大学の授業が始まって、こんなふうに感じたことはありませんか。

  • スライドが多すぎて、どこをメモすればいいか分からない
  • 板書を写していたら、先生の説明が頭に入らない
  • LMSに資料はあるけれど、ノートとつながらず、あとで見返すと混乱する
  • ノートは取っているのに、テスト前や課題のときに役立たない

高校までは「とにかくノートを取る」で何とかなる場面もありましたが、大学では少し事情が変わります。大学の授業では、スライド・板書・先生の口頭説明・LMS資料・課題情報が分かれていることが多く、全部をその場で完璧にまとめようとすると、かえってしんどくなりやすいからです。

そこで大切なのが、ノートを“きれいに写すもの”ではなく、“あとで戻れる地図”として使うことです。

この記事では、大学の授業ノートの取り方を、スライド・板書・LMS資料の整理という視点から分かりやすく解説します。「ノートが苦手」「授業中に追いつけない」「見返しても意味が分からない」という人でも大丈夫です。もこあい先生と一緒に、まずは“全部写す”から“使える形で残す”へ、少しずつ整えていきましょう。

この記事で分かること

  • 大学の授業ノートを「全部写す」から「使える形で残す」に変える考え方
  • スライド型・板書型・口頭説明型など、授業タイプ別のノートの取り方
  • LMS資料とノートをつなげるコツ
  • 授業後3分でできる見直し方法
  • スクショ保存用ミニシートとプリント用チェックシート

この記事は、大学の授業ノートがうまく取れない人に向けた、実践型のガイドです。まずは「全部を書こうとしない」ことから始めてみましょう。

大学の授業ノートは「全部写す」ものではない

大学の授業でスライドや板書やLMS資料が整理できず困っている学生の様子を示す挿絵

健太:「大学の授業って、高校よりノートが難しくないですか……? スライドはあるし、板書もあるし、LMSにも資料があって、何をどう残せばいいのか分からなくなります。」

もこあい先生:「うん、その悩みはとても多いよ。大学のノートは、“全部をきれいに写す”のが目的じゃないんだ。」

健太:「えっ、でも写さないと不安です……。」

もこあい先生:「その気持ちは自然だよ。でも大学では、全部を書こうとすると、かえって大事なことを見失いやすいんだ。ノートはね、あとで自分が戻れる地図にできれば十分なんだよ。」

高校までのノートは、「授業内容を写して覚える」という役割が強かったかもしれません。しかし大学では、スライド・板書・口頭説明・LMS資料・課題情報が分かれていることが多く、全部をその場で完璧にまとめるのは現実的ではありません。

だからこそ大事なのは、あとで自分が戻れる形で残すことです。ノートの目的は、“きれい”より“使える”こと。課題や試験の前に見返したとき、「何が大事だったか」「次に何をすればいいか」が分かれば、そのノートは十分役に立っています。

もこあい先生のひとこと

大学のノートは、全部写すものではなく、あとで戻れる地図でいいんだよ。

もこあい式・授業ノート3点メモ|まず残すのはこの3つ

「じゃあ、大学のノートには何を書けばいいの?」という人は、まずこの3つから始めてみてください。

① 今日の結論

この授業で一番大事だったことです。長く書かなくても大丈夫です。「この授業は何の話だったか」が分かる一文を残すだけでも、あとで見返しやすくなります。

② 先生が強調したこと

「ここ大事」「試験に出る」「レポートで使う」など、先生が繰り返したことや強調したことを残しましょう。スライド本文より、こうした補足のほうが役立つことも多いです。

③ 次にやること

課題、復習、LMS確認、次回までに読むページなど、授業後の行動を書いておきます。これがあると、授業を受けて終わりではなく、次の行動につながります。

もこあい式・授業ノート3点メモ

  • 今日の結論:この授業で一番大事だったこと
  • 先生が強調したこと:「大事」「試験に出る」などの一言
  • 次にやること:課題・復習・LMS確認など
大学の授業ノートで残すべき3つの要素をもこあい式3点メモとして示す図解

授業タイプ別|大学ノートの取り方を変えよう

大学の授業は、すべて同じではありません。スライドが中心の授業もあれば、板書中心の授業、口頭説明が多い授業、演習やディスカッション中心の授業もあります。どの授業でも同じようにノートを取ろうとすると苦しくなりやすいので、まずは授業タイプごとの違いを見てみましょう。

授業タイプ 主に残すもの 書きすぎなくてよいもの コツ
スライド配布型 先生の補足説明、具体例、強調点、テストや課題に関わる一言 スライド本文の丸写し スライドにない説明をメモする
板書中心 板書の流れ、公式や用語の意味、先生の説明の要点 見た目をきれいに清書すること 板書+「何を意味するか」を一言添える
口頭説明が多い授業 キーワード、話の流れ、先生が繰り返した点 完全文で全部書こうとすること 箇条書きや矢印で流れを追う
演習・問題解決型 解き方、考え方、間違えたポイント、注意点 問題文全文の写し 「どう考えたか」「どこで迷ったか」を残す
ディスカッション型 自分の意見、他の人の視点、先生のまとめ 会話を全部記録すること 発表やレポートに使えそうな考えを残す

