みが分からないまま繰り返さず、お手本や先生の説明で確認してください。
もこあい先生:「2回読めたら終わり、ではなく、ふりがなを隠しても読めるか試してみよう。」
ステップ3|お手本を隠して、短い書き取りをする
お手本を見ながら書けたら、今度は隠して試してみます。最初は1字・1語で十分です。「1分テスト」は短く始めるための呼び方で、速さを競うものではありません。
- 漢字を使った言葉の形・読み・意味を確かめる。
- お手本を隠し、読みや短い文を手がかりに書く。
- お手本と比べ、部品・線・送り仮名などを確認する。
- 違っていた部分を見直し、もう一度隠して書く。
書き出せないときは、ずっと考え続けなくても大丈夫です。最初の部品を見たり、お手本をもう一度見たりしてから試しましょう。指書きから始めても構いませんが、細かな形を確かめるときは紙にも書いて比べます。
悪もこあい先生:「お手本を閉じたら、どこで止まった? そこが今日の見直しどころよ。」
次の復習は、迷った字を少しずつ
- 今日:迷った字を1〜3字ほど選び、違っていた部分を確かめる。
- 翌日など:選んだ字を、お手本を見ずに書いてみる。
- その後:できた字も、ときどき混ぜて確かめる。
字数や間隔は目安です。忘れていたらもう一度確かめ、思い出せるようなら少し間隔をあけてみましょう。1回できたことだけで、ずっと覚えたと決めなくて大丈夫です。
よくあるつまずき①:似てる漢字で混ざる(救急箱)
似ている漢字は並べて、違う線や部品を探します。そのあと、字全体の形と、どんな言葉に使うかも確認しましょう。
🧰 クリックして開く:似てる漢字 救急箱(4セット)

未 と 末:違いは?
✅ クリックして答え+コツを見る
答え:2本の横線の長さに注目します。「未」は上の横線が短く、下の横線が長い字。「末」は上の横線が長く、下の横線が短い字です。
「未来(みらい)」の未、「週末(しゅうまつ)」の末のように、使う言葉と一緒に確かめましょう。違いを確認したら、お手本を隠して書き分けてみてください。
土 と 士:違いは?
✅ クリックして答えを見る
答え:横線の長さ。土は下が長い/士は上が長い。
口 と 日:違いは?
✅ クリックして答えを見る
答え:日には中に横線がある(口にはない)。
右 と 左:違いは?
✅ クリックして答えを見る
答え:中の部品。右は「口」/左は「工」っぽい形。
悪もこあい先生:「違うところを見つけたら、今度は使う言葉も確認してみなさい。」
よくあるつまずき②:書き順は変わる時があるの?
資料や教材で揺れが見えることがあります。だから迷ったら、まずは学校の教科書・ドリルの書き順を優先するのが安全です。
今日のルール(迷ったらこれ)
- テスト前:学校教材の書き順に合わせる
- 普段:大崩れしない範囲で、形の安定を優先(分解→音読→1分テスト)
📚コラム:常用漢字ってなに?
📚 クリックして開く:常用漢字ってなに?
もこあい先生:「常用漢字」って聞くと、“絶対ルール”みたいに感じるよね。でも実は、ちょっと違うんだ。
小学生向け:かんたんに言うと?
常用漢字は、ニュースや本などで、みんなが読みやすいように
「だいたいこれくらいの漢字を使うといいよ」という目安だよ。
健太:じゃあ、常用漢字以外は使っちゃダメ?
もこあい先生:ダメじゃないよ。分野によって必要な漢字は変わるんだ。
保護者向け:ここが大事(誤解しやすい点)
- 常用漢字表は、一般の社会生活で国語を書き表すための「目安」として整理されています。
- 学校で習う順番(学年配当)とは目的が違います(学校=学習順序、常用漢字=社会の読みやすさの目安)。
字の形(手書き/印刷)は“ゆらぎ”がある
印刷と手書きで、少し違って見える字形があります。迷ったときは学校の教科書・ドリルを基準にして混乱を減らすのが安全です。
クエーサーもこあい先生:知識は「鎖」ではなく「地図」。迷いを減らすために使おう。
🧠コラム:画数(かくすう)ってなに?(30秒)
🧠 クリックして開く:画数(かくすう)ってなに?(30秒)
もこあい先生:「画数は、漢字を書くときの一画一画を数えたものだよ。一画は、書き始めてから筆を離すまでのひと区切り。曲がっている線でも、一画として数えることがあるんだ。」
形が複雑に感じる字は、部品や線のつながりをお手本で確かめてみましょう。
ミニ問題集|今習っている漢字から試そう|クリックで答え
ここは「読む」だけじゃなく、思い出す練習(テスト)をするコーナーです。
答えを見る前に、できれば紙に書いてから開いてみてね。
もこあい先生:問題集の目的は「できた気」じゃなくて、出せる力を増やすこと。答えは最後に見るのがコツだよ。

📘 クリックして開く:練習①|読み・形・言葉の書き取り
① 読みミニ(5問)
Q1. 「深い」の読みは?
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A. ふかい
Q2. 「短い」の読みは?
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A. みじかい
Q3. 「拾う」の読みは?
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A. ひろう
Q4. 「運ぶ」の読みは?
✅ クリックして答えを見る
A. はこぶ
Q5. 「湖」の読みは?
