ChatGPT作文テンプレ集(別冊)改訂版2025|コピペOKプロンプト&提出前チェック
※この記事の方針(大事)
- このページは「ChatGPT作文完全攻略ガイド(本編)」の別冊:テンプレ集です。
- 学校・塾のルールがある場合は必ずそれを優先してください(AIの使い方は“補助”が基本)。
- AIが作った文章はそのまま提出せず、必ず「自分の言葉」に戻して仕上げます。
- 誤りや補足があれば、末尾の「訂正と追記」に反映します。
こんにちは、もこあい先生です。
このページは、作文が止まったときにすぐ使える「プロンプト(指示文)テンプレ」と、
「構成の型」と「提出前チェック」を、1ページにまとめた別冊です。
「いま書かなきゃいけない」「時間がない」――そんなときほど、順番だけ守れば大丈夫。
ChatGPTは整理役として使って、最後は必ず自分の言葉に戻して仕上げましょう。
健太の真面目な一日(短いエピソード)
健太は机に向かって、ノートを開きました。
でも、ペンが止まります。頭の中では分かっているはずなのに、文章にならない。
「書けないって、努力が足りないのかな…」と思いかけたとき、もこあい先生が言いました。
「大丈夫。才能じゃなくて、順番が崩れてるだけだよ」

目次
最短で書く:5ステップ(迷子を防ぐ順番)
作文が止まる原因の多くは、「才能」ではなく順番です。まずはこれだけ守ります。
- テーマを1行で決める(何について書く?)
- 思い出(材料)を3つ出す(いつ/どこ/誰/何が起きた)
- 構成(型)を選ぶ(3段落 or 起承転結)
- 段落ごとに1つだけ言いたいことを書く(欲張らない)
- 最後に自分の言葉に戻す(推敲)

万能テンプレ:R-G-C-F(役割/ゴール/条件/形式)
ChatGPTは、指示があいまいだと迷子になります。だから最初に、これだけ入れます。
コピペOK:R-G-C-Fテンプレ
あなたは(国語の先生/作文の編集者)です。 目的(ゴール):(例:中学生の作文を読みやすく、気持ちが伝わる形にする) 条件:文字数( )/学年( )/文体(ですます・だ/である)/使っていい経験(自分の体験だけ) 禁止:事実を勝手に作らない/私の経験にないことを足さない 出力形式:①質問→②構成案→③段落ごとの下書き→④見直しチェック
| 要素 | 入れると良いこと | 例 |
|---|---|---|
| R(役割) | 回答の“立場”が決まり、ブレが減る | 国語の先生/作文の編集者 |
| G(ゴール) | 最終地点が決まり、無駄が消える | 先生に伝わる作文/読みやすい構成 |
| C(条件) | 字数や難易度が合う | 800〜1000字/中2/ですます |
| F(形式) | 欲しい形で出てくる | 質問→構成→下書き→チェック |
ネタがない人へ:質問で引き出すプロンプト
「書くことがない」は、だいたい思い出が“言葉になっていない”だけです。質問で掘ります。
コピペOK:インタビュー型プロンプト
あなたは作文の取材記者です。 テーマは「(例:努力したこと)」。 私から情報を引き出すために、質問を10個してください。 条件: ・はい/いいえで終わらない質問にする ・「いつ」「どこ」「誰」「何を」「どう感じた」を必ず混ぜる ・最後に、私の回答から使えそうな具体エピソードを3つ候補として整理してください
健太:質問されると、意外と出てくるんすよね…。
もこあい先生:うん。作文は「思い出を言葉にする」作業だから、質問はすごく効くの。
例文(1セット)+もこあい先生の講評
ここは“読み物”を増やしすぎないために、例文は1セットだけ置きます。
「もっと例文がほしい」「講評付きで練習したい」人は、上の本編へどうぞ。
テーマ例:「努力したこと(部活・習い事)」
① 健太のメモ(材料)
- 部活:バスケ部
- 悩み:シュートが入らず、自信がなくなった
- 工夫:毎日、家の前でフォーム確認。先輩に1つだけ質問
- 変化:試合で1本決まり、次の行動がはっきりした
- 今後:練習の“記録”を続ける