スライド配布型の授業

スライドが配布される授業では、本文を全部写す必要はありません。むしろ大切なのは、スライドに書いていない先生の補足説明具体例強調された部分です。あとでスライドを見返せるなら、ノートには「その授業で補われたこと」を残すほうが役に立ちます。

板書中心の授業

板書中心の授業では、板書を書き写すこと自体は必要です。ただし、板書だけだと「何を意味しているのか」が分からなくなることもあります。そんなときは、板書の横に一言で意味を添えるだけでも理解しやすくなります。

口頭説明が多い授業

先生が多く話す授業では、全部を文章で書こうとすると追いつきません。キーワード、話の流れ、繰り返された表現を中心に、箇条書きや矢印で追うのがおすすめです。完璧な文章より、後で思い出せることを優先しましょう。

演習・問題解決型の授業

このタイプでは、答えよりも考え方つまずいたポイントが大事です。問題文全文を写すよりも、「どう考えたか」「どこで迷ったか」を書いておくと、復習のときに役立ちます。

ディスカッション型・発表型の授業

議論中心の授業では、会話を全部書く必要はありません。自分の意見・印象に残った他の人の視点・先生のまとめの3つを分けて残すと、後から整理しやすくなります。レポートや発表にもつなげやすいです。

大学の授業タイプごとにノートの取り方の違いを整理した比較図

LMS資料とノートをどうつなげる?|バラバラにしない整理のコツ

大学で特に困りやすいのが、LMS資料とノートがつながらないことです。授業中のメモはあるのに、資料名を書いていなかったせいで、あとで見返すと「これは何の授業の何回目だっけ?」となりやすいです。

困りごと ありがちな状態 こうすると楽になる
LMSの資料とノートがつながらない ノートに資料名がなく、あとで探せない ノートに「第○回」「資料名」を書く
課題情報を見落とす 授業中に聞いた提出情報が埋もれる 「提出日」「提出場所」「提出形式」を囲って残す
テスト前に見返す場所が分からない スライド・LMS・ノートがバラバラ 各回の最後に「見返す場所」を1行書く
授業後に何をすればいいか分からない メモはあるが次の行動がない ノートの最後に「次にやること」を書く
分からない所がそのままになる どこが曖昧か後で思い出せない 分からない所に「?」をつける

おすすめは、ノートの最初か上部に授業名・日付・第○回・資料名を書くことです。それだけでも、あとで戻りやすくなります。課題の締切や提出場所、提出形式は、目立つように囲んで残しておくと見落としにくくなります。

ポイント

LMSの資料名や「第○回」の表記をノートに残しておくと、あとで探す負担がかなり減ります。

大学の授業ノートとLMS資料と課題情報をつなげる流れを示す図

授業後3分でやること|ノートを“使える形”に整える

授業中に完璧を目指す必要はありません。むしろ大切なのは、授業が終わったあとに3分だけ見直すことです。授業直後なら、記憶がまだ新しいので、少し整えるだけでもノートの使いやすさが大きく変わります。

授業後3分でやること

  • 今日の結論に線を引く
  • 先生が強調したことに印をつける
  • LMS資料名を書く
  • 提出課題や締切を囲う
  • 次にやることを1つだけ書く
  • 分からない所に「?」をつける

この「授業後3分」の習慣があるだけで、ノートはかなり使いやすくなります。大切なのは、きれいに清書することではなく、あとで見返したときに迷わないことです。

大学の授業後にノートを3分だけ見直して整理している学生の様子を示す挿絵

プリント用|授業後3分チェックシート

ノートの取り方は、読んで分かるだけでなく、実際にやってみると定着しやすくなります。よければ次のチェックシートを使って、授業後3分の見直し習慣を試してみてください。

授業後3分チェックシート

授業名:______________________

日付:______________________

回数(第○回):______________________

1. 今日の結論
__________________________________________________

2. 先生が強調したこと
__________________________________________________

3. LMS資料名・見返す場所
__________________________________________________

4. 次にやること

  • □ 課題を確認する
  • □ LMS資料を見る
  • □ ノートを見直す
  • □ 分からない所を調べる
  • □ テスト範囲候補を確認する

その他:____________________________________

5. 分からない所
__________________________________________________

6. 復習できた日
________________________

恵子のメモ帳

崩れた日は、全部やり直さなくて大丈夫です。まずは「次にやること」を1つだけ書くところから戻していけばOKです。

大学の授業後に使える3分チェックシートの記入例を示す図

ノートがぐちゃぐちゃになったときの立て直し方

大学のノートは、最初から完璧に整えようとしなくて大丈夫です。むしろ、途中でぐちゃぐちゃになるのはよくあることです。大切なのは、「崩れたから終わり」ではなく、そこからどう戻るかです。