✅ クリックして答えを見る
A. みずうみ
《恵子のメモ帳》読みのコツ
恵子:「言葉の読みと意味を確かめたら、ふりがなを隠して読んでみよう。明日も少し試すと、どの読みを忘れやすいか分かるよ。」
② 分解ミニ(3問)
Q1. 「泳」を分解すると?(へん/つくり)
✅ クリックして答え+コツを見る
A. 氵(さんずい)+ 永
ポイント:まず左(へん)を固定すると形がブレにくい。
Q2. 「投」を分解すると?(へん/つくり)
✅ クリックして答えを見る
A. 扌(てへん)+ 殳
Q3. 「荷」を分解すると?(上/下)
✅ クリックして答えを見る
A. 艹(くさかんむり)+ 何
③ 思い出し書きミニ(10問)
読みを、送り仮名も含めた言葉として書きましょう。例:「あるく」なら「歩く」と書きます。答えを見る前に、一度紙に書いてみてください。
Q1. 【よみ】およぐ → 漢字で
✅ クリックして答えを見る
A. 泳ぐ
Q2. 【よみ】なげる → 漢字で
✅ クリックして答えを見る
A. 投げる
Q3. 【よみ】ひろう → 漢字で
✅ クリックして答えを見る
A. 拾う
Q4. 【よみ】はこぶ → 漢字で
✅ クリックして答えを見る
A. 運ぶ
Q5. 【よみ】ふかい → 漢字で
✅ クリックして答えを見る
A. 深い
Q6. 【よみ】みじかい → 漢字で
✅ クリックして答えを見る
A. 短い
Q7. 【よみ】みずうみ → 漢字で
✅ クリックして答えを見る
A. 湖
Q8. 【よみ】はたらく → 漢字で
✅ クリックして答えを見る
A. 働く
Q9. 【よみ】ひつよう → 漢字で(書けるなら)
✅ クリックして答えを見る
A. 必要
Q10. 【よみ】かいぜん → 漢字で(書けるなら)
✅ クリックして答えを見る
A. 改善
《恵子のメモ帳》点数のつけ方(○△×)
- ○:見ないで書けた
- △:形が少し違う/一度見直して書けた
- ×:止まった/別の字になった → 明日に持ち越し(×だけ作戦)
📗 クリックして開く:練習②|熟語の読み・書き取り
熟語は、読みと意味を一緒に確かめましょう。まだ習っていない言葉は飛ばし、今の教科書やドリルに出てくるものから取り組んでください。
① 読みミニ(5問)
Q1. 「必要」の読みは?
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A. ひつよう
Q2. 「協力」の読みは?
✅ クリックして答えを見る
A. きょうりょく
Q3. 「提案」の読みは?
✅ クリックして答えを見る
A. ていあん
Q4. 「継続」の読みは?
✅ クリックして答えを見る
A. けいぞく
Q5. 「改善」の読みは?
✅ クリックして答えを見る
A. かいぜん
② 思い出し書きミニ(10問)
Q1. ひつよう(なくてはならない)
✅ クリックして答えを見る
A. 必要
Q2. きょうりょく(力を合わせる)
✅ クリックして答えを見る
A. 協力
Q3. ていあん(考えを出す)
✅ クリックして答えを見る
A. 提案
Q4. けいぞく(続けること)
✅ クリックして答えを見る
A. 継続
Q5. かいぜん(よくすること)
✅ クリックして答えを見る
A. 改善
Q6. けんこう(体の元気)
✅ クリックして答えを見る
A. 健康
Q7. じっけん(ためして確かめる)
✅ クリックして答えを見る
A. 実験
Q8. はんだん(えらんで決める)
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A. 判断
Q9. しげん(もとになるもの)
✅ クリックして答えを見る
A. 資源
Q10. かんきょう(まわりのようす)
✅ クリックして答えを見る
A. 環境
クエーサーもこあい先生:「思い出す」回数が増えるほど、知識は“道”になる。書けた回数を、静かに増やそう。
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訂正と追記
- (初版公開)2026-02-18
- 2026年9月21日:つまずきのチェックを、形・読み・見ないで書くこと・似た字の区別の各2問に整理し、次に試す練習との対応を明記しました。音読2回・確認1分などは練習の目安であり、定着を保証するものではないと説明を改めました。また、「未・末」の見分け方、書き取り問題の送り仮名、画数の説明、練習問題の見出しを修正しました。
参考文献・出典
※引用・要約には誤りや解釈の幅があり得ます。必要に応じて原典をご確認ください。
📘 クリックして開く:参考文献・出典(参照日:2026-02-18)
- Roediger, H. L. III, & Karpicke, J. D. (2006). Test-Enhanced Learning: Taking Memory Tests Improves Long-Term Retention. Psychological Science.
- Roediger, H. L. III, Agarwal, P. K., McDaniel, M. A., & McDermott, K. B. (2011). Test-Enhanced Learning in the Classroom: Long-Term Improvements From Quizzing. Journal of Experimental Psychology: Applied, 17(4), 382–395. doi:10.1037/a0026252
- Dunlosky, J., Rawson, K. A., Marsh, E. J., Nathan, M. J., & Willingham, D. T. (2013). Improving Students’ Learning With Effective Learning Techniques. Psychological Science in the Public Interest.
- Cepeda, N. J., Pashler, H., Vul, E., Wixted, J. T., & Rohrer, D. (2006). Distributed Practice in Verbal Recall Tasks: A Review and Quantitative Synthesis. Psychological Bulletin.
- Soderstrom, N. C., & Bjork, R. A. (2015). Learning Versus Performance: An Integrative Review. Perspectives on Psychological Science, 10(2), 176–199. doi:10.1177/1745691615569000
- 文部科学省. (2017). 小学校学習指導要領解説 国語編.
- 文化庁. (2016). 常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告).
- 文化庁. (2010). 常用漢字表(平成22年内閣告示第2号).
- 国立国語研究所「ことばの疑問」笹原宏之. (2023-12-18). 漢字の形や書き順に、決まりはありますか(初出2001年資料の再掲).
参照日:2026-02-18
もこあい先生より:「今日の“なんで?”を大切にしよう。正解より、考えた道のりが宝もの。」

