🌱氷がとける速さの調べ方|条件を1つだけ変える実験(小学生)
このページでは、アイス(氷でもOK)を使って、理科のいちばん大事な考え方
「条件を1つだけ変えて、くらべる」を体験できます。
最後は「予想→結果プリント(スクショOK)」に書けば、まとめまで完成します。
注意(クリックで開く)
- 火や熱湯は使いません。安全第一で行いましょう。
- 実験は観察が目的です。実験に使ったアイスは基本的に食べないでください(衛生のため)。
- 食べ物を使いたくない場合は、氷で同じ実験ができます(おすすめ)。
- 小学生は保護者同伴で。「答えを教える」より「質問で導く」がコツです。
はじまりの1コマ:アイスがとけた!

帰り道。
健太「アイス買った!……あっ、もうトロトロだ!」
恵子「え? さっきまでカチカチだったのに。なんで?」
(そこへ、悪もこあい先生)
悪もこあい先生「当てずっぽう禁止。 理科は“くらべて”答えを出す」
健太「くらべるって、どうやるの?」
悪もこあい先生「簡単だ。変えるのは1つだけ。ほかは全部そろえる。」
Q. アイス(氷)は、どんな条件で早くとける?
今日は「当てる」じゃなくて、理科のやり方で確かめよう。
理科探偵ミッション:犯人(早くとける条件)を特定せよ
ミッション:アイス(氷)が早くとける「条件」を特定せよ。
ルール:変えるのは1つだけ。ほかはそろえる。
証拠:写真/観察メモ/「予想→結果プリント」
もこあい先生「理科探偵の合言葉は、これだよ」
もこあい先生「“変えるのは1つだけ”。だから答えに近づける」
悪もこあい先生「ルールを破ったら、事件は迷宮入りだ」
恵子「表に書けば、迷子にならないよ」
健太「よし、犯人さがし!」
理科のルール:変えるのは1つだけ、ほかはそろえる

理科の実験で大事なのは、これだけです。
① 変える条件は1つだけ
② それ以外はできるだけ同じにする
こうすると「どれが原因か」がはっきりします。
✅そろえる条件チェック(ここが理科)
- 同じアイス(または氷)/できれば同じ大きさ
- 同じ皿(材質・大きさ)
- 同じスタート時間
- 同じ観察間隔(時間をそろえる)

⚠️注意:いっぺんに2つ変えない
たとえば「日なたにする」+「風を当てる」をいっぺんにやると、
早くとけたとしても、日なたのせい?風のせい?が分からなくなります。
理科探偵が「犯人を特定」できなくなるんだ。
だから:変えるのは1つだけ。ほかはそろえる。
上級:2つ同時にすると、何がわかるの?(やりたい人だけ)
ポイント:「原因を当てる実験」と「効果を大きくする実験」は、目的がちがいます。
- 原因を調べる:1つだけ変える(犯人を特定する)
- 効果を大きくする:2つ同時もOK(変化を見やすくする)
例:日なた+風 を同時にすると、とける変化が大きくなって見やすいことがあります。
おすすめの順番:
- まず1つだけでくらべる(例:日なた vs 日かげ)
- 次に別の1つだけでくらべる(例:風あり vs 風なし)
- 最後に2つ同時でパワーアップ(例:日なた+風)※効果を見る
これなら「原因」も「変化の大きさ」も、両方わかります。
🌱考える芽:
理科は「何を知りたいか」で、やり方が変わるよ。
原因を知りたいのか、変化を大きくして見やすくしたいのか、どっちかな?
コラム:アイスと氷って、何がちがうの?
氷は「水が固まったもの」。一方、アイスは水だけじゃなく、砂糖や脂肪、空気などが混ざって固まっています。
だからアイスの溶け方は少し複雑でおもしろい。
でも、理科のやり方は同じ。条件を1つだけ変えてくらべればOKです。
やってみよう:くらべる実験(本線+代替本線)