② これをChatGPTに渡すプロンプト(コピペOK)
あなたは中学生の作文を添削する国語の先生です。 テーマ:「努力したこと」 材料(事実): ・バスケ部でシュートが入らず自信をなくした ・毎日フォーム確認、先輩に1つだけ質問した ・試合で1本決まり、次の行動がはっきりした 条件:800〜1000字/ですます/事実は作らない 出力:①起承転結の骨組み ②段落ごとの要点 ③“転(気づき)”を1つ提案
③ 例文(短め・雰囲気サンプル)
私が努力したことは、バスケットボール部でシュートを安定して決められるようにしたことです。入らない日が続くと、練習しても意味がないように感じて、自信がなくなりました。
そこで私は、練習のあとに家の前でフォームを確認することにしました。毎日続けるのは大変でしたが、「今日も少しだけでもやる」と決めて、短い時間でも続けました。また、先輩に質問するときは一度にたくさん聞くのではなく、いちばん困っていることを一つだけ聞くようにしました。すると、意識するポイントがはっきりして、練習の内容が変わりました。
試合の日、思いきって教わったポイントを意識してシュートを打つと、一本決めることができました。その一本で、うまくなるためには気合いだけではなく、毎日の小さな工夫と続け方が大切だと気づきました。
これからも私は、練習の記録を残しながら、課題を一つずつ直していきたいです。
もこあい先生の講評(ここがポイント)
- 良い点:「悩み→工夫→結果→気づき」の順番が整っていて読みやすい。
- さらに良くする:「家の前でフォーム確認」をもう少し具体化(何回?何分?いつ?)すると説得力が上がる。
- 最後:「今後」の行動が1つに絞れているのが強い(欲張らないのがコツ)。
構成を作るプロンプト(学年別)
小学生:3段落(いちばん書きやすい)
あなたは小学生向けの作文指導が得意な先生です。 テーマ:( ) 私のメモ:(ここに短く箇条書きで3つ) 条件:400〜600字/やさしい言葉/3段落 出力:①3段落の見出し案 ②各段落に入れる内容 ③書き出し候補を3つ
中学生:起承転結(先生に伝わる型)
あなたは中学生の作文を添削する国語の先生です。 テーマ:( ) 材料(事実):(いつ/どこ/誰/何があった を箇条書き) 条件:800〜1000字/文体(ですます or だ・である)/事実は作らない 出力:①起承転結の骨組み ②段落ごとの要点 ③転(気づき・変化)の作り方を1つ提案
高校生:論理+体験(主張→根拠→具体例→まとめ)
あなたは高校生の小論文・作文の編集者です。 テーマ:( ) 私の体験:( ) 条件:1200〜1600字/主張を先に置く/体験は1〜2個に絞る/結論で次の行動を書く 出力:①主張(1文)②根拠(3点)③具体例(体験)④反対意見への一言⑤結論
テンプレ3種(初級・標準・応用)
テンプレは“増やす”ほど迷子になります。まずは標準から。

初級:3段落(いちばん迷わない)
- はじめ:テーマ+きっかけ
- なか:具体(いつ/どこ/何を)+気持ち
- おわり:気づき+これから
標準:起承転結(先生に伝わる)
- 起:状況(何があった)
- 承:行動(どうした)
- 転:変化(気づき・失敗・転機)
- 結:学び(これから)
応用:主張→根拠→具体例→結論(高校生・小論文寄り)
- 主張:私は〜だと考える
- 根拠:理由は3つ
- 具体例:体験を1〜2個
- 結論:今後の行動
“自分の言葉”に戻す推敲プロンプト(ここが一番大事)
AIが作った文章をそのまま出すと、「自分っぽさ」が消えます。最後に自分の声に戻します。
コピペOK:自分の言葉に戻す推敲
次の文章を推敲してください。 条件: ・意味は変えない ・私の体験にない事実は足さない ・かっこつけすぎる表現は避ける(自然な日本語) ・「そのときの気持ち」が伝わるように、具体語(時間/場所/行動)を足す提案をする 出力: ①良い点 ②直す点 ③修正版(1案)④私っぽさを残すための注意(3つ) 本文: (ここに下書きを貼る)
