漢文26選+応用10問+コラム完全ガイド【高校漢文を最短で攻略】
「漢文って、結局どの表現を覚えればいいの?」
教科書や問題集を開くと、『論語』『孟子』の言葉や故事成語、
歴史上の人物の話など、さまざまな漢文が出てきます。
一つひとつは短くても、全部を同じように覚えようとすると大変です。
そこでこの記事では、高校漢文を学ぶときに触れておきたい表現を
26個に絞りました。
10選でも、20選でも、25選でもありません。
26選です。
少し半端な数字ですが、これには理由があります。
その答えは、最後の一つまで取っておきます。
- 🌸 もこあい先生から最初にひとこと
- この26選はどう選んだ?
- ①〜⑥|「学ぶ」を考える『論語』の言葉
- ⑦〜⑩|物事の見方を考える『孟子』の言葉
- ⑪〜⑬|短い言葉から考える『老子』
- ⑭〜⑱|今の日本語にも残る故事成語
- ⑲〜㉕|史話から学ぶ「判断」の言葉
- 第26選|悪もこあい先生から、最後の一つ
- 5秒チェック|一つだけ思い出してみよう
- 応用10問|読んだ26選を使ってみよう
- 応用10問|答えと解説
- AIを答え係にしない|26選の復習相手にしよう
- コラム|昔の言葉を学ぶ意味はある?
- 保存用|26選を使う4ステップ
- 今日の最小行動|一つだけ、見ずに説明する
- 次に読むなら|今のつまずきに近い1本へ
- まとめ|26個全部より、まず一つ
- 参考文献・出典
🌸 もこあい先生から最初にひとこと
もこあい先生
「26個あるけど、最初から全部覚えようとしなくて大丈夫だよ。」
最初に目指したいのは、次の順番です。
見たことがある
↓
意味が分かる
↓
自分の言葉で説明できる
いきなり原文・書き下し文・意味を全部暗記しようとすると、
漢文が重たく感じてしまうことがあります。
まずは一つ、
「この言葉は、こういう意味なんだ」
と分かれば十分です。
この記事では、
原文・表現
→ 書き下し文や由来
→ 意味
→ ここを見る
の順番で確認していきます。
もし、
- レ点がよく分からない
- 再読文字って何だっけ?
- 書き下し文の作り方から確認したい
という段階なら、先に基本へ戻っても大丈夫です。
この記事は、基本ルールを一から説明する記事ではなく、
実際の表現を通して漢文に慣れていく実践編
として使ってください。
この26選はどう選んだ?
今回の26選は、単に「有名な言葉」を26個集めたものではありません。
- 高校漢文の学習につながりやすい
- 原文や故事を知る価値がある
- 句形・語彙・思想・故事など、学べるポイントがある
- 現在の日本語にもつながる表現がある
- 同じ内容ばかりにならない
といった点を考えながら選んでいます。
なお、この26選は、
入試や定期テストの出題回数を順位づけしたランキングではありません。
高校漢文で触れておきたい重要表現を、
学習価値を考えて厳選した26選
です。
そして最後の一つだけ、少し違う理由で選びました。
まずは25個、見ていきましょう。
①〜⑥|「学ぶ」を考える『論語』の言葉
1.学而時習之、不亦説乎。
出典:『論語』学而篇
書き下し文
学びて時に之を習ふ、亦た説ばしからずや。
意味
学んだことを折に触れて復習するのは、喜ばしいことではないか。
ここを見る
「学ぶ」で終わるのではなく、
繰り返して身につけるところまで含まれています。
2.温故而知新、可以為師矣。
出典:『論語』為政篇
書き下し文
故きを温ねて新しきを知れば、以て師と為るべし。
意味
以前に学んだことを振り返り、
そこから新しい理解を得ることができれば、人を教える者にもなれる。
ここを見る
現在でも使われる「温故知新」につながる一節です。
昔のことを覚えるだけではなく、
過去の学びから新しいことを見つける
ところまでが大切です。
3.学而不思則罔、思而不学則殆。
出典:『論語』為政篇
書き下し文
学びて思はざれば則ち罔(くら)し、
思ひて学ばざれば則ち殆(あやふ)し。
意味
学んでも自分で考えなければ、物事を十分に理解できない。
反対に、自分で考えるだけで学ばなければ、独りよがりになって危うい。
ここを見る
学ぶこと+自分で考えること
の両方が必要だと説いています。
4.三人行、必有我師焉。
出典:『論語』述而篇
書き下し文
三人行けば、必ず我が師有り。
意味
何人かで行動すれば、その中には必ず自分が学べる相手がいる。
ここを見る
「誰から学べるか」を最初から決めつけない姿勢が表れています。
自分以外の人にも、学べるところがあるという考え方です。
5.己所不欲、勿施於人。
出典:『論語』衛霊公篇
書き下し文
己の欲せざる所は、人に施すこと勿かれ。
意味
自分がしてほしくないことを、他人にしてはいけない。
