🧮 正負の数でつまずく中学生へ|マイナス・数直線・符号ミスの直し方
正負の数でつまずくとき、原因は「計算の練習不足」だけとは限りません。
じつは、マイナス・数直線・符号といった基本の言葉を、少しだけ誤解していることがあります。
しかも、その誤解は自分では気づきにくいです。
なんとなくわかったつもりで進んでしまうと、-2 と -5 の大小、3 - 7、4 - (-2) のような問題で急に手が止まります。
この記事では、正負の数を教科書のように順番に説明するのではなく、中学生がつまずきやすい誤解を一つずつほどきながら、次の1問でどこを見ればよいかを整理していきます。
この記事のゴール
正負の数を全部一気に完璧にすることではありません。
次の1問で「符号を見る」「数直線に戻る」「マイナスの意味を分ける」ができるようになることを目指します。
✅ クリックして開く:この記事を読むときの注意
この記事は、中学生が正負の数でつまずきやすいポイントを、学習の補助として整理したものです。
学校や教科書によって説明の順番や用語の扱いが少し異なる場合があります。授業・教科書・先生の説明とあわせて確認してください。
- まず確認|自分はどこで止まっている?
- まず結論|正負の数は「符号」と「動き」が混ざるからつまずく
- 正負の数のつまずきミニ辞書|マイナス・数直線・符号を先に確認しよう
- つまずき①|-2と-5で、どちらが大きいかわからなくなる
- 直し方①|数直線では「右にある方が大きい」と見る
- つまずき②|3 – 7で、答えがマイナスになる感覚がつかめない
- 直し方②|正の数をひくときは「左へ動く」と考える
- つまずき③|-3 + 5で、右へ進むのか左へ進むのか迷う
- 直し方③|最初の数を「今いる場所」として見る
- 数直線に戻るべきタイミング|迷ったらここで使おう
- つまずき④|4 – (-2)で、マイナスが2つ出て混乱する
- 直し方④|「符号のマイナス」と「計算のひく」を分ける
- 符号ミスを減らす途中式|マイナスを省略しすぎない
- つまずき⑤|かけ算・わり算で符号ミスをする
- 直し方⑤|同じ符号ならプラス、違う符号ならマイナス
- 符号ミスを減らす実行手順|符号→計算記号→数字の大きさ
- 慣れてきたら|数直線から計算ルールへ少しずつ移ろう
- AIに聞くならこう聞く|答えではなく途中を説明してもらおう
- 今日できる最小行動|数直線で3問だけ動かす
- 保護者の方へ|計算練習だけでなく「見方のずれ」も確認する
- FAQ|正負の数でよくある質問
- あわせて読みたい
- まとめ|正負の数は「暗記」より「見る順番」で楽になる
- 参考文献・出典
まず確認|自分はどこで止まっている?
正負の数が苦手だと感じる人は、まず次のチェックをしてみてください。
正負の数のつまずきチェック
-2と-5のどちらが大きいか迷う3 - 7の答えがマイナスになるのがしっくりこない-3 + 5で右へ進むのか左へ進むのか迷う4 - (-2)を見ると、マイナスが多くて混乱する- 計算方法はわかる気がするのに、テストで符号ミスをする
1つでも当てはまるなら、正負の数の「見方」を整える価値があります。
大丈夫です。
ここで止まるのは、めずらしいことではありません。
正負の数は、数字の前に + や - がつくだけに見えて、じつは向き・場所・計算記号が混ざりやすい単元です。
だから、いきなりたくさん問題を解くより、まずは「どこを見ればよいか」を決めていきましょう。
まず結論|正負の数は「符号」と「動き」が混ざるからつまずく
正負の数でよくあるつまずきは、次の4つです。
| つまずき | よくある原因 | 直し方 |
|---|---|---|
-2 と -5 の大小で迷う |
数字の大きさだけを見ている | 数直線で右にある方が大きいと見る |
3 - 7 がわからない |
小学校の「小さい数から大きい数は引けない」感覚が残っている | 3から左へ7進むと考える |
4 - (-2) で混乱する |
符号のマイナスと計算のひくを混ぜている | 前の - はひき算、後ろの - は符号と分ける |