まずは、次の3つだけやってみてください。

  1. ノートの中で、今日の結論に印をつける
  2. 分からない所に「?」をつける
  3. 次に見る資料・次にやることを1つ書く

全部をまとめ直したり、最初から清書したりする必要はありません。1回分ずつ戻せば大丈夫です。「少しだけ整える」を繰り返すほうが、長く続きます。

AIを使うなら、ノート整理の補助に使おう

大学の勉強でAIを使うなら、ノート整理の補助として使うのがおすすめです。たとえば、次のような使い方が考えられます。

  • 授業ノートの要点整理を手伝ってもらう
  • 分からない用語の意味を簡単に確認する
  • 自分のメモが抜けていないか、整理の観点をもらう

ただし、授業内容の理解そのものや、提出物の中身をそのままAIに丸投げするのはおすすめしません。AIは、自分の理解を整えるための補助として使うほうが、安全で役立ちやすいです。

AI活用の基本

AIは「考える代わり」ではなく、整理・比較・見直しの補助として使うと、勉強の助けになりやすいです。

大学の授業ノート整理でAIを補助として使う場面を示す挿絵

よくある質問

ノートは手書きとデジタル、どちらがいいですか?

どちらでも大丈夫です。大事なのは形式より、あとで見返して使えることです。手書きのほうが書きやすい人もいれば、デジタルのほうが整理しやすい人もいます。自分が続けやすい方法を選びましょう。

スライド配布があるなら、ノートは取らなくてもいいですか?

スライド配布があっても、先生の補足説明や強調点はスライドに書かれていないことが多いです。全部ではなくても、その授業で補われたことは残しておくと役立ちます。

授業中に追いつけないときはどうすればいいですか?

全部を書こうとしないことが大切です。まずはキーワードや結論だけでも残し、授業後3分で整えるようにしてみてください。

ノートが取れなかった授業はどう立て直せばいいですか?

LMS資料や友人のノート、授業名・回数・資料名をもとに、まずは「何の授業だったか」を整理しましょう。そのうえで、今日の結論と次にやることだけでも書ければ十分です。

スクショ保存用|大学授業ノートの取り方ミニシート

大学の授業ノートの取り方の要点を1枚で見返せるスクショ保存用ミニシート

「結局、何を意識すればいいの?」という人のために、大学ノートの取り方を1枚で見返せる形にまとめました。スマホでスクショして、授業前や授業後に見返してみてください。

大学ノートは「全部写す」より「あとで戻れる形」が大事

もこあい式・授業ノート3点メモ

  • ① 今日の結論:この授業で一番大事だったことを書く
  • ② 先生が強調したこと:「大事」「試験に出る」「課題で使う」などを残す
  • ③ 次にやること:課題・復習・LMS確認など、次の行動を書く

授業中に意識すること

  • スライド本文を全部写さない
  • 板書は意味も一言そえる
  • 口頭説明はキーワード中心で書く
  • 分からない所には「?」をつける

授業後3分でやること

  • 大事な所に印をつける
  • LMS資料名を書く
  • 提出課題を確認する
  • 次に見る場所を1つ決める

迷ったら思い出す言葉
ノートの目的は“きれい”より“使える”
大学のノートは、あとで戻れる地図でいい

もこあい先生:

全部をきれいに残せなくても大丈夫。「今日の結論・強調点・次にやること」があれば、ノートはちゃんと役に立つよ。

次に読むとつながる記事

まとめ|大学のノートは“あとで戻れる地図”でいい

大学の授業ノートは完璧でなくても大丈夫だとやさしく伝える場面の挿絵

大学の授業ノートは、全部をきれいに写すものではありません。スライド・板書・口頭説明・LMS資料が分かれている大学では、あとで自分が戻れる形で残すことが大切です。

まずは、次の3つを意識してみてください。

  • 今日の結論を書く
  • 先生が強調したことを残す
  • 次にやることを書く

授業中に完璧を目指さず、授業後3分で少し整えるだけでも、ノートはかなり使いやすくなります。全部写せなくても大丈夫です。あなたのノートが、“きれいな紙”ではなく、“あとで戻れる地図”になれば、それで十分です。

まずは次の授業で、「今日の結論」「先生が強調したこと」「次にやること」の3つだけでも書いてみてください。小さく始めるだけでも、ノートの見返しやすさは変わってきます。

もこあい先生より:「今日の“なんで?”を大切にしよう。正解より、考えた道のりが宝もの。」

参考文献・出典

※以下は、大学での学習行動やノート整理に関する考え方を深めるための参考情報です。教育実践や大学の学習支援情報には解釈の幅もあるため、所属大学・授業担当者の指示を優先してください。

  1. 各大学の学習支援センター・ラーニングコモンズ公開資料
  2. 各大学のシラバス・LMS利用案内・学習支援ページ
  3. 大学初年次教育、学習スキル、ノートテイキングに関する一般的な指導資料・書籍