📝 ChatGPT × 作文完全攻略ガイド【例文・テンプレ・プロンプト付き】

「作文ってむずかしい」「最初の一文が出てこない」「AIに全部書かせるのは違う気がする…」――。
そんな中学生・保護者のために、“自分の言葉で書く力”を育てながら、ChatGPT をうまく使う方法をまとめました。

昔の作文は、「先生に見せるための文章」というイメージが強かったかもしれません。
でも今の時代、文章はもっと広く使われます。SNS の投稿、レポート、エントリーシート、自己PR…。
自分の考えをことばにして届ける力は、これからの人生で何度もあなたを助けてくれます。

そして、うまく使えば ChatGPT は“カンニングペーパー”ではなく、「練習相手」になります。
本記事では、もこあい先生たちといっしょに、

• 作文がうまく書けない理由
• 書く前の「段取り」の作り方
• 読みやすい構成（導入→展開→結論）
• 文章を磨く「推敲（すいこう）」
• ChatGPT に「怒ってもらう」プロンプトの書き方
• 人に読んでもらうこと、感想の力

まで、ぜんぶまとめてガイドしていきます。

第1章｜作文って、そもそも何をするもの？

まずは、いちど立ち止まって考えてみましょう。
「作文って、何をする行為だろう？」

・テストだから書くもの？
・先生にほめられるため？
・「正解」を探すため？

もこあい先生の答えは、こうです。

書く前はモヤモヤしていた考えも、ノートにことばとして出してみると、

• 自分が本当に言いたかったこと
• まだよく分かっていなかったところ
• もっと調べたほうがいいところ

が、はっきりしてきます。作文は、自分を知るための鏡でもあるんですね。

第2章｜なぜ中学生は作文でつまずくのか？

多くの中学生が、作文を書く前からこんな気持ちになりがちです。

• 最初の一文が全然出てこない
• 書いているうちに話があっちこっちへ飛んでしまう
• 書き終わって読み返すと「何を言いたいのか分からない」

ここで大事なのは、「才能がないから」ではなく「段取りを知らないだけ」ということ。
いきなり本番の文章を書こうとすると、ほぼ確実に迷子になります。

第3章｜まずは“段取り”で勝つ：作文の設計図をつくろう

「段取り」と聞くと、むずかしく感じるかもしれませんが、イメージとしては
「書く前に、頭の中の地図をつくる」ことです。

たとえば、こんな4ステップで考えてみましょう。

1. テーマ：何について書く？
2. 経験：そのテーマに関する自分の体験・見たこと
3. 気づき：そこから考えたこと・学んだこと
4. メッセージ：読んだ人に一番伝えたいこと

これを先にノートに書き出してから作文を書くと、
文章がふらふらせず、伝えたいことがぶれにくくなります。

第4章｜構成 → 推敲 → 読者に届く文章へ

段取りで「何を書くか」が見えてきたら、次は構成（こうせい）です。
ここでは、作文を「導入 → 展開 → 結論」の3つに分けて考えてみます。

4-1. 三段構成で考えてみよう

4-2. 書き出しは“ゆっくりでいい”

構成が決まったら、ようやく書き出しです。
ここで大事なのは、「うまい文章を書こう」としすぎないこと。

最初は、話し言葉でざっくり書いてしまってOKです。
あとから丁寧な書き言葉に直していきます。それが次のステップ――
「推敲（すいこう）」です。

4-3. 推敲って、こわくない。

推敲とは、「ダメ出しされる時間」ではありません。
あなたの言葉を、もう一段階読みやすくする“仕上げの時間”です。

• 読んでみて、意味が通じないところはないか
• 同じ言葉を何回もくり返していないか
• 「だから」「しかし」など、つながりのことばが足りない所はないか

ちょっとキツめに聞こえても、「どこを直せばよくなるか」が分かるのは宝物です。
それを、人間だけでなく AI にもやってもらおう――というのが、次の章のテーマです。

第5章｜ChatGPTと書く：AI任せにしない本物の使い方

いよいよ ChatGPT の出番です。
とはいえ、「最初から最後まで全部 AI に書かせる」のはおすすめしません。
それだと、あなたの“考える力”と“ことばの筋肉”が育たないからです。

この章では、次の3つの使い方を紹介します。

1. 自分で書いた作文を、AI に「きびしめ添削」してもらう
2. 言い回しの候補だけを出してもらう
3. 構成案だけ相談してみる

第6章｜人に読んでもらう勇気と「感想」の力

ここまで来たら、最後のステップは「人に読んでもらう」こと。
いちばんドキドキする瞬間ですが、いちばん成長できる時間でもあります。

感想は、ときどき耳が痛いことも言ってきます。
でもそれは、自分だけでは絶対に手に入らない“外からの視点”です。

• 「ここがおもしろかったよ」→ 強みが分かる
• 「ここがちょっと分かりにくかった」→ 次に直すヒントになる

AI のフィードバックと、人間の感想。
この2つを組み合わせると、作文の成長スピードは一気に上がります。

第7章｜作文が、人生に与えてくれるかもしれないもの

作文がうまくなると、テストの点が少し上がるかもしれません。
でも、それだけではありません。

• 自分の気持ちを整理できるようになる
• 人にお願いしたり、感謝を伝えたりしやすくなる
• 将来の進路や仕事で、「自分の考えを説明する力」になる

そして何より、「自分はこう考えている」と言えることは、とても心強いのです。
ChatGPT をうまく使いながら、自分のことばを育てていく――。
それは、これからの時代を生きていくうえでの大きな武器になります。

最終章｜自由に書いていい。ここからは、あなたの番です。

ここまで読んでくれたあなたは、もう
「段取り → 構成 → 推敲 → AI と人からのフィードバック」
という流れを知っています。

あとは、小さくてもいいので実際に書き出してみるだけです。
うまく書けなくても、途中で止まっても大丈夫。
それはすべて、次に進むための“途中経過”です。