文章の印象が気になる人へ(敬語)
→ 敬語の使い方を完全整理(尊敬語・謙譲語・丁寧語)
(作文・志望理由・メールにも効く“文章の印象”の土台)
提出前チェック(表)

| チェック項目 | 見てほしいポイント | 直し方(最短) |
|---|---|---|
| テーマ | 途中でズレてない? | 最初の1文と最後の1文に同じ言葉を置く |
| 具体 | いつ/どこ/何をした? | 名詞を増やす(場所・行動・時間) |
| 気持ち | そのときどう感じた? | 「うれしい」だけで終わらせず、理由を書く |
| 変化 | 前と後で何が変わった? | “転(気づき)”を1文入れる |
| 結論 | 最後が弱くない? | 「これから〜したい」で締める |
| 文体 | ですます/だ・である が混ざってない? | どちらかに統一 |
| 字数 | 多すぎ/少なすぎ | 弱い段落を削る or 具体を足す |
《恵子のメモ帳》提出前にやること(30秒)
- 最初の1文と最後の1文を読み、テーマが一致しているか確認
- 各段落に「具体(場所/行動/時間)」が1つ入っているか確認
- “自分の言葉”っぽくない表現があれば、いったん言い換える
🎵 健太の作文応援ソング(30秒)
いまは一行、書けたら勝ち。
つぎは一段、書けたら前進。
うまく書くより、ちゃんと戻る。
今日の自分の言葉で、しめよう。
※焦るときほど「一行→一段→まとめ」の順番に戻るのが最短です。
安全に使うための最低ルール(重要)
- 個人情報(本名・住所・電話・学校名など)は入れない(仮名にする)。
- 学校/塾のルールがある場合は必ず守る(AI使用の可否)。
- AIの文章はそのまま提出しない(最後に自分の言葉に戻す)。
- 「事実を盛る」「経験を足す」はNG。自分の材料から整理する。
実はこれ、数学の文章題にも効きます
→ 〖中学生向け〗文字式の世界へようこそ(つまずきゼロ入門)
(文章を読む力が整うと、式の意味も見えやすくなります)
まとめ(このページの使い方)
- 作文が止まったら、まず5ステップに戻る(順番がすべて)
- ChatGPTにはR-G-C-Fで「整理役」を頼む
- 最後は自分の言葉に戻す推敲(ここが勝ち筋)
- 迷ったら、本編に戻って「型の意味」から整える
もこあい先生より:「今日の“なんで?”を大切にしよう。正解より、考えた道のりが宝もの。」
あわせて読みたい
作文をゼロから順番で学びたい人へ:
ChatGPT × 作文完全攻略ガイド(例文・テンプレ・プロンプト付き)改訂版2025
(考え方→型→書き出し→推敲まで、順番でわかる)
敬語で文章の印象を整えたい人へ:
敬語を完全整理(尊敬語・謙譲語・丁寧語)
(作文・志望理由・メールにも効く)
数学の文章題も苦しい人へ(読めない壁を減らす):
文字式の世界へようこそ(つまずきゼロ入門)
(文章→式の意味へつなぐ入口)
訂正と追記
誤りの指摘や補足があれば、確認でき次第ここに追記します。
- 2025-12-14:初版公開(テンプレ集として再設計)
参考文献・出典
※以下は要約・整理のために参照しています。規約や解釈には更新・変更の可能性があります。必ず一次情報もご確認ください(参照日を明記)。
- OpenAI, Usage policies, https://openai.com/policies/usage-policies/ (参照日:2025-12-14)
- OpenAI, Terms of Use, https://openai.com/policies/row-terms-of-use/ (参照日:2025-12-14)
- OpenAI, Privacy Policy, https://openai.com/policies/row-privacy-policy/ (参照日:2025-12-14)
- OpenAI, Consumer privacy, https://openai.com/consumer-privacy/ (参照日:2025-12-14)