ここを見る
意味と一緒に、
勿〜=〜することなかれ
という禁止の形も確認しておきましょう。
6.知之者不如好之者、好之者不如楽之者。
出典:『論語』雍也篇
書き下し文
之を知る者は之を好む者に如かず、
之を好む者は之を楽しむ者に如かず。
意味
知っている人は、それを好きな人には及ばず、
好きな人も、それを楽しむ人には及ばない。
ここを見る
知識の量だけではなく、
学びとの向き合い方
まで考えさせる一節です。
⑦〜⑩|物事の見方を考える『孟子』の言葉
7.五十歩笑百歩
出典:『孟子』梁恵王上
もとになる一節に、
以五十歩笑百歩、則何如。
があります。
書き下し文
五十歩を以て百歩を笑はば、則ち何如。
意味
五十歩逃げた人が、百歩逃げた人を笑うようなもの。
程度に差はあっても、本質的には同じであることを表します。
ここを見る
50と100の差ではなく、
「どちらも逃げた」
という共通点を見ることが大切です。
8.助長
出典:『孟子』公孫丑上
ある人物が、苗を早く育てたいと思いました。
そこで苗を一本ずつ引っ張り、無理に伸ばしてしまいます。
本人は苗の成長を助けたつもりでしたが、苗は弱ってしまいました。
故事での意味
成長を無理に助けようとして、かえって害してしまうこと。
ここを見る
善意からしたことでも、
無理に急がせれば逆効果になる場合がある
という故事です。
なお、現在の日本語の「助長」は、
「成長や発展を助ける」
「ある傾向をさらに強める」
という意味でも使われます。
故事での意味と、現在の使われ方を分けて考えておきましょう。
9.天時不如地利、地利不如人和。
出典:『孟子』公孫丑下
書き下し文
天の時は地の利に如かず、
地の利は人の和に如かず。
意味
よい時機を得ることは有利な土地には及ばず、
有利な土地も、人々が心を合わせることには及ばない。
ここを見る
天時 → 地利 → 人和
と比較が進み、最後の「人和」が最も重く置かれています。
10.生於憂患而死於安楽也。
出典:『孟子』告子下
書き下し文
憂患に生きて、安楽に死す。
意味
憂いや困難があることで生きる道につながり、
安楽に慣れすぎることが滅びにつながる。
ここを見る
「苦労すれば偉い」という単純な意味ではありません。
憂患と安楽の対比
を見ておきましょう。
⑪〜⑬|短い言葉から考える『老子』
11.千里之行、始於足下。
出典:『老子』
書き下し文
千里の行は、足下より始まる。
意味
どれほど長い道のりでも、最初の一歩から始まる。
ここを見る
現在の
「千里の道も一歩から」
につながる表現です。
12.知足者富。
出典:『老子』
書き下し文
足るを知る者は富む。
意味
自分にとって何が十分なのかを知っている人は、本当の意味で豊かである。
ここを見る
ここでいう「富」は、お金の多さだけではありません。
満足を知ることも豊かさの一つ
という考え方です。
13.大器晩成。
出典:『老子』伝世本文
書き下し文
大器は晩成す。
意味
大きな器は完成するまでに時間がかかる、という表現です。
現在では、
大きな人物や才能が完成するには長い時間がかかる
という意味の四字熟語として使われています。
ここを見る
原文の表現と、
現在使われている四字熟語としての意味を分けて見ておきましょう。
⑭〜⑱|今の日本語にも残る故事成語
ここからは、言葉だけを暗記するのではなく、
「どんな話から、この意味が生まれたのか」
を一緒に見ていきます。
14.蛇足
出典:『戦国策』
蛇の絵を早く描き終えた人物が、
余裕を見せて蛇に足まで描き足しました。
しかし、蛇には本来足がありません。
その余計な一手によって、勝負に負けてしまいます。
意味
必要のないものを付け加えたため、
かえって全体を悪くすること。
ここを見る
足せば必ず良くなるわけではない。
故事そのものが意味をよく表しています。
15.逆鱗に触れる
出典:『韓非子』説難
竜の喉の下には、逆さに生えた特別な鱗があり、
それに触れると竜が激しく怒る、というたとえがあります。
意味
天子や目上の人などの激しい怒りを買うこと。
現在では、広く
「相手を激しく怒らせる」
という意味でも使われます。
ここを見る
「逆鱗」という言葉が、
なぜ怒りと結びついているのかを故事から理解しておきましょう。
16.塞翁が馬
出典:『淮南子』
塞の近くに住む老人の馬が逃げ、人々は不幸だと思いました。
ところが、その出来事が後の幸運につながります。
さらに、その幸運が別の災いにつながることもありました。
意味
人生の幸・不幸は変化するため、簡単には判断できない。
ここを見る
目の前の出来事だけで、
「絶対に良い」「絶対に悪い」
と決めつけない考え方です。
17.画竜点睛
出典:『歴代名画記』