| 符号ミスが多い | 数字だけ先に見ている | 符号→計算記号→数字の大きさの順で見る |
つまり、正負の数では、ただ計算の答えを覚えるより先に、
- この
-は数についている符号なのか - この
-は計算の「ひく」なのか - 数直線では右へ進むのか、左へ進むのか
を分けて見ることが大切です。

正負の数のつまずきミニ辞書|マイナス・数直線・符号を先に確認しよう
正負の数でつまずくとき、計算のやり方だけが原因とは限りません。
じつは、「マイナス」「数直線」「符号」そのものの意味を、少し勘違いしていることがあります。
ここをあいまいなまま進むと、あとで計算が崩れやすくなります。
マイナス|ただ小さい数ではなく「0を基準にした反対側」
マイナスは、ただ「小さい数」という意味だけではありません。
大切なのは、0を基準にして、反対側にあるという見方です。
たとえば、気温なら 0℃ より低い温度を -3℃ のように表します。
地上を0と考えれば、地下1階は -1 と表すこともできます。
つまり、マイナスは、
- 0より左
- 0より下
- 基準より少ない
- 反対側にある
という状態を表すための印です。
勘違いしやすいポイント
マイナスは「なんとなく悪い数」ではありません。0を基準にして、どちら側にあるかを表すための考え方です。
数直線|正負の数を“場所”として見る道具
数直線は、数を一直線の上に並べたものです。
正負の数では、数直線を使うと、数を「計算するもの」だけでなく、場所として見ることができます。
0が基準- 右に行くほど大きい
- 左に行くほど小さい
+3は0から右へ3-3は0から左へ3
ここで特に大事なのは、右にある数の方が大きいということです。
だから、-2 と -5 では、-2 の方が大きくなります。
理由は、-2 の方が数直線の右側にあるからです。
勘違いしやすいポイント
-5 は数字の5が大きいから大きい、とは考えません。正負の数では、数直線で右にあるか左にあるかを見ることが大切です。
符号|数の向きを表す「+」「−」の印
符号とは、数の前についている + や - のことです。
+4の+は正の符号-4の-は負の符号
符号は、その数が0を基準にしてどちら側にあるかを表しています。
ただし、正負の数で混乱しやすいのは、同じ「−」の記号が、2つの意味で出てくることです。
-3の-は、数についている符号5 - 3の-は、計算の「ひく」
たとえば、4 - (-2) では、マイナスが2つ出てきます。
- 前の
-は、計算の「ひく」 - かっこの中の
-2の-は、数についている符号
この2つを同じものとして見てしまうと、正負の数は一気にわかりにくくなります。
勘違いしやすいポイント
マイナス記号は、いつも同じ意味とは限りません。「数についている符号」なのか、「計算のひく」なのかを分けて見ることが大切です。
健太:マイナスって、全部同じ意味だと思ってた……。だから 4 - (-2) みたいなのを見ると、急にわからなくなるんだね。
恵子:そうだね。まずは「数についているマイナス」なのか、「計算のひく」なのかを分けて見ると、かなり整理しやすくなるよ。
絶対値|0からどれだけ離れているか
絶対値とは、0からどれだけ離れているかを表す考え方です。
たとえば、+5 も -5 も、0から5だけ離れています。
だから、+5 の絶対値も、-5 の絶対値も 5 です。
勘違いしやすいポイント
絶対値は「数の大きさ」ではなく、0からの距離です。だから、-5 の方が -2 より絶対値は大きいですが、数として大きいのは -2 です。

つまずき①|-2と-5で、どちらが大きいかわからなくなる
正負の数で最初につまずきやすいのが、マイナスどうしの大小です。
たとえば、次の問題です。
-2 と -5 は、どちらが大きいでしょうか。
ここで、数字だけを見ると、5 の方が 2 より大きく見えます。
だから、-5 の方が大きいと思ってしまう人がいます。
悪もこあい先生:5の方が2より大きいんだから、-5の方が大きいに決まってるだろ?
