こんにちは、もこあい先生です。

古文と漢文、どっちから始めればいいのか迷っていませんか?

どちらも「昔の文」で難しそうに見えるので、最初は

  • 何が違うのか分からない
  • どっちから手をつければいいのか決められない
  • 参考書を開いても、重く感じる

となりやすいです。

でも大丈夫です。
古文と漢文は、似ているようで、つまずく場所も始め方も少し違います。

この記事では、古文と漢文の違いを整理して、「自分はどっちから始めると進めやすいか」が分かるようにします。

※この記事の最後に、初めて出てくる言葉をまとめたミニ辞書を置いています。
分からない言葉があっても、ひとまず読み進めて大丈夫です。

古文と漢文の違いを高校生向けにやさしく整理し、どちらから始めるべきか考える導入挿絵
目次
  1. この記事はこんな人向けです
  2. まずは2問だけ。これは古文? 漢文?
  3. 結論:迷ったら、こう考えればOKです
  4. 古文と漢文は、何が違うの?
  5. 一目で分かる! 古文と漢文の違いまとめ
  6. 📘ミニコラム:古文と漢文は、どうしてこんなに違うの?
  7. あなたはどっちから始めると進めやすい? 超かんたん診断
  8. 苦手の出方は、古文と漢文でこう違います
  9. 一文で感じる|古文と漢文が少し楽しくなる瞬間
  10. やってはいけない決め方
  11. 最初の1週間は、こう進めればOKです
  12. 最後に:迷ったら、こう考えてください
  13. 次に読むなら
  14. この判断の根拠(学習指導要領・入試の位置づけ)
  15. 📘クリックして開く:この記事で出てきた言葉のミニ辞書
  16. 参考文献・出典
  17. もこあい先生より

この記事はこんな人向けです

  • 古文と漢文の違いが、まだあいまい
  • どっちから始めるべきか分からない
  • 苦手だけど、最初の1歩は決めたい
  • いきなり分厚い参考書に入るのがしんどい

まずは2問だけ。これは古文? 漢文?

健太
「古文も漢文も、正直“昔の難しい文”にしか見えないんだけど……。」

恵子
「最初はそれで普通だよ。
でも、見分けるポイントが少し分かると、この先かなり楽になるの。」

もこあい先生
「じゃあ、まずは2問だけやってみよう。
“これは古文? 漢文?” が分かると、始め方も見えやすくなるよ。」

第1問

「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは……」

→ 古文? 漢文?

第2問

「学而時習之、不亦説乎」

→ 古文? 漢文?

✅ クリックして開く:答えを見る

第1問:古文
ひらがなも多く、昔の日本語として書かれています。

第2問:漢文
漢字中心の文で、日本語として読むにはルールが関わります。

健太
「なるほど……。どっちも昔の文だと思ってたけど、見た目からもう少し違うんだね。」

もこあい先生
「そうそう。
古文は“昔の日本語”、漢文は“漢字の文をルールで日本語として読む”もの。
だから、苦手の出方も、始め方も少し変わるんだよ。」

結論:迷ったら、こう考えればOKです

先に結論を言います。

古文から始めたほうがいい人

  • 文章の意味の流れを追うほうが入りやすい
  • 記号や細かいルールが多いと止まりやすい
  • 単語や気持ちの流れを少しずつ理解したい

漢文から始めたほうがいい人

  • ルールがはっきりしているほうが安心する
  • 「何を覚えればいいか」が見えると動きやすい
  • 返り点や再読文字のような決まりを整理したい

どちらも苦手で迷う人

  • 古文と漢文を15分ずつ試して、入りやすい方から始めてみましょう

どちらも苦手なら、最初から「古文か漢文か」を完璧に決めなくて大丈夫です。

まずは、古文と漢文をそれぞれ短い1文ずつ読んでみましょう。

返り点や句形など、ルールが見える方が安心できるなら漢文から。言葉の意味や場面の流れを追う方が入りやすいなら古文から始めるのがおすすめです。

学校の授業や次のテスト範囲が決まっている場合は、先に授業で扱う方を優先して大丈夫です。

大切なのは、最初に正しい方を選ぶことではなく、「少し分かった」と感じられる入口を作ることです。

古文と漢文は、何が違うの?

