中学生の読書感想文で本が決まらない人へ|「短い本」より自分の問いで選ぶ5つの基準
読書感想文を書かなければならないのに、使う本がなかなか決まらない。
「短い本なら早く終わりそう」と思って探しても、候補が多すぎて選べない。
おすすめ本の一覧を見ても、結局どれが自分に合うのか分からない。
そんな中学生は少なくありません。
本が決まらないときは、ページ数の少なさだけで選ぶのではなく、読んだあとに自分が何を考えられそうかを見てみることが大切です。
読書感想文に向いているのは、難しい本や有名な本とは限りません。
「なぜだろう」「自分ならどうするだろう」と、自分の問いが生まれる本です。
この記事では、読書感想文そのものの書き方ではなく、読む前に候補を比べて、本を1冊決めるところに絞って説明します。
本が決まったあとは、読む前の問いと、読んだあとの考えの変化をメモしていきましょう。
この記事では、健太と恵子の例も使いながら、次のことを整理します。
- 本が決まらないときの最小行動
- 感想文につながる本を選ぶ5つの基準
- 候補3冊から1冊を選ぶ方法
- 問いが浮かばないときの質問
- 本が決まった直後に残す3行メモ
- まずはこれだけ|本の紹介文を1冊分読んで「なぜ?」を一つ書こう
- 最初に結論|「一番短い本」より「一番考えたくなる本」を選ぼう
- 健太と恵子の本選び|同じ「書きやすい本」でも選び方が違う
- 本を探す前に|学校からの条件を確認しよう
- 読書感想文の本を選ぶ5つの基準
- こんな本はダメ?|「悪い本」ではなく「今の自分に合うか」で考えよう
- 3冊から1冊を選ぶ「10分本選び」
- 問いが浮かばないときに使える8つの質問
- 自分の関心から本を探す「問いの入口」
- 候補の本が見つからないときの補助方法
- 保護者が本選びを手伝うときの声かけ
- 問いから作品を選んでみよう|難解感想文シリーズ案内
- 本が決まったら|読む前に3行だけ残そう
- 本が決まったあとの書き方に進みたい人へ
- まとめ|一番短い本より、一番考えたくなる本を選ぼう
まずはこれだけ|本の紹介文を1冊分読んで「なぜ?」を一つ書こう
本が決まらないときに、最初から何十冊もの本を比べる必要はありません。
まずは、家にある本や図書館で見つけた本の中から、少し気になるものを1冊だけ手に取ってください。
そして、表紙・裏表紙・本の紹介文を読み、次の形で問いを一つ書きます。
なぜ、主人公は〇〇したのだろう?
たとえば、次のような短い問いで構いません。
- なぜ、主人公は友達に本当のことを言わなかったのだろう
- なぜ、嫌なのに周りに合わせてしまったのだろう
- なぜ、約束を破ってしまったのだろう
- なぜ、家族に助けを求めなかったのだろう
- 自分なら、同じ場面でどうするだろう
まだ、その本を読むと決めなくても大丈夫です。
問いが一つも浮かばなければ、その本はいったん戻して、別の本の紹介文を読んでみましょう。
反対に、
- その理由を少し知りたい
- 自分ならどうするか考えてみたい
- 主人公の選択に納得できるか確かめたい
と思えたなら、その本は読書感想文の候補になります。
健太と恵子も、最初は1冊から始めた
健太は、最初から「一番短い本を探さなければ」と考え、本棚の前で迷っていました。
一方、恵子は気になった本を1冊だけ手に取り、紹介文を読んで、次のようにメモしました。
なぜ、この主人公は友達に本当のことを言えなかったのだろう。
この時点では、恵子も本を最後まで読んでいません。
それでも、「その理由を少し知りたい」と思えたため、次の行動へ進むことができました。
健太も、ページ数を比べる前に紹介文を1冊分だけ読んでみると、次の問いが浮かびました。
この主人公は、なぜ失敗を隠したのだろう。
本選びで大切なのは、最初から正しい一冊を選ぶことではありません。
まず1冊の紹介文を読み、小さな問いを一つ作ること。
それが、今日できる最小行動です。
最初に結論|「一番短い本」より「一番考えたくなる本」を選ぼう
