大学の授業が始まって、こんなふうに感じたことはありませんか。

  • スライドが多すぎて、どこをメモすればいいか分からない
  • 板書を写していたら、先生の説明が頭に入らない
  • LMSに資料はあるけれど、ノートとつながらず、あとで見返すと混乱する
  • ノートは取っているのに、テスト前や課題のときに役立たない

高校までは「とにかくノートを取る」で何とかなる場面もありましたが、大学では少し事情が変わります。大学の授業では、スライド・板書・先生の口頭説明・LMS資料・課題情報が分かれていることが多く、全部をその場で完璧にまとめようとすると、かえってしんどくなりやすいからです。

そこで大切なのが、ノートを“きれいに写すもの”ではなく、“あとで戻れる地図”として使うことです。

この記事では、大学の授業ノートの取り方を、スライド・板書・LMS資料の整理という視点から分かりやすく解説します。「ノートが苦手」「授業中に追いつけない」「見返しても意味が分からない」という人でも大丈夫です。もこあい先生と一緒に、まずは“全部写す”から“使える形で残す”へ、少しずつ整えていきましょう。

この記事で分かること

  • 大学の授業ノートを「全部写す」から「使える形で残す」に変える考え方
  • スライド型・板書型・口頭説明型など、授業タイプ別のノートの取り方
  • LMS資料とノートをつなげるコツ
  • 授業後3分でできる見直し方法
  • スクショ保存用ミニシートとプリント用チェックシート

この記事は、大学の授業ノートがうまく取れない人に向けた、実践型のガイドです。まずは「全部を書こうとしない」ことから始めてみましょう。

目次
  1. 大学の授業ノートは「全部写す」ものではない
  2. もこあい式・授業ノート3点メモ|まず残すのはこの3つ
  3. 授業タイプ別|大学ノートの取り方を変えよう
  4. 手書き・パソコン・iPadはどれがいい?|授業に合わせて選ぼう
  5. 授業資料の戻り先を一つ決めよう
  6. 授業前1分で準備しよう|ノートの取りやすさが変わる
  7. LMS資料とノートをどうつなげる?|バラバラにしない整理のコツ
  8. 授業後3分でやること|ノートを“使える形”に整える
  9. ノートがぐちゃぐちゃになったときの立て直し方
  10. AIを使うなら、ノート整理の補助に使おう
  11. よくある質問
  12. スクショ保存用|大学授業ノートの取り方ミニシート
  13. 次に読むとつながる記事
  14. まとめ|大学のノートは“あとで戻れる地図”でいい
  15. 参考文献・出典

大学の授業ノートは「全部写す」ものではない

大学の授業でスライドや板書やLMS資料が整理できず困っている学生の様子を示す挿絵

健太:「大学の授業って、高校よりノートが難しくないですか……? スライドはあるし、板書もあるし、LMSにも資料があって、何をどう残せばいいのか分からなくなります。」

もこあい先生:「うん、その悩みはとても多いよ。大学のノートは、“全部をきれいに写す”のが目的じゃないんだ。」

健太:「えっ、でも写さないと不安です……。」

もこあい先生:「その気持ちは自然だよ。でも大学では、全部を書こうとすると、かえって大事なことを見失いやすいんだ。ノートはね、あとで自分が戻れる地図にできれば十分なんだよ。」

高校までのノートは、「授業内容を写して覚える」という役割が強かったかもしれません。しかし大学では、スライド・板書・口頭説明・LMS資料・課題情報が分かれていることが多く、全部をその場で完璧にまとめるのは現実的ではありません。

だからこそ大事なのは、あとで自分が戻れる形で残すことです。ノートの目的は、“きれい”より“使える”こと。課題や試験の前に見返したとき、「何が大事だったか」「次に何をすればいいか」が分かれば、そのノートは十分役に立っています。