古文は昔の日本語、漢文は漢字の文を日本語として読む学習である違いを比較した理解補助図

ここが今回の記事のいちばん大事なところです。

古文も漢文も「昔の文」ではあります。
でも、読めない理由が少し違います。

古文は「昔の日本語」

古文は、昔の日本語で書かれた文章です。
今の日本語とは言い方や単語、文法が少し違いますが、同じ日本語の流れの中にあります。

だから古文では、

  • この単語はどういう意味か
  • 誰の気持ちか
  • 話がどう流れているか

を考えながら読んでいきます。

つまり古文は、「意味の流れをつかんで読む」勉強です。

漢文は「ルールで日本語として読む」

漢文は、中国の漢字の文章を、日本語として読めるように学ぶものです。

そのため、

  • 返り点
  • 再読文字
  • 句法
  • 書き下し文

など、読むためのルールが大事になります。

つまり漢文は、「どう読むかの決まりを使って読む」勉強です。

一目で分かる! 古文と漢文の違いまとめ

比べるポイント 古文 漢文
もともとの性質 昔の日本語 中国の漢字の文章を日本語として読む
読むときの感覚 意味の流れを追う ルールで順番を直して読む
最初につまずきやすい所 単語・助動詞・主語の省略 返り点・再読文字・句法
苦手の出方 「何を言っているか分からない」 「どう読めばいいか分からない」
分かると楽しいポイント 情景や気持ちが見えてくる ルールがつながって読めるようになる
最初の1歩 単語と文法の入口を見る 返り点と再読文字の入口を見る

最初からぴったり選べなくても大丈夫です。
少し触ってみて、「こっちの方が進めやすい」と感じた方を先に進めればOKです。

📘ミニコラム:古文と漢文は、どうしてこんなに違うの?

古文は、昔の日本で使われていた日本語の文章です。
今の日本語と少しちがっていても、同じ日本語の流れの中にあります。

一方で漢文は、中国の漢字の文章です。
日本ではそれを学び、日本語として読めるように、返り点や書き下し文などの工夫を使ってきました。

だから、

  • 古文は昔の日本語を読んでいく勉強
  • 漢文は漢字の文を日本語の形で読んでいく勉強

と考えると、違いがかなり分かりやすくなります。

あなたはどっちから始めると進めやすい? 超かんたん診断

古文から始めやすいタイプ

  • 文章の流れを追うのはまだ嫌いではない
  • 登場人物の気持ちや場面を考える方が入りやすい
  • 記号や決まりが多いと頭が止まりやすい
  • 少しずつ意味が見えてくる方が安心する

漢文から始めやすいタイプ

  • ルールが整理されている方が安心する
  • 「まずこれを覚える」が見えると進めやすい
  • 文章の雰囲気より、決まりから入る方が楽
  • 短時間で「読めた」を感じたい