「読書感想文の本は、できるだけ短い本がいい」と思う人もいるでしょう。
たしかに、短い本は読み切りやすく、提出期限が近いときには助かります。
しかし、短い本を選んだからといって、感想文が書きやすくなるとは限りません。
本を早く読み終えることと、感想文を書きやすいことは、同じではないからです。
読書感想文で大切なのは、読み終わったあとに、次のような考えが自分の中に残ることです。
- なぜ、この人物はこの行動を選んだのだろう
- 自分なら、同じ選択をするだろうか
- この人物の考えに賛成できるだろうか
- ほかの方法はなかったのだろうか
- 誰に一番大きな責任があるのだろうか
だから本を選ぶときは、ページ数だけでなく、自分が答えを考えてみたい問いがあるかも確かめてみましょう。
健太と恵子の本選び|同じ「書きやすい本」でも選び方が違う
夏休みの読書感想文に使う本を探している健太と恵子。
二人とも、できるだけ感想文を書きやすい本を選びたいと思っていました。
健太は「一番短い本」を探した
健太は、本棚を見ながらこう考えました。
ページ数が少ない本なら、早く読み終わるはず。
一番短い本にしよう。
そこで、100ページほどの短い本を選びました。
たしかに、本はすぐに読み終わりました。
しかし、感想文を書こうとすると、手が止まってしまいます。
おもしろかった。
主人公が頑張っていて、すごいと思った。
そこまでは書けましたが、その先に何を書けばよいのか分かりません。
本を早く読み終えることはできても、健太の中に「もっと考えてみたいこと」が残っていなかったからです。
恵子は「気になる問いがある本」を探した
一方、恵子も最初は短い本を探していました。
しかし、本の紹介文を読みながら、一冊ずつ次のように考えてみました。
この主人公は、なぜ友達に本当のことを言わなかったのだろう。
私なら、同じ場面で正直に言えるだろうか。
その疑問が気になった恵子は、一番短い本ではありませんでしたが、その本を選びました。
読み終わったあと、恵子は最初に感じた疑問を、もう一度考えました。
最初は、主人公が臆病だから黙っていたのだと思った。
でも、相手を傷つけたくない気持ちもあったのかもしれない。
私も、友達に本当のことを言えなかった経験がある。
恵子は、読む前の予想、読んだあとの考え、自分の経験をつなげて、感想文を書き始めることができました。
二人の違いは、本の長さではなく「読む目的」
健太は、早く読み終えるための本を選びました。
恵子は、自分が答えを考えてみたい本を選びました。
短い本を選ぶこと自体が悪いわけではありません。
期限までに読み切れるかどうかは、とても大切です。
ただし、短いという理由だけで決めると、読み終わったあとに感想が出てこないことがあります。
本を早く読み終えることと、感想文を書きやすいことは、同じではありません。
本を探す前に|学校からの条件を確認しよう
本を選ぶ前に、学校から出された課題の条件を確認しておきましょう。
ここを見落とすと、せっかく選んだ本が使えないことがあります。
- 課題図書から選ぶ必要があるか
- 自由図書を選んでもよいか
- 過去に読んだ本でもよいか
- 教科書に載っている作品でもよいか
- 小説以外の本でもよいか
- 漫画・図鑑・写真集などは対象になるか
- 感想文の文字数は何字か
- 提出期限はいつか
学校や先生によって条件が異なることがあります。
まずは、夏休みの課題プリント、学校からの案内、先生の説明を確認してください。
読書感想文の本を選ぶ5つの基準
基準1|あらすじを見て「なぜ?」が一つ浮かぶ
本の紹介文や裏表紙を見たときに、疑問が一つ浮かぶ本は、感想文につなげやすい本です。
- なぜ、主人公は逃げなかったのだろう
- なぜ、本当のことを言えなかったのだろう
- なぜ、友達を裏切ってしまったのだろう
- 本当に、この選択しかなかったのだろうか
問いの答えは、読む前には分からなくて構いません。
むしろ、答えが分からないからこそ、続きを読みたくなります。