画家の張僧繇が竜を描き、
最後に瞳を描き入れると、
竜が命を得たかのように飛び去ったという故事です。
意味
最後の重要な仕上げによって、物事を完成させること。
ここを見る
ただ何かを付け足すことではありません。
全体を完成させる決定的な一手
を指します。
18.呉越同舟
出典:『孫子』九地篇
本来仲の悪い呉の人と越の人でも、
同じ船に乗って危険に遭えば、互いに助け合うというたとえです。
意味
仲の悪い者同士でも、
共通する困難や目的があれば協力すること。
ここを見る
普段の関係だけでなく、
共通する目的
に注目する故事です。

⑲〜㉕|史話から学ぶ「判断」の言葉
19.先従隗始
出典:『戦国策』燕策
燕の昭王は、国を立て直すために優れた人物を集めたいと考えていました。
そこで郭隗は、
「本当に賢者を招きたいのなら、まず私のような者を厚く遇してください」
という趣旨の進言をします。
郭隗でさえ大切にされると分かれば、
それ以上の人物も燕へ来ようと考える、というわけです。
故事での意味
まず郭隗を厚く遇することで、
昭王が本気で人材を求めていることを示す。
現在の意味
大きなことを始めるとき、
まず言い出した本人や身近なところから始めること。
ここを見る
故事そのものと現在の使われ方には少し違いがあります。
両方を分けて見ておきましょう。
20.鶏口牛後
出典:『戦国策』など
原文
寧為鶏口、無為牛後。
書き下し文
寧ろ鶏口と為るも、牛後と為ること無かれ。
意味
大きな集団に従属するより、
小さな集団でも長となる方がよい、というたとえ。
ここを見る
大きいところに属することが、いつも一番よいとは限らない
という価値判断を含んでいます。
21.管鮑之交
出典:『史記』管晏列伝などに伝わる故事
管仲と鮑叔の深い友情から生まれた言葉です。
鮑叔は、管仲の行動を表面だけで判断せず、
その事情や才能を理解しました。
意味
互いを深く理解した、非常に厚い友情。
ここを見る
単に仲が良いというだけではなく、
相手の事情や本質まで理解する関係
に注目です。
22.完璧
出典:『史記』廉頗藺相如列伝
現在の「完璧」は、
完全で、欠けたところがないこと
を意味します。
もとは、藺相如が大切な「璧」を傷つけることなく
趙へ持ち帰った故事につながります。
ここを見る
「璧」は宝玉を意味する漢字です。
完壁ではなく、完璧。
由来を知ると、漢字も覚えやすくなります。
23.背水の陣
出典:『史記』淮陰侯列伝
韓信が兵士たちを川を背にした退路のない場所へ配置し、
必死に戦わせた故事です。
意味
退路を断ち、後には引けない覚悟で物事に取り組むこと。
ここを見る
単に「一生懸命頑張る」という意味ではありません。
退くことのできない状況
が故事のポイントです。
24.四面楚歌
出典:『史記』項羽本紀
項羽が漢軍に包囲されたとき、
夜になると周囲から楚の歌が聞こえてきました。
項羽は、楚の人々まで漢に味方したのかと驚きます。
意味
周囲すべてが敵や反対者となり、助けのない状態。
ここを見る
四方から聞こえた楚の歌が、
項羽の孤立
を象徴しています。
25.鶏鳴狗盗
出典:『史記』孟嘗君列伝
孟嘗君の食客の中には、
犬のように忍び込んで物を盗む技能を持つ者や、
鶏の鳴きまねを得意とする者がいました。
一見すると立派とは思われない技能でしたが、
孟嘗君が危機を脱するときに役立ちます。
言葉の意味
鶏の鳴きまねや犬のような盗みなど、
つまらないと見られる技能。
また、そのような技能を持つ者。
故事から考えると
一見つまらないと思われた技能が、
実際には孟嘗君を救いました。
そこから、
「何が役立つかは、状況によって変わることもある」
と考えることもできます。
ただし、これは故事全体を読んで考えられることです。
「鶏鳴狗盗」という言葉そのものが、
才能の多様性をほめる意味だと覚えないようにしましょう。
第26選|悪もこあい先生から、最後の一つ
ここまでの25個は、
高校漢文を学ぶうえで触れておきたい表現
として選びました。
でも、最後の一つだけは少し違います。
テストで点を取るためだけではありません。
これから勉強するときにも、
AIを使うときにも、
何かを調べるときにも、
覚えておいてほしい言葉です。
26.知之為知之、不知為不知、是知也。
出典:『論語』為政篇
書き下し文
之を知るを之を知ると為し、
知らざるを知らずと為す。
是れ知るなり。
意味
知っていることは知っているとし、
知らないことは知らないとする。
それが、本当に「知る」ということです。
悪もこあい先生
「分からないのに、“分かったこと”にして先へ進む方が危ないのよ。」
知らない。
分からない。
自信がない。
そこに自分で気づければ、