✅本線(おすすめ):日なた vs 日かげ
✅代替本線(天気や場所がむずかしい人):風あり vs 風なし(扇風機の弱など)
共通ルール:変えるのは1つだけ。ほかはそろえる。
もこあい先生「外に出られるなら 日なた vs 日かげ が分かりやすいよ」
悪もこあい先生「天気に左右されるなら、家で 風あり vs 風なし に切り替えろ」
恵子「どっちでも、表に書けばOK」
健太「理科探偵、出動!」
準備するもの
- アイス(または氷)2つ(できれば同じ大きさ)
- 同じ皿 2枚
- タイマー(スマホでOK)
- 写真を撮るもの(スマホでOK)
手順(本線):日なた vs 日かげ
- 皿にアイス(または氷)を置く(同じ大きさに近づける)。
- 片方を日なた、もう片方を日かげに置く(同時スタート)。
- 同じ時間ごとに観察し、写真を撮る。
※結果は天気・風・場所で変わることがあります。だから「条件をそろえる」が大切です。
代替本線(やりやすい方でOK):風あり vs 風なし
- 皿にアイス(または氷)を置く(同じ大きさに近づける)。クリックで見れるよ!
- 片方はそのまま、もう片方に風を当てる(扇風機は弱・安全な距離)。
- 同じ時間ごとに観察し、写真を撮る。
最短ルート(10分でOK:面倒が苦手な人へ)クリックで見れるよ!
- 観察は 0分・10分・20分 の3回だけでOK。
- 記録は「形が残る/くずれる/水だけ」みたいに簡単でOK。
- 写真が撮れたら勝ち。
コラム:「とける」って、何が起きてる?(やさしく)
「とける」は、かたいもの(固体)が、水みたいに形が変わるもの(液体)に変わることです。
そのためには、まわりからあたたかさ(熱)が少しずつ伝わってくる必要があります。
たとえば日なたは、日光や地面・空気の影響で、氷やアイスに熱が伝わりやすいことがあります。
だから日なたの方が早くとけることが多いけれど、天気や風、置いた場所によって変わることもあります。
ここで大事なのは「当てる」ことじゃなくて、条件を1つだけ変えて、くらべて確かめることです。
✅予想→結果プリント(スクショOK / A4印刷OK)
スマホの人:この表をスクショして、見ながらノートに書こう。
印刷できる人:A4で印刷して、そのまま書いてもOK。

| 今日の問い | アイス(または氷)は、どんな条件で早くとける? | ||
|---|---|---|---|
| 変える条件(1つ) | 日なた / 日かげ (または)風あり / 風なし | ||
| そろえる条件 | 同じ皿/同じ量/同時スタート/同じ観察間隔 | ||
| 予想(正解じゃなくてOK) | ____________________________ | ||
| 観察(時間をそろえる) | 時間 | くらべ① | くらべ② |
| 0分 | 形:___ / 水:___ | 形:___ / 水:___ | |
| 10分 | 形:___ / 水:___ | 形:___ / 水:___ | |
| 20分 | 形:___ / 水:___ | 形:___ / 水:___ | |
| 結果(どっちが早い?) | ____________________________ | ||
| 考察(なぜ?) | ____________________________ | ||
| 次の問い(次に確かめたい) | ____________________________ | ||