読む前に浮かんだ疑問と、読んだあとの自分の答えを比べるだけでも、感想文の柱になります。
基準2|主人公の行動に賛成か反対かを考えられる
感想文は、主人公に共感しなければ書けないわけではありません。
たとえば、次のような反応も立派な感想になります。
- その行動には納得できない
- 自分なら、別の方法を選ぶ
- 気持ちは分かるが、行動は正しいと思えない
- 最初は嫌いだったが、途中で見方が変わった
- 最後まで、主人公の判断には賛成できなかった
「主人公を好きになれそうな本」だけでなく、「主人公に何か言いたくなる本」も、感想文に向いています。
基準3|自分の経験や身近な出来事とつなげられる
作品とまったく同じ経験をしている必要はありません。
たとえば、次のような小さな共通点で十分です。
- 友達を信じること
- 約束を守ること
- 家族と意見が合わなかったこと
- 失敗を人に言えなかったこと
- 嫌だったのに周りに合わせたこと
- 自分と誰かを比べてしまったこと
- 本当の気持ちを伝えられなかったこと
大きな事件や特別な体験がなくても、登場人物の迷い、怖さ、後悔と、自分の小さな経験をつなげることはできます。
基準4|読みながら自分の考えが変わりそうな本を選ぶ
感想文では、最初から最後まで同じ感想でなくて構いません。
- 最初は主人公が嫌いだった
- 途中で事情が分かり、少し同情した
- 最初は正しいと思ったが、最後には疑問を持った
- 読み終えても、どちらが正しいか決められなかった
このような考えの変化があると、感想文に流れが生まれます。
読む前は〇〇だと思っていた。
しかし、△△の場面を読んで考えが変わった。
今は□□ではないかと考えている。
本を選ぶ段階で、自分の考えが揺れそうかを見てみましょう。
基準5|期限までに無理なく読み切れる
最後に、現実的な条件として、本の長さや難しさも確認します。
- 提出まで何日残っているか
- 1日に何ページくらい読めそうか
- 文字の大きさは読みやすいか
- 一つの章が長すぎないか
- 知らない言葉が多すぎないか
- 図書館の返却期限に間に合うか
- 感想文を書く日を残せるか
短さは、本を選ぶ最初の基準ではなく、最後に「本当に読み切れるか」を確認するための基準にしましょう。
こんな本はダメ?|「悪い本」ではなく「今の自分に合うか」で考えよう
有名な本、短い本、大人に勧められた本を選んではいけないわけではありません。
大切なのは、その本が今の自分の読書感想文に合っているかです。
有名だからという理由だけで決めていないか
有名な本には、長く読まれてきた魅力があります。
ただし、「みんなが知っているから」「名前を聞いたことがあるから」だけで選ぶと、自分が考えたい問いを見つけられないことがあります。
有名な本でも、自分の問いが浮かぶなら問題ありません。
短いからという理由だけで決めていないか
短い本は読み切りやすい一方で、短いから簡単に感想文を書けるとは限りません。
短い作品ほど、出来事が少なく、言葉や場面の意味を自分で深く考える必要がある場合もあります。
大人に勧められたという理由だけで決めていないか
保護者や先生に勧められた本が、自分にも合うことはあります。
しかし、「勧められたから」という理由だけで選ぶと、自分の関心とずれてしまうことがあります。
勧められた本でも、紹介文を読み、自分の問いが浮かぶか確かめてみましょう。
理解するだけで精いっぱいになる本ではないか
少し難しい本に挑戦することは悪くありません。
しかし、次のような場合は、今回の読書感想文では別の本を選ぶ方法もあります。
- 最初の3~5ページを読んでも状況がほとんど分からない
- 知らない言葉が多すぎて、何度も止まる
- 誰が話しているのか分からない
- 読むだけで提出期限を使い切りそう
- 解説を読まないと、話の流れがほとんどつかめない
理解するだけで疲れ切ってしまう本より、自分の考えを動かせる本を選びましょう。
3冊から1冊を選ぶ「10分本選び」