もこあい先生のひとこと

大学のノートは、全部写すものではなく、あとで戻れる地図でいいんだよ。

もこあい式・授業ノート3点メモ|まず残すのはこの3つ

「じゃあ、大学のノートには何を書けばいいの?」という人は、まずこの3つから始めてみてください。

① 今日の結論

この授業で一番大事だったことです。長く書かなくても大丈夫です。「この授業は何の話だったか」が分かる一文を残すだけでも、あとで見返しやすくなります。

② 先生が強調したこと

「ここ大事」「試験に出る」「レポートで使う」など、先生が繰り返したことや強調したことを残しましょう。スライド本文より、こうした補足のほうが役立つことも多いです。

③ 次にやること

課題、復習、LMS確認、次回までに読むページなど、授業後の行動を書いておきます。これがあると、授業を受けて終わりではなく、次の行動につながります。

もこあい式・授業ノート3点メモ

  • 今日の結論:この授業で一番大事だったこと
  • 先生が強調したこと:「大事」「試験に出る」などの一言
  • 次にやること:課題・復習・LMS確認など
大学の授業ノートで残すべき3つの要素をもこあい式3点メモとして示す図解

授業タイプ別|大学ノートの取り方を変えよう

大学の授業は、すべて同じではありません。スライドが中心の授業もあれば、板書中心の授業、口頭説明が多い授業、演習やディスカッション中心の授業もあります。どの授業でも同じようにノートを取ろうとすると苦しくなりやすいので、まずは授業タイプごとの違いを見てみましょう。

授業タイプ 主に残すもの 書きすぎなくてよいもの コツ
スライド配布型 先生の補足説明、具体例、強調点、テストや課題に関わる一言 スライド本文の丸写し スライドにない説明をメモする
板書中心 板書の流れ、公式や用語の意味、先生の説明の要点 見た目をきれいに清書すること 板書+「何を意味するか」を一言添える
口頭説明が多い授業 キーワード、話の流れ、先生が繰り返した点 完全文で全部書こうとすること 箇条書きや矢印で流れを追う
演習・問題解決型 解き方、考え方、間違えたポイント、注意点 問題文全文の写し 「どう考えたか」「どこで迷ったか」を残す
ディスカッション型 自分の意見、他の人の視点、先生のまとめ 会話を全部記録すること 発表やレポートに使えそうな考えを残す

スライド配布型の授業

スライドが配布される授業では、本文を全部写す必要はありません。むしろ大切なのは、スライドに書いていない先生の補足説明具体例強調された部分です。あとでスライドを見返せるなら、ノートには「その授業で補われたこと」を残すほうが役に立ちます。

板書中心の授業

板書中心の授業では、板書を書き写すこと自体は必要です。ただし、板書だけだと「何を意味しているのか」が分からなくなることもあります。そんなときは、板書の横に一言で意味を添えるだけでも理解しやすくなります。

口頭説明が多い授業

先生が多く話す授業では、全部を文章で書こうとすると追いつきません。キーワード、話の流れ、繰り返された表現を中心に、箇条書きや矢印で追うのがおすすめです。完璧な文章より、後で思い出せることを優先しましょう。

演習・問題解決型の授業

このタイプでは、答えよりも考え方つまずいたポイントが大事です。問題文全文を写すよりも、「どう考えたか」「どこで迷ったか」を書いておくと、復習のときに役立ちます。

ディスカッション型・発表型の授業

議論中心の授業では、会話を全部書く必要はありません。自分の意見・印象に残った他の人の視点・先生のまとめの3つを分けて残すと、後から整理しやすくなります。レポートや発表にもつなげやすいです。