🧪自由研究にするなら(やりたい人だけ:このまま提出用に整える)クリックで見れるよ!
1) タイトル案(そのまま使える)
- アイス(氷)はどんな条件で早くとける?(条件を1つだけ変えてくらべた)
- 日なたと日かげで、とける速さは変わるのか?
- 風を当てると、とけ方はどう変わる?(代替本線)
2) 研究の目的(1行でOK)
条件を1つだけ変えて、アイス(氷)が早くとける理由をたしかめる。
3) 仮説(予想)テンプレ
もし____(条件)なら、____の方が早くとけると思う。なぜなら____だから。
4) 方法(手順)テンプレ
- 変える条件(1つ):____
- そろえる条件:皿/量/時間/場所など
- 観察:0分・10分・20分(写真も)
5) 結果の書き方(短く)
____の方が早くとけた(写真:0分、10分、20分)。
6) 考察の型(結果→理由→次)
- 結果:____が早かった
- 理由:____だから(かもしれない)
- 次:次は____を変えて確かめたい
7) 失敗しても書ける一文(救済)
差が出にくかった。原因は「量」や「場所」の条件がそろっていなかった可能性がある。次は条件をそろえてやり直したい。
8) 先生にほめられやすいポイント(1つだけ)
条件を1つだけ変えたことを、はっきり書く。
考察の書き方(テンプレ):「結果→理由→次」
健太「考察って、むずかしい…」
もこあい先生「型があるよ。順番どおりに書けば大丈夫」
悪もこあい先生「言い訳を書くな。結果→理由→次だ」
恵子「テンプレに当てはめよう」
①結果:____の方が早くとけた。
②理由(断定しすぎない):____だから、あたたかくなりやすい(かもしれない)。
③次:次は____を変えて、たしかめたい。
うまく差が出ないときも、理科(救済コーナー)
差が出なくても大丈夫。理科では「何がズレたか」に気づけたら、それも発見です。
- 量がちがう:大きさが違うと結果がズレやすい → できるだけ同じに。
- 皿がちがう:材質が違うと熱の入り方が変わる → 同じ皿に。
- スタートがずれた:同時に置けた? → 次は「3・2・1」で同時に。
- 場所の差が弱い:日なたと日かげが近すぎる → もう少し差をつける。
次のステップ:同じ“くらべる”で、別の条件も確かめてみよう
今日のコツはずっと同じ:変えるのは1つだけ。ほかはそろえる。
アイス(氷)でできたなら、次は「条件」を変えて理科探偵を続けられます。
👪親子でできる簡単実験例(やりたい人だけ)クリックで見れるよ!
例1:風あり vs 風なし(室内)
変えるのは1つだけ:風(扇風機の弱)
そろえる:皿・量・場所・観察時間
手順:同時スタート→0/10/20分で写真→結果を書く
例2:皿の色(白 vs 黒)
変えるのは1つだけ:色
そろえる:皿の材質(できれば同じ)・場所・量・時間
手順:同時スタート→同じ時間で観察→どっちが早い?
例3:ごほうび実験(砂糖の量)
変えるのは1つだけ:砂糖の量(小さじ1 vs 小さじ2)
そろえる:牛乳の量・氷と塩・もむ時間(例:8分)
手順:同じ時間もむ→固まり具合を3段階で記録
✅きょうの問い:回収
悪もこあい先生「さて、最初の問いに答えろ」
もこあい先生「大丈夫。表を見れば言えるよ」
恵子「“結果→理由→次”でね」
健太「よし、回収だ!」
Q. アイス(氷)は、どんな条件で早くとける?
A. 今回は(____)の方が早くとけた。だから(____)が原因かもしれない。
そして次は、条件を1つだけ変えて(____)を確かめたい。
📌1分まとめ(スクショOK)
- 今日の理科:条件を1つだけ変えてくらべる
- 今日の結果:____の方が早かった
- 次の問い:次は____を変えてみる
🍨休憩コラム:おうちで“もむだけ”ミルクアイス
ここからは休憩コーナー。
実験は観察のためにやったので、ごほうびは別で作ろう。
健太「ふぅ〜!実験できた!なんか甘いものほしい!」
恵子「いいね。じゃあ“ごほうび”は別で作ろ。ここからは休憩コーナーだよ」
もこあい先生「もむだけでできるよ。袋は2枚、タオル越しが安心」
- 材料:牛乳(または飲むヨーグルト)/砂糖(またははちみつ少し)/ジップ袋2枚/氷/塩/タオル
- 作り方:
- 内袋に牛乳+甘みを入れて混ぜる(空気を抜いてしっかり閉める)。
- 外袋に氷+塩を入れ、内袋を入れる。
- タオル越しに5〜10分もむ。固まったら完成。
健太「うまい!理科のあとだと、さらにうまい!」
恵子「“もむ時間”をそろえると比べやすいね。…あ、また理科になってる」
もこあい先生「楽しい→たしかめる→ごほうび、は最強の流れだよ」
※はちみつは小さい子には避けよう。アレルギーにも注意してね。
次の小さな問い
「もむ時間を同じにしたら、甘さ(砂糖の量)を変えると、固まりやすさは変わる?」
訂正と追記
この記事は、正確さに配慮していますが、誤りが混ざる可能性もあります。お気づきの点があれば、コメント等でご指摘ください。確認後、追記・訂正します。
参考文献・出典
※本記事の要約・解釈には誤りや幅があり得ます。一次資料や信頼できる資料での確認もおすすめします。
- 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)第2章 各教科 第4節 理科」(参照日:2026-02-17)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/ri.htm - 文部科学省「学習指導要領(平成29年告示)本文(PDF)」(参照日:2026-02-17)
https://www.mext.go.jp/content/1413522_002.pdf - 文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編(PDF)』(参照日:2026-02-17)
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387017_005_1.pdf - H. C. Dickinson, “Latent heat of fusion of ice,” Bulletin of the Bureau of Standards (NIST legacy PDF)(参照日:2026-02-17)
https://nvlpubs.nist.gov/nistpubs/bulletin/10/nbsbulletinv10n2p235_A2b.pdf
もこあい先生より:「今日の“なんで?”を大切にしよう。正解より、考えた道のりが宝もの。」