ステップ1|気になる本を3冊集める
図書館や書店で、表紙・タイトル・紹介文を見て、気になる本を3冊選びます。
最初から1冊に決める必要はありません。
ステップ2|裏表紙と目次を読む
次の点を簡単に確認します。
- どんな人物が出てくるか
- どんな出来事が起こるか
- どのようなテーマの本か
- 章がどのくらいに分かれているか
ステップ3|最初の3~5ページを読む
文章の難しさや、自分が読み進められそうかを確かめます。
全部を理解できる必要はありません。
ただし、何が起きているのかほとんど分からない場合は、別の候補も見てみましょう。
ステップ4|それぞれの本に問いを一つ書く
候補の本ごとに、気になったことを書きます。
- なぜ、主人公は友達に本当のことを言えないのか
- 自分なら、この約束を守れるだろうか
- 悪いことをしても、生きるためなら許されるのか
ステップ5|最も答えを考えたい本を選ぶ
一番短い本ではなく、一番「答えを考えてみたい」と思った本を選びます。
そのうえで、期限までに読み切れるかも確認します。
実例|健太と恵子は3冊をどう比べた?
健太と恵子も、候補の3冊を表にして比べてみました。
| 候補 | ページ数 | 浮かんだ問い | 読み切れそうか | 判断 |
|---|---|---|---|---|
| Aの本 | 90ページ | 特に浮かばない | 読み切れそう | いったん保留 |
| Bの本 | 160ページ | なぜ主人公は友達を裏切ったのか | 読み切れそう | 第一候補 |
| Cの本 | 280ページ | 主人公の選択は気になる | 言葉が難しく、少し厳しい | 今回は見送る |
Aの本は一番短いですが、二人とも問いが浮かびませんでした。
Cの本には気になる問いがありましたが、提出期限までに読み切るのが難しそうです。
そこで二人は、問いがあり、期限までに読み切れそうなBの本を第一候補にしました。
健太も「短さ+問い」で選び直した
感想が浮かばなかった健太も、今度はページ数だけでなく、問いを一緒に確認しました。
健太は、短い本を探すことをやめたわけではありません。
読み切れる長さの中から、自分の問いが残る本を選ぶようにしたのです。
問いが浮かばないときに使える8つの質問
本の紹介文を読んでも、何を考えればよいのか分からない人は、次の質問を使ってみてください。
- 主人公の行動に賛成できる?
- 自分なら同じ選択をする?
- 一番納得できなかった人物は誰?
- 誰が一番大きな責任を負うべき?
- 本当のことを言うべきだった?
- ほかの結末はなかった?
- 自分と似ている人物はいる?
- 読む前とあとで、自分の考えは変わりそう?
すべての質問に答える必要はありません。
一つでも「少し考えてみたい」と思える質問があれば、その本は候補になります。
自分の関心から本を探す「問いの入口」
どの本を見ても決められないときは、先に自分が気になるテーマを選ぶ方法もあります。
| 気になるテーマ | 本を探すときの問い |
|---|---|
| 友情 | 本当に友達を信じられるか |
| 家族 | 家族だから許さなければならないのか |
| 劣等感 | 人と比べる気持ちはなくせるか |
| 失敗 | 失敗した人はやり直せるか |
| 正義 | 正しいことは、いつも一つなのか |
| 命 | 他人の生き方を、誰かが決めてよいのか |
| 約束 | 約束は、どんな場合でも守るべきか |
| 自由 | 自由には、どこまで責任が必要か |
| 後悔 | 過去の選択をやり直せないとき、どう生きるか |
| 周囲の目 | 嫌われないために、自分を隠してよいのか |
たとえば、「友情について書きたい」と決めるだけで、候補を探しやすくなります。
大切なのは、立派なテーマを選ぶことではありません。
今の自分が、少し考えてみたいことから始めてみましょう。
候補の本が見つからないときの補助方法
自分だけで探しても候補が見つからないときは、図書館の人やAIに、探す作業を手伝ってもらう方法があります。