大学の授業タイプごとにノートの取り方の違いを整理した比較図

手書き・パソコン・iPadはどれがいい?|授業に合わせて選ぼう

大学の授業ノートは、必ず紙に書かなければいけないわけではありません。

手書きのノート、パソコン、iPadなどのタブレットには、それぞれ向いている授業があります。

大切なのは、「どの方法が一番優れているか」ではありません。

授業の内容を理解し、あとで必要な情報へ戻れる形に残せるかで選びましょう。

手書きノートが向いている授業

紙のノートやルーズリーフは、次のような授業に向いています。

・数式や計算を書く授業
・図や矢印を使って整理する授業
・板書が多い授業
・演習問題をその場で解く授業
・自分の言葉で考えながら書きたい授業

手書きは、文字の大きさを変えたり、図を足したり、矢印で関係をつないだりしやすい方法です。

先生の説明を聞きながら、自分なりに内容を整理したいときにも使いやすいでしょう。

一方で、科目ごとにノートを分けていないと、必要なページを探しにくくなることがあります。

ルーズリーフを使う場合は、毎回、次の情報を書いておくと整理しやすくなります。

・科目名
・授業日
・第何回の授業か
・今回のテーマ

授業が終わったら、科目ごとのファイルへ入れておきましょう。

パソコンが向いている授業

パソコンは、次のような授業に向いています。

・先生の口頭説明が多い授業
・長い文章を記録する授業
・レポートや課題に内容をつなげたい授業
・オンラインで受ける授業
・複数の資料を見ながら進める授業

入力に慣れている人にとっては、多くの情報を素早く残せる方法です。

あとから文章を並べ替えたり、検索したりできる点も便利です。

ただし、先生の話をすべて書き取ろうとすると、内容を考えずに文字を入力するだけになってしまうことがあります。

全部を残そうとせず、次の3つを中心に記録しましょう。

・今日の結論
・先生が強調したこと
・自分が分からなかったこと

また、授業中にSNSや関係のないウェブサイトを開くと、集中が切れやすくなります。

授業に必要のない画面や通知は、できるだけ閉じておきましょう。

iPadなどのタブレットが向いている授業

iPadなどのタブレットは、次のような授業に向いています。

・PDFやスライドが配布される授業
・図表や画像が多い授業
・配布資料へ直接書き込みたい授業
・紙の資料を減らしたい場合
・手書きとデジタルを組み合わせたい場合

授業前にLMSから資料を保存しておけば、スライドやPDFの余白へ、先生の説明を書き足せます。

資料と授業中のメモを一緒に残せるため、あとから見返しやすい方法です。

ただし、資料を保存しただけでは、あとでどこにあるのか分からなくなることがあります。

ファイル名は、次のような形で統一すると探しやすくなります。

「科目名・第5回・授業日」

保存するフォルダも、科目ごとに分けておきましょう。

迷ったら、授業後に何へ使うかで決めよう

どの方法を使うか迷ったときは、授業後の使い方から考えてみましょう。

試験前に図や計算を見直したい場合は、手書きノートが向いています。

レポートを書くときに授業内容を検索したり、文章を整理したりしたい場合は、パソコンが便利です。

スライドと先生の説明を一緒に残したい場合は、iPadなどのタブレットが使いやすいでしょう。

一つの方法だけに決める必要はありません。

たとえば、スライドはiPadへ保存し、計算問題だけ紙のノートへ書く方法もあります。

授業によって道具を変えることは、悪いことではありません。

あとで必要な情報へ戻れるなら、それが自分に合ったノートの取り方です。

授業資料の戻り先を一つ決めよう

手書き・パソコン・タブレットのどれを選んでも、授業後に資料とメモを見失ってしまうと、試験前やレポート作成時に探し直すことになります。

道具を増やすより、授業資料と自分のメモを同じ場所へ戻せる物を一つ選ぶのがおすすめです。

大学の授業では、A4サイズのプリントやレジュメが配られることが多くあります。資料がかばんの中で混ざりやすい人には、複数のポケットに分かれたA4ドキュメントファイルも選択肢になります。

バインダーのようにプリントへ穴を開ける必要がなく、授業でもらった資料をそのまま入れられるのが特徴です。両面印刷のプリント、ホチキスで留められたレジュメ、返却されたレポートなど、穴を開けたくない資料や、穴を開けにくい資料の整理にも向いています。