健太:うっ……正直、ちょっとそう思ってた。
恵子:そこが最初につまずきやすいところだね。正負の数では、数字の大きさだけじゃなくて、数直線のどこにあるかを見るんだよ。
直し方①|数直線では「右にある方が大きい」と見る
正負の数の大小で迷ったら、数直線に戻りましょう。
数直線では、右に行くほど数が大きくなります。
-5は0より左に5つ進んだ場所-2は0より左に2つ進んだ場所
このとき、-2 の方が -5 より右にあります。
だから、
-2 > -5
となります。
見るポイント
マイナスどうしの大小では、数字の大きさだけで判断しない。数直線で右にある方が大きいと見る。
つまずき②|3 – 7で、答えがマイナスになる感覚がつかめない
小学校では、「3から7は引けない」と感じる場面が多かったかもしれません。
でも中学校では、0より小さい数を使うので、3 - 7 のような計算もできます。
ここで止まる人は、
「3から7を引くって、どういうこと?」
と感じやすいです。
これは自然なつまずきです。
小学校の感覚が残っていると、答えがマイナスになることに違和感が出ます。
直し方②|正の数をひくときは「左へ動く」と考える
3 - 7 は、数直線で考えるとわかりやすくなります。
まず、3 の場所にいます。
そこから 7 をひくので、左へ7進みます。
動きを書くと、こうなります。
3 → 2 → 1 → 0 → -1 → -2 → -3 → -4
答えは -4 です。
ここで大事なのは、途中で0をまたぐことです。
いきなり答えを出そうとすると難しく感じます。
でも、
- 3から0まで左へ3
- まだ4残っている
- 0からさらに左へ4
- 答えは
-4
と分けて考えると、見えやすくなります。
見るポイント
3 - 7 のような計算では、「0まで何歩、そこから何歩」と分けると、答えがマイナスになる感覚をつかみやすくなります。
つまずき③|-3 + 5で、右へ進むのか左へ進むのか迷う
次につまずきやすいのが、負の数から始まるたし算です。
たとえば、
-3 + 5
です。
この式を見ると、
- 最初にマイナスがある
- でも、途中にプラスがある
- 右へ進むのか、左へ進むのかわからない
となりやすいです。
ここで大事なのは、最初の数を「今いる場所」として見ることです。
直し方③|最初の数を「今いる場所」として見る
-3 + 5 は、まず -3 の場所にいると考えます。
そこから +5 なので、右へ5進みます。
動きを書くと、こうです。
-3 → -2 → -1 → 0 → 1 → 2
答えは 2 です。
ここでも、途中で0をまたぎます。
-3から0まで右へ3- 残り2進む
- 答えは
2
このように、0をまたぐ計算では、いきなり答えを出すより、0まで何歩進むかを見るとわかりやすくなります。
健太:-3 + 5 って、最初にマイナスがあるから左へ行くのかと思ってた。
恵子:最初の -3 は「今いる場所」だよ。そこから +5 だから、右へ5進むと考えると整理しやすいよ。
数直線に戻るべきタイミング|迷ったらここで使おう
数直線が大事と言われても、いつ使えばよいかわからないことがあります。
数直線は、毎回きれいに書かなくても大丈夫です。
迷ったときに、0・右・左だけ確認する道具として使いましょう。
特に、次のようなときは数直線に戻るのがおすすめです。
-2と-5の大小で迷ったとき- 答えがプラスかマイナスかわからなくなったとき
3 - 7のように、小さい数から大きい数を引くとき-3 + 5のように、途中で0をまたぐとき- 暗算でやると符号ミスが増えるとき
数直線は戻る場所
数直線は、できない人だけが使うものではありません。迷ったときに考えを立て直すための道具です。

つまずき④|4 – (-2)で、マイナスが2つ出て混乱する
正負の数で特に混乱しやすいのが、
4 - (-2)
のような式です。
マイナスが2つ出てくるので、見た瞬間に止まる人もいます。
ここで大事なのは、マイナスを全部同じ意味で見ないことです。
悪もこあい先生:マイナスが2つ? 面倒だな。とりあえずプラスにしておけばいいんじゃないか?