次に何を確認すればよいかが分かります。
調べることもできます。
人に聞くこともできます。
もう一度考えることもできます。
だから、最後の一つにはこの言葉を選びました。
25個は、漢文を学ぶため。
最後の1個は、学ぶ自分を見るため。
これが、この26選が
25選で終わらない理由
です。
5秒チェック|一つだけ思い出してみよう
ここまで読んだら、
26選の中から一つだけ選んでください。
説明を隠して、
「これは、どういう意味だった?」
と自分に聞いてみます。
一言でも説明できればOKです。
全部を覚えている必要はありません。
応用10問|読んだ26選を使ってみよう
ここからは、
「読んだから分かった」
ではなく、
「見なくても思い出せるか」
を確認します。
答えを見る前に、数秒だけ考えてみましょう。
レベル1|意味と句形を確認する
問1
学而不思則罔、思而不学則殆。
この一文が伝えていることを、自分の言葉で説明してください。
問2
己所不欲、勿施於人。
「勿」は、どのような意味を表しますか?
問3
天時不如地利、地利不如人和。
この一文で最も重視されているものは何ですか?
レベル2|故事と意味をつなぐ
問4
必要のないものを付け加えたため、
かえって悪くしてしまうことを表す故事成語は何ですか?
問5
程度に差があっても、
本質的には同じであることを表す故事成語は何ですか?
問6
人生の幸・不幸は簡単には判断できない、
という意味につながる故事成語は何ですか?
問7
大きな人物や才能が完成するには時間がかかる、
という意味で現在使われる四字熟語は何ですか?
レベル3|自分の言葉で考える
問8
「呉越同舟」で、
本来仲の悪い人たちが助け合うのはなぜですか?
問9
「先従隗始」の故事で、
郭隗はなぜ「まず自分を厚く遇してください」と言ったのでしょうか?
問10
知之為知之、不知為不知、是知也。
この言葉を、自分の勉強に置き換えて説明してください。
応用10問|答えと解説
問1
答えの例
学ぶだけでも、自分で考えるだけでも十分ではなく、
その両方が必要。
問2
答え:禁止
勿〜=〜することなかれ
と読みます。
問3
答え:人の和
時機や土地の有利さ以上に、
人々が心を合わせることを重視しています。
問4
答え:蛇足
問5
答え:五十歩百歩
問6
答え:塞翁が馬
問7
答え:大器晩成
問8
答えの例
同じ船で危険に直面し、
その危険を乗り越えるという共通の目的が生まれたから。
問9
答えの例
郭隗のような身近な人物まで大切にする姿勢を示せば、
「燕王は本気で人材を求めている」と、
さらに優れた人物にも伝わると考えたから。
問10
答えの例
分からない問題を分かったつもりにせず、
自分がどこまで分かっていて、
どこから分からないのかを確認すること。
問10は、同じ言葉で答える必要はありません。
自分の言葉で説明できるか
を大切にしてください。
AIを答え係にしない|26選の復習相手にしよう
AIは、この26選を覚えるための
練習相手
として使えます。
ただし、おすすめする順番があります。
自分で考える
↓
AIに出題してもらう
↓
自分で答える
↓
間違えたところを確認する
です。
最初からAIに答えを聞くのではなく、
まず一度、自分の頭から取り出してみる。
ここが大切です。
AIには、こんなふうに頼めます
この記事で学んだ漢文26選を復習したいです。
1問ずつ問題を出してください。
私が答えるまで正解を表示しないでください。
間違えた場合も、すぐに正解を出さず、まずヒントを1つだけください。
最後に、間違えた問題だけもう一度出してください。
出題範囲にない原文や出典を新しく作らないでください。
これならAIは、
答えを代わりに出す道具
ではなく、
自分で思い出すための練習相手
になります。
AIの説明も、そのまま信じない
AIは、とても自然な文章で答えることがあります。
でも、
- 原文
- 書き下し文
- 現代語訳
- 出典
- 人物名
などを間違えることもあります。
特に漢文では、
「それらしい原文」や「それらしい出典」
を示す可能性にも注意が必要です。
だから、
学校の教科書・授業資料・信頼できる資料=確認の基準
AI=学習を手伝う道具
くらいに考えておきましょう。
「どうしてAIは、こんなに自然なのに間違えることがあるの?」
と気になった人はこちらへ。
👉
AIは本当に考えているの?|生成AIが答えを作る仕組みを一段ずつ学ぼう
26個目で出てきた、
知之為知之、不知為不知、是知也。
という姿勢は、AIを使うときにも役立ちます。
「分かったように見えること」と、
「確かめられたこと」は同じではありません。
一度確認する習慣を持っておきましょう。
コラム|昔の言葉を学ぶ意味はある?