A4・8ポケットのドキュメントファイルが向いている人

  • 授業プリントがかばんの中にたまりやすい
  • 複数の科目の資料が混ざってしまう
  • プリントへ穴を開ける作業が続かない
  • 穴を開けずに資料を保管したい
  • レポートに使う資料を一か所へ集めたい
  • 試験前に必要な資料をすぐ取り出したい

穴あけ不要で資料をそのまま入れられる

大学の資料には、バインダーへとじにくいものもあります。

  • 両面印刷されている授業プリント
  • ホチキスで留められた複数ページのレジュメ
  • 返却されたレポートや小テスト
  • 用紙の端まで図表や文字が印刷された資料
  • 折ったり穴を開けたりせずに残したい書類

このような資料へ無理に穴を開けると、文字や図が欠けたり、ページがめくりにくくなったりすることがあります。ドキュメントファイルなら、資料を受け取った状態のままポケットへ入れられます。

8ポケットの分け方の例

  1. 月曜日の授業
  2. 火曜日の授業
  3. 水曜日の授業
  4. 木曜日の授業
  5. 金曜日の授業
  6. レポートに使う資料
  7. 試験前に確認する資料
  8. まだ整理していない資料

科目数が少ない場合は、曜日ではなく授業名で分けても構いません。付属のラベルなどを使って、それぞれのポケットへ何を入れるか決めておくと、授業後に戻す場所で迷いにくくなります。

授業プリントの戻り先が決まっていない人や、資料へ穴を開けずに整理したい人は、A4資料を8つのポケットへ分けられるドキュメントファイルも選択肢になります。

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入れたままにしないためのルール

ドキュメントファイルは資料を集めるのに便利ですが、入れ続けるだけでは中身が増えていきます。週に一度だけ、次の3つに分けてみてください。

  • 次の授業でも使う資料
  • レポートや試験で使う資料
  • もう使わない資料

一つのポケットへ複数科目の資料を詰め込みすぎず、必要な資料だけを残すことが大切です。定期的に整理すれば、試験前に大量のプリントを探し直す負担も減らせます。

すでにクリアファイルやバインダーで整理できている場合は、新しく購入する必要はありません。プリントの戻り先が決まらない場合や、穴を開けずに複数の資料を分けたい場合に、一つの方法として検討してみましょう。

授業前1分で準備しよう|ノートの取りやすさが変わる

授業ノートは、授業が始まってから慌てて準備するよりも、始まる前に1分だけ確認しておくと取りやすくなります。

難しい準備は必要ありません。

授業前に、次の5つだけ確認してみましょう。

・今日が第何回の授業か
・今回のテーマは何か
・LMSに資料が出ているか
・前回のノートに「?」が残っていないか
・課題や提出期限の案内が出ていないか

紙のノートを使う場合は、ページの最初に次の内容を書いておきます。

・科目名
・授業日
・第何回の授業か
・今回のテーマ

パソコンやiPadを使う場合も、同じ情報をファイル名やページの最初に入れておくと、あとから探しやすくなります。

たとえば、ファイル名は次のようにそろえておくと分かりやすいでしょう。

「科目名・第5回・授業日」

LMSにスライドやPDFが出ている場合は、授業が始まる前に開いておきます。

資料を探している間に先生の説明が始まってしまうと、大事な部分を聞き逃しやすくなるためです。

前回のノートに分からない部分が残っている場合は、最初に「?」を一つだけ見直しておきましょう。

前回の疑問と今回の授業がつながることもあります。

授業前1分チェック

授業が始まる前に、次の内容を確認します。

□ 科目名と授業日を書いた
□ 今日が第何回か確認した
□ LMSの資料を開いた
□ 前回の「?」を一つ見直した
□ 課題や期限の案内を確認した

すべてできなくても問題ありません。

まずは、科目名と授業日を書くだけでも十分です。

授業前の1分は、ノートをきれいに作るための時間ではありません。

授業中に迷わず、大切な説明を受け取るための準備時間です。

LMS資料とノートをどうつなげる?|バラバラにしない整理のコツ

大学で特に困りやすいのが、LMS資料とノートがつながらないことです。授業中のメモはあるのに、資料名を書いていなかったせいで、あとで見返すと「これは何の授業の何回目だっけ?」となりやすいです。