健太:そういう覚え方をしたくなるけど、問題が変わると混乱するんだよね……。
恵子:そう。丸暗記だけだと崩れやすいから、「前の−はひき算」「後ろの−は符号」と分けて見るのが大事なんだよ。
直し方④|「符号のマイナス」と「計算のひく」を分ける
4 - (-2) では、2つのマイナスがあります。
- 前の
-は、計算の「ひく」 - かっこの中の
-2の-は、数についている符号
つまり、これは
「4から、-2 をひく」
という意味です。
負の数をひくときは、反対向きに動くと考えると、右へ2進むことになります。
だから、
4 - (-2) = 4 + 2 = 6
となります。
ここで大事なのは、ただ「マイナスが2つあるからプラス」と覚えるだけで終わらせないことです。
もちろん、計算の形としてはそう見える場面もあります。
でも、意味を見失うと、少し問題が変わったときにまた混乱します。
見るポイント
4 - (-2) では、前の - と後ろの - を分けて見る。前は計算の「ひく」、後ろは数についている符号です。
符号ミスを減らす途中式|マイナスを省略しすぎない
正負の数では、頭の中だけで計算すると、符号を落としやすくなります。
特に慣れるまでは、途中式でマイナスを省略しすぎないことが大切です。
たとえば、次のように書くと見やすくなります。
- 雑になりやすい例:
4 - -2 = 6 - 見やすい例:
4 - (-2) = 4 + 2 = 6
かっこを使うと、「数についているマイナス」と「計算のひく」を分けて見やすくなります。
正負の数では、速く解くより、まず見間違えない形で書くことが大切です。
つまずき⑤|かけ算・わり算で符号ミスをする
正負の数のかけ算・わり算では、たし算やひき算とは少し見方が変わります。
ここで多いミスは、数字の計算だけを先にして、符号をあとから適当につけてしまうことです。
たとえば、
(-4) × 2
では、4 × 2 = 8 だけを見て、答えを 8 としてしまうことがあります。
でも、-4 と +2 は符号が違います。
だから答えは -8 です。
直し方⑤|同じ符号ならプラス、違う符号ならマイナス
かけ算・わり算では、まず符号を見ます。
- 同じ符号なら、答えはプラス
- 違う符号なら、答えはマイナス
例を見てみましょう。
| 式 | 符号の見方 | 答え |
|---|---|---|
(+2) × (+3) |
同じ符号 | +6 |
(-2) × (-3) |
同じ符号 | +6 |
(+2) × (-3) |
違う符号 | -6 |
(-2) × (+3) |
違う符号 | -6 |
わり算も同じです。
まず符号を見る。
そのあとに数字の計算をする。
この順番にすると、符号ミスを減らしやすくなります。
ここでは深追いしすぎなくて大丈夫
「なぜマイナスとマイナスをかけるとプラスになるのか」は、深く考えると大事なテーマです。ただ、この記事ではまず、正負の数で迷わないための見方を優先します。
符号ミスを減らす実行手順|符号→計算記号→数字の大きさ
正負の数で符号ミスが多い人は、計算ができないというより、見る順番が決まっていないことがあります。
数字だけを先に見ると、マイナスを落としやすくなります。
悪もこあい先生:符号なんて細かいことは気にするな。数字だけ見て勢いで計算だ。
健太:それをやると、ぼく毎回どこかでミスするんだ……。
恵子:だから、勢いより先に「符号→計算記号→数字の大きさ」の順で見るんだよ。
正負の数では、次の順番で見るのがおすすめです。
- まず、数字の前の符号を見る
- 次に、計算記号が
+か-かを見る - 最後に、数字の大きさを計算する
たとえば、-3 + 5 なら、
- 最初の数は
-3 - 計算記号は
+ - だから、
-3の場所から右へ5進む
と見ます。
4 - (-2) なら、
- 前の
-は計算の「ひく」 -2の-は数についている符号- だから、
-2をひくと考える
と分けて見ます。
《恵子のメモ帳》
正負の数で迷ったら、いきなり答えを出そうとしなくて大丈夫です。
- まず、数字の前の符号を見る
- 次に、計算記号が「+」か「−」かを見る
- 最後に、数字の大きさを計算する
速く解くより、まず「見る順番」を固定することが大切です。
崩れた日は、数直線を1本書くだけでも前進です。
慣れてきたら|数直線から計算ルールへ少しずつ移ろう
最初は、数直線で考えることが大切です。
ただし、毎回すべての問題を数直線で考える必要はありません。
意味がわかってきたら、少しずつ計算ルールも使えるようにしていきましょう。
- 同じ向きの数は、数字を足して同じ符号にする
- 違う向きの数は、数字を引いて大きい方の符号をつける
- かけ算・わり算は、同じ符号ならプラス、違う符号ならマイナス
大切なのは、最初から丸暗記にしないことです。
数直線で意味を確認し、慣れてきたら計算ルールで速く解く。
この順番にすると、符号ミスを減らしながら進みやすくなります。
AIに聞くならこう聞く|答えではなく途中を説明してもらおう
正負の数でAIを使うなら、答えだけを出してもらうより、途中の考え方を説明してもらう方が勉強になります。