漢文を勉強していると、
「こんな昔の言葉を覚えて、何の役に立つんだろう?」
と思うことがあるかもしれません。
でも今回の26選を見ると、
- どう学ぶか
- 人をどう見るか
- 失敗をどう考えるか
- 幸運と不運をどう捉えるか
- 知らないこととどう向き合うか
といった問いが、
ずっと昔から考えられてきたことが分かります。
もちろん、昔の人の考えをそのまま「正解」として
受け入れる必要はありません。
むしろ、
「自分ならどう考える?」
と一度立ち止まってみる。
そこにも、漢文を読む意味があります。
漢文は、昔の答えを覚えるだけではなく、
昔の考えを材料にして、自分でも考えてみる学習
にもできます。
保存用|26選を使う4ステップ
26個を一気に覚える必要はありません。
① 一つ選ぶ
気になった表現を一つ選びます。
② 意味を隠す
現代語訳や説明を見えないようにします。
③ 自分で説明する
完璧な言葉でなくても大丈夫です。
④ 止まったところだけ戻る
全部を最初から読み直さず、
分からなかった部分だけ
確認します。
今日の最小行動|一つだけ、見ずに説明する
最後に、26選から一つだけ選んでください。
そして説明を見ずに、
「これは、どういう意味?」
と自分に聞いてみます。
言えたら、今日はそこで終了。
言えなかったら、
「どこが分からなかった?」
を一つだけ確認して終了です。
26個全部を今日覚える必要はありません。
今日やるのは、一つだけ。
次に読むなら|今のつまずきに近い1本へ
返り点・再読文字・句形から確認したい
古文と漢文、どちらから始めるか迷っている
👉
【高校生】古文と漢文はどっちから始める?|苦手な人のための最初の進め方
AIを使って復習したい
👉
AIは本当に考えているの?|生成AIが答えを作る仕組みを一段ずつ学ぼう
まとめ|26個全部より、まず一つ
この26選を、一度に全部暗記する必要はありません。
まず一つ、
意味が分かる。
次に、
自分の言葉で説明できる。
そこから少しずつ増やしていけば大丈夫です。
そして、
「ここはまだ分からないな」
というものが見つかったら、
その場所だけ戻ってみてください。
最後に、もう一度だけ26個目を置いておきます。
知之為知之、不知為不知、是知也。
知らないことを、知らないと認める。
それができれば、
次に何を学べばよいかが見えてきます。
もこあい先生
「一つ分かったら、今日はちゃんと前進だよ。」
今日の“なんで?”を大切にしよう。
正解より、考えた道のりが宝もの。
参考文献・出典
この記事では、主に次の古典・資料をもとに内容を確認しています。
- 『論語』
- 『孟子』
- 『老子』
- 『韓非子』
- 『戦国策』
- 『淮南子』
- 『孫子』
- 『史記』
- 『歴代名画記』
- 中国哲学書電子化計画(Chinese Text Project)
- 高等学校国語科の教科書・教材資料
※漢文の書き下し文・送り仮名・現代語訳には、
教科書や注釈書によって表記・訳し方に違いがあります。
定期テストや学校の課題では、
使用している教科書・授業プリント・先生の指示を優先してください。