困りごと ありがちな状態 こうすると楽になる
LMSの資料とノートがつながらない ノートに資料名がなく、あとで探せない ノートに「第○回」「資料名」を書く
課題情報を見落とす 授業中に聞いた提出情報が埋もれる 「提出日」「提出場所」「提出形式」を囲って残す
テスト前に見返す場所が分からない スライド・LMS・ノートがバラバラ 各回の最後に「見返す場所」を1行書く
授業後に何をすればいいか分からない メモはあるが次の行動がない ノートの最後に「次にやること」を書く
分からない所がそのままになる どこが曖昧か後で思い出せない 分からない所に「?」をつける

おすすめは、ノートの最初か上部に授業名・日付・第○回・資料名を書くことです。それだけでも、あとで戻りやすくなります。課題の締切や提出場所、提出形式は、目立つように囲んで残しておくと見落としにくくなります。

ポイント

LMSの資料名や「第○回」の表記をノートに残しておくと、あとで探す負担がかなり減ります。

大学の授業ノートとLMS資料と課題情報をつなげる流れを示す図

授業後3分でやること|ノートを“使える形”に整える

授業中に完璧を目指す必要はありません。むしろ大切なのは、授業が終わったあとに3分だけ見直すことです。授業直後なら、記憶がまだ新しいので、少し整えるだけでもノートの使いやすさが大きく変わります。

授業後3分でやること

  • 今日の結論に線を引く
  • 先生が強調したことに印をつける
  • LMS資料名を書く
  • 提出課題や締切を囲う
  • 次にやることを1つだけ書く
  • 分からない所に「?」をつける

この「授業後3分」の習慣があるだけで、ノートはかなり使いやすくなります。大切なのは、きれいに清書することではなく、あとで見返したときに迷わないことです。

大学の授業後にノートを3分だけ見直して整理している学生の様子を示す挿絵

プリント用|授業後3分チェックシート

ノートの取り方は、読んで分かるだけでなく、実際にやってみると定着しやすくなります。よければ次のチェックシートを使って、授業後3分の見直し習慣を試してみてください。

授業後3分チェックシート

授業名:______________________

日付:______________________

回数(第○回):______________________

1. 今日の結論
__________________________________________________

2. 先生が強調したこと
__________________________________________________

3. LMS資料名・見返す場所
__________________________________________________

4. 次にやること

  • □ 課題を確認する
  • □ LMS資料を見る
  • □ ノートを見直す
  • □ 分からない所を調べる
  • □ テスト範囲候補を確認する

その他:____________________________________

5. 分からない所
__________________________________________________

6. 復習できた日
________________________

恵子のメモ帳

崩れた日は、全部やり直さなくて大丈夫です。まずは「次にやること」を1つだけ書くところから戻していけばOKです。

大学の授業後に使える3分チェックシートの記入例を示す図

ノートがぐちゃぐちゃになったときの立て直し方

大学のノートは、最初から完璧に整えようとしなくて大丈夫です。むしろ、途中でぐちゃぐちゃになるのはよくあることです。大切なのは、「崩れたから終わり」ではなく、そこからどう戻るかです。

まずは、次の3つだけやってみてください。

  1. ノートの中で、今日の結論に印をつける
  2. 分からない所に「?」をつける
  3. 次に見る資料・次にやることを1つ書く

全部をまとめ直したり、最初から清書したりする必要はありません。1回分ずつ戻せば大丈夫です。「少しだけ整える」を繰り返すほうが、長く続きます。

AIを使うなら、ノート整理の補助に使おう

大学の勉強でAIを使うなら、ノート整理の補助として使うのがおすすめです。たとえば、次のような使い方が考えられます。

  • 授業ノートの要点整理を手伝ってもらう
  • 分からない用語の意味を簡単に確認する
  • 自分のメモが抜けていないか、整理の観点をもらう

ただし、授業内容の理解そのものや、提出物の中身をそのままAIに丸投げするのはおすすめしません。AIは、自分の理解を整えるための補助として使うほうが、安全で役立ちやすいです。