まだ決めきれないタイプ

  • どちらも苦手に感じる
  • 国語全体に苦手意識がある
  • 何から手をつけても重く感じる

この場合は、古文と漢文をそれぞれ短い1文ずつ、15分だけ試してみましょう。

そのあとで、「少し分かった」「もう少し読めそう」と感じた方を、2日だけ続けてみるのがおすすめです。

苦手の出方は、古文と漢文でこう違います

古文で止まりやすい人

  • 単語の意味が分からない
  • 誰のことを言っているか分からない
  • 気持ちの流れが追えない
  • 現代語訳を見てもピンとこない

漢文で止まりやすい人

  • 返り点で止まる
  • 書き下し文が作れない
  • 再読文字が混ざる
  • 意味より前に、読み方で止まる

ここが見えると、
「自分は国語が苦手」ではなく、
「どこで止まっているのか」が見えやすくなります。

これはかなり大事です。

古文で止まりやすいポイントと漢文で止まりやすいポイントの違いを整理したタイプ別挿絵

一文で感じる|古文と漢文が少し楽しくなる瞬間

最初は、古文も漢文も「難しい昔の文」に見えるかもしれません。

でも、少し読めるようになると、古文と漢文ではそれぞれ違う面白さが見えてきます。

古文|景色や気持ちが見えてくる

春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは……

これは古文です。

今の日本語とは少し言い方が違いますが、ひらがなも多く、日本語の流れの中で読んでいけます。

単語や文法が少しずつ分かるようになると、「朝の空がだんだん白くなっていく景色なんだ」と場面が見えてきます。

古文の面白さは、昔の文章の中から、景色や人の気持ちが見えてくることです。

漢文|ルールがつながると読める形になる

学而時習之、不亦説乎

これは漢文です。

見た目は漢字ばかりですが、返り点や書き下し文のルールを使うと、日本語として読める形に整っていきます。

最初はバラバラに見えた漢字の文が、「こういう順番で読めば意味が通る」と分かったとき、急に手応えが出てきます。

漢文の面白さは、ルールを使って、読めなかった文を読める形にしていくことです。

つまり、古文と漢文では、「分かった」と感じる瞬間が少し違います。

  • 古文:意味がつながり、景色や気持ちが見えてくる楽しさ
  • 漢文:ルールがつながり、読める形になる楽しさ

どちらが合うかは、最初から決めなくて大丈夫です。

1文だけ読んでみて、「少し分かった」と感じやすい方が、自分に合う入口かもしれません。

やってはいけない決め方

1. 友だちが古文からだから、自分も古文

人によって、入りやすさは違います。
他の人の順番が、自分にも合うとは限りません。

2. 漢文の方が短そうだから、なんとなく漢文

見た目だけで決めると、ルールの多さで止まることがあります。

3. 人気の参考書だけ見て決める

参考書の前に、自分がどちらの苦手タイプかを見る方が大切です。

4. 最初から古文も漢文も重く始める

古文と漢文を短い1文ずつ試すのは大丈夫です。

ただし、最初から両方の単語帳や問題集を並行して進めると、苦手な人ほど重くなります。

試した後は、先に進める軸を1つ決めましょう。

最初の1週間は、こう進めればOKです

苦手な人ほど、最初は全部やるより、方向を決める1週間にした方がうまくいきます。

やること
1日目 この記事を読んで、古文と漢文の違いを知る
2日目 漢文の入口を少し見る(返り点・再読文字など)
3日目 古文の入口を少し見る(単語・助動詞など)
4日目 やりやすかった方を15分だけ触る
5日目 前日と同じ方を、もう15分だけ触る
6日目 「どこで止まったか」を1つだけメモする
7日目 先に進める方を1つ決める

この1週間の目標は、完璧に決めることではなく、「進めやすい入口」を見つけることです。

最後に:迷ったら、こう考えてください

  • 文章の意味の流れから入りたい → 古文
  • ルールが整理されている方が安心 → 漢文
  • どちらも重い → 古文と漢文を15分ずつ試し、「少し分かった」と感じた方から始める

これで大丈夫です。

大事なのは、
「みんながどっちから始めるか」ではなく、
自分が止まりにくい方から始めることです。

次に読むなら

「漢文から始めたほうが進めやすそう」と思った人は、まずはこちらの記事で、返り点・再読文字・句法の入口を整理してみましょう。

この判断の根拠(学習指導要領・入試の位置づけ)

この記事で「古文と漢文は高校生にとって大事で、しかも始め方を分けて考える価値がある」と書いたのには理由があります。

高等学校の国語には、必履修科目として「言語文化」があり、古典をより深く学ぶ選択科目として「古典探究」が置かれています。

また、令和9年度大学入学共通テストの「国語」では、古典が90点で、古文・漢文は各45点です。

共通テストを利用する受験では、どちらか一方だけを後回しにしにくい分野です。

だからこそ、「どちらも苦手だから後回し」ではなく、自分が止まりにくい方から入ることには意味があります。

📘クリックして開く:この記事で出てきた言葉のミニ辞書

✅ クリックして開く:ミニ辞書を見る

古文

昔の日本語で書かれた文章。今の日本語とつながっているけれど、単語や文法が少し違う。

漢文

中国の漢字の文章を、日本語として読めるように学ぶもの。返り点や再読文字などのルールが出てくる。

返り点

漢文を日本語の順番で読むための目印。

再読文字

一度読んでから、もう一度読む特別な漢字。漢文の基本でよく出てくる。

句法

漢文でよく使われる決まった表現や読み方の型。

助動詞

古文で意味や気持ち、時制などを表す文法要素。古文では大事な土台になる。

書き下し文

漢文を日本語の語順に直して読めるようにした形。

参考文献・出典

※公的資料・公式資料を中心に参照しています。制度や出題方針は変更されることがあるため、最新情報は必ず公式情報も確認してください。

  • 文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年告示)』
    参照日:2026年3月12日
  • 文部科学省『高等学校学習指導要領解説 国語編』
    参照日:2026年3月12日
  • 独立行政法人大学入試センター『令和9年度大学入学共通テストの出題教科・科目の出題方法等』
    参照日:2026年6月25日
  • 独立行政法人大学入試センター『令和9年度大学入学共通テスト実施要項』
    参照日:2026年6月25日

もこあい先生より

古文も漢文も、最初は「どっちも難しい」に見えやすいです。
でも、違いが見えると、始め方も見えてきます。

最初から完璧に選ばなくても大丈夫。
少し触って、「こっちなら進めそう」を見つけられたら、それは立派な前進です。

もこあい先生より:「今日の“なんで?”を大切にしよう。正解より、考えた道のりが宝もの。」