おすすめの聞き方は、次のような形です。
- 「正負の数が苦手です。数直線で考える方法を中1向けに説明してください」
- 「
-3 + 5を、答えだけでなく途中の考え方つきで説明してください」 - 「
4 - (-2)がなぜ6になるのか、マイナスの意味を分けて説明してください」 - 「正負の数で符号ミスを減らすために、問題を見る順番を教えてください」
さらにおすすめなのが、この一文です。
AIに聞くときの合言葉
答えはまだ出さないで、考え方だけ教えてください。
これを入れると、すぐ答えを見るのではなく、自分で考える余地を残しやすくなります。
AIは答えを出す機械として使うより、どこでつまずいたかを整理するヒント係として使うのがおすすめです。
今日できる最小行動|数直線で3問だけ動かす
正負の数を一気に全部できるようにしようとすると、しんどくなります。
今日は、3問だけで大丈夫です。
ポイントは、暗算で急がないことです。
-2 + 53 - 7(-4) × 2
この3問を、次の順番で確認してみましょう。
- たし算・ひき算は、数直線で右へ進むか左へ進むかを見る
- 0をまたぐときは、0まで何歩、そこから何歩と分ける
- かけ算は、数字より先に符号を見る
1問目|-2 + 5
-2 の場所から、右へ5進みます。
-2 → -1 → 0 → 1 → 2 → 3
答えは 3 です。
2問目|3 - 7
3 の場所から、左へ7進みます。
3 → 2 → 1 → 0 → -1 → -2 → -3 → -4
答えは -4 です。
3問目|(-4) × 2
まず符号を見ます。
-4 と +2 なので、符号が違います。
だから答えはマイナスになります。
数字の大きさは、4 × 2 = 8 です。
答えは -8 です。
今日のゴール
3問全部を速く解くことではありません。「どこを見るか」を決めてから解くことです。
保護者の方へ|計算練習だけでなく「見方のずれ」も確認する
正負の数で止まっているときは、計算練習だけを増やしても、なかなか進まないことがあります。
もちろん練習は大切です。
ただ、その前に、
- マイナスをどう理解しているか
- 数直線を使えているか
- 符号のマイナスと計算のひき算を分けて見られているか
を確認すると、つまずきの原因が見えやすくなります。
間違いを責めるより、
「どこで見方がずれたかな?」
と一緒に確認すると、次の1問に戻りやすくなります。
FAQ|正負の数でよくある質問
Q1. マイナスの数は、なぜ必要なんですか?
0より小さい状態や、基準より反対側にある状態を表すためです。
たとえば、気温、地下、海面より下、借金などを表すときに使います。
Q2. -2 と -5 は、なぜ -2 の方が大きいのですか?
数直線で見ると、-2 の方が右にあるからです。
正負の数では、数字の大きさだけでなく、数直線でどこにあるかを見ることが大切です。
Q3. 3 - 7 のように、小さい数から大きい数を引いてもいいのですか?
中学校では、負の数を使うので計算できます。
3 から左へ7進むと、答えは -4 になります。
Q4. 4 - (-2) は、なぜ 6 になるのですか?
前の - は計算の「ひく」、後ろの - は数についている符号です。
-2 をひくと、反対向きに進むので、4 + 2 と考えられます。
だから答えは 6 です。
Q5. 数直線を書かないと解けませんか?
慣れれば、毎回ていねいに書かなくても解けるようになります。
ただし、迷ったときや符号ミスが多いときは、数直線に戻ると考えを立て直しやすくなります。
あわせて読みたい
まとめ|正負の数は「暗記」より「見る順番」で楽になる
正負の数は、全部を一気に覚えようとすると苦しくなります。
でも、次の1問で見る場所を決めるだけならできます。
- マイナスは、0を基準にした反対側を表す
- 数直線では、右にある方が大きい
- 符号のマイナスと、計算のひき算を分けて見る
- 0をまたぐときは、0まで何歩、そこから何歩と考える
- 符号ミスを減らすには、符号→計算記号→数字の大きさの順で見る
正負の数でつまずくのは、頭が悪いからではありません。
見る場所がまだ決まっていないだけかもしれません。
まずは、1問だけで大丈夫です。
数字だけを急いで見るのではなく、符号を見て、数直線に戻って、どちらへ動くかを確認してみましょう。
それだけでも、正負の数は少しずつ見えやすくなります。
もこあい先生より:
「今日の“なんで?”を大切にしよう。正解より、考えた道のりが宝もの。」
参考文献・出典
📘 クリックして開く:参考文献・出典
※この記事では、中学校数学の学習内容をもとに、正負の数でつまずきやすい見方を学習補助として整理しています。学校や教科書によって説明順が異なる場合があります。
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)」
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編」
- 中学校数学の教科書・学習資料各種(正負の数・数直線・四則計算の単元)