AI活用の基本

AIは「考える代わり」ではなく、整理・比較・見直しの補助として使うと、勉強の助けになりやすいです。

大学の授業ノート整理でAIを補助として使う場面を示す挿絵

AIに授業メモを整理してもらう例

授業中に書いたメモがバラバラで見返しにくいときは、AIに整理を手伝ってもらう方法もあります。

たとえば、自分で書いた授業メモを貼り、次のように頼みます。

【AIへの指示例】

以下は、私が授業中に書いたメモです。

書かれていない内容を勝手に付け足さず、次の4つに分けて整理してください。

1.今回の授業の結論
2.重要な用語や考え方
3.自分が理解できていない部分
4.次に確認すること

分からない部分は、推測せず「確認が必要」と書いてください。

【授業メモ】

ここに自分のメモを貼る

AIに整理してもらった後は、その内容をそのまま正しいと思い込まず、授業資料や教科書と見比べましょう。

AIが、授業で説明されていない内容を補ってしまうこともあります。

また、授業担当者がAIの使用を禁止している場合は使わないようにします。

学生の氏名、学籍番号、非公開の資料など、個人情報や授業内だけで共有された情報を入力しないことも大切です。

AIは、授業を代わりに受けるためのものではありません。

自分で取ったノートを見返しやすく整え、分からない部分を見つけるための補助として使いましょう。

よくある質問

ノートは手書きとデジタル、どちらがいいですか?

どちらでも大丈夫です。大事なのは形式より、あとで見返して使えることです。手書きのほうが書きやすい人もいれば、デジタルのほうが整理しやすい人もいます。自分が続けやすい方法を選びましょう。

スライド配布があるなら、ノートは取らなくてもいいですか?

スライド配布があっても、先生の補足説明や強調点はスライドに書かれていないことが多いです。全部ではなくても、その授業で補われたことは残しておくと役立ちます。

授業中に追いつけないときはどうすればいいですか?

全部を書こうとしないことが大切です。まずはキーワードや結論だけでも残し、授業後3分で整えるようにしてみてください。

ノートが取れなかった授業はどう立て直せばいいですか?

LMS資料や友人のノート、授業名・回数・資料名をもとに、まずは「何の授業だったか」を整理しましょう。そのうえで、今日の結論と次にやることだけでも書ければ十分です。

スクショ保存用|大学授業ノートの取り方ミニシート

大学の授業ノートの取り方の要点を1枚で見返せるスクショ保存用ミニシート

「結局、何を意識すればいいの?」という人のために、大学ノートの取り方を1枚で見返せる形にまとめました。スマホでスクショして、授業前や授業後に見返してみてください。

大学ノートは「全部写す」より「あとで戻れる形」が大事

もこあい式・授業ノート3点メモ

  • ① 今日の結論:この授業で一番大事だったことを書く
  • ② 先生が強調したこと:「大事」「試験に出る」「課題で使う」などを残す
  • ③ 次にやること:課題・復習・LMS確認など、次の行動を書く

授業中に意識すること

  • スライド本文を全部写さない
  • 板書は意味も一言そえる
  • 口頭説明はキーワード中心で書く
  • 分からない所には「?」をつける

授業後3分でやること

  • 大事な所に印をつける
  • LMS資料名を書く
  • 提出課題を確認する
  • 次に見る場所を1つ決める

迷ったら思い出す言葉
ノートの目的は“きれい”より“使える”
大学のノートは、あとで戻れる地図でいい

もこあい先生:

全部をきれいに残せなくても大丈夫。「今日の結論・強調点・次にやること」があれば、ノートはちゃんと役に立つよ。

次に読むとつながる記事

授業ノートは、書いて終わりではありません。

授業後の復習、試験勉強、レポート作成、課題の確認へつなげることで、少しずつ「使えるノート」になっていきます。

今困っていることに合わせて、次の記事も参考にしてみてください。

ノートを試験勉強へつなげたい人へ

大学のテスト勉強が間に合わない人へ|LMS資料・レジュメ・授業ノートから何を見るか整理する方法

試験前に資料が多すぎて、何から見ればよいか分からない人向けの記事です。

授業ノート、LMS資料、レジュメを整理し、試験勉強で優先して確認する場所を考えます。

ノートの内容を成績につなげたい人へ

大学の成績評価はどう見る?|シラバスの配点から勉強の優先順位を決める方法

授業ノートをどこまで復習すればよいか迷ったときは、シラバスの成績評価も確認してみましょう。

試験、レポート、小課題、平常点の配点を見ながら、今週の勉強の優先順位を決める方法を紹介しています。

授業ノートをレポート作成へつなげたい人へ

大学レポートの資料が読めない人へ|集め方・読み方・メモの作り方

授業で紹介された本や論文を読んでも、どこをメモすればよいか分からない人向けの記事です。

資料を集める、必要な部分を選ぶ、自分のレポートで使えるメモにする流れを整理しています。

LMSの連絡や課題を見落としやすい人へ

大学メール・LMS・掲示を見落とす人へ|締切事故を防ぐ整え方と毎日の確認ルール

ノートを取れていても、課題の追加や締切変更を見落とすと、提出に間に合わなくなることがあります。

大学メール、LMS、掲示を確認する順番と、毎日の小さな確認ルールをまとめています。

授業ノートを中心に、復習、評価、レポート、課題確認までつなげると、大学の勉強全体を整理しやすくなります。

まずは今困っていることに近い記事を、一つだけ選んでみてください。

まとめ|大学のノートは“あとで戻れる地図”でいい

大学の授業ノートは完璧でなくても大丈夫だとやさしく伝える場面の挿絵

大学の授業ノートは、全部をきれいに写すものではありません。スライド・板書・口頭説明・LMS資料が分かれている大学では、あとで自分が戻れる形で残すことが大切です。

まずは、次の3つを意識してみてください。

  • 今日の結論を書く
  • 先生が強調したことを残す
  • 次にやることを書く

授業中に完璧を目指さず、授業後3分で少し整えるだけでも、ノートはかなり使いやすくなります。全部写せなくても大丈夫です。あなたのノートが、“きれいな紙”ではなく、“あとで戻れる地図”になれば、それで十分です。

まずは次の授業で、「今日の結論」「先生が強調したこと」「次にやること」の3つだけでも書いてみてください。小さく始めるだけでも、ノートの見返しやすさは変わってきます。

もこあい先生より:「今日の“なんで?”を大切にしよう。正解より、考えた道のりが宝もの。」

参考文献・出典

この記事は、大学生のノートテイキングや学習方法に関する大学の学習支援資料・研究論文を参考にしながら、授業で実践しやすい形に整理しています。

なお、授業の進め方、LMSの名称や機能、ノート・端末の使用ルールは大学や授業によって異なります。所属大学や授業担当者から指示がある場合は、そちらを優先してください。

参考資料

・聖隷クリストファー大学 学習支援室(2020)「大学生 ノートの取り方」

・田中光・山根隆・魚崎祐子・中條和光(2021)「大学生におけるノートテイキングの方略使用の規定因」『日本教育工学会論文誌』44巻Suppl.号、89-92頁
DOI:10.15077/jjet.s44047

・岸俊行・塚田裕恵・野嶋栄一郎(2005)「ノートテイキングの有無と事後テストの得点との関連分析」『日本教育工学会論文誌』28巻Suppl.号、265-268頁
DOI:10.15077/jjet.kj00003730718

※本記事で紹介している「もこあい式・授業ノート3点メモ」「授業前1分」「授業後3分」は、上記の資料を参考にしながら、大学生が授業で取り入れやすいよう独自に整理した方法です。