ただし、最後に選ぶのは自分です。
図書館では「テーマ」と「読みやすさ」を伝えよう
図書館で本を探すときは、題名だけで探す必要はありません。
司書の先生や図書館の人に、次のように相談できます。
中学生の読書感想文に使う本を探しています。
友情について考えられて、夏休み中に読み切れそうな本はありますか。
「おすすめの本はありますか」だけでなく、次の情報を伝えると探しやすくなります。
- 読書感想文に使うこと
- 気になっているテーマ
- 読み切れそうな長さ
- 苦手な内容や避けたい内容
図書館での本の探し方を基本から確認したい人は、次の記事も参考にしてください。
図書館たんけんガイド|本のえらび方と「ひみつゾーン」の歩き方
小学生向けの記事ですが、表紙・目次・棚から本を探す基本は、中学生の本選びにも使えます。
AIは「本を決める係」ではなく「候補を出す補助」にする
AIに候補探しを手伝ってもらうこともできます。
ただし、次のように丸投げすると、自分に合う本が見つかりにくくなります。
読書感想文におすすめの本を決めてください。
代わりに、自分の関心や条件を伝えましょう。
中学生の読書感想文に使う本を探しています。
友情と裏切りについて考えられて、夏休み中に読み切れそうな本の探し方を教えてください。
完成した感想文は作らず、候補を選ぶための質問をしてください。
AIから本を紹介された場合は、次の点を図書館・書店・出版社の情報などでも確認してください。
- 本が実在するか
- 著者名や題名が正しいか
- 自分の学年に合う内容か
- 学校の課題条件に合うか
- 期限までに入手できるか
AIは、答えを決めてもらうためではなく、自分が選ぶための候補や質問を増やす道具として使いましょう。
保護者が本選びを手伝うときの声かけ
保護者が本を選んであげたくなることもあるでしょう。
しかし、大人がすべて決めると、子ども自身の問いが残らないことがあります。
次のような言い方は、できるだけ避けたいところです。
- この本が短いから、これにしなさい
- 有名な本だから、これなら間違いないよ
- お母さんが読んだことのある本にしなさい
代わりに、次のように聞いてみましょう。
- この主人公について、何か気になることはある?
- 3冊の中で、一番続きが気になるのはどれ?
- 自分ならどうするか考えられそうな本はある?
- 読んだあとに、誰かと話してみたい本はどれ?
- 期限までに読み切れそうなのはどれ?
保護者が正しい本を決めるのではなく、子どもの反応を言葉にする手助けをするという形が合っています。
問いから作品を選んでみよう|難解感想文シリーズ案内
少し考えがいのある文学作品に挑戦してみたい人は、作品名ではなく、問いから選ぶ方法もあります。
『羅生門』|生きるためなら、悪いことをしても許されるのか
主人公の下人は、生きるために悪へ進む選択をします。
「追い詰められた人の悪は、どこまで許されるのか」を考えてみたい人に向いています。
『山月記』|高すぎる自尊心は、自分を守るのか壊すのか
李徴の自尊心、臆病さ、他人と比べる苦しさを通して、自分を守ろうとする心について考えられます。
『山月記』の感想文が難しい人へ|李徴の苦しさを自分の言葉で考える
『舞姫』|誰かを傷つける選択をしたとき、責任は誰にあるのか
豊太郎の選択を通して、愛、出世、他人任せの判断、後悔について考えられます。
『舞姫』の感想文が難しい人へ|豊太郎の選択・責任・後悔を考える
『高瀬舟』|苦しんでいる人を楽にすることは、罪なのか
喜助の行動を通して、罪、命、苦しみ、満足とは何かを考えられます。
これらの作品には、簡単に一つの正解を出せない問いがあります。
登場人物を正しい人、悪い人と急いで決めず、自分ならどう考えるかを大切にしてください。
本が決まったら|読む前に3行だけ残そう
本が決まったら、読み始める前に次の3つだけを書いておきましょう。
- この本を選んだ理由
- 読む前に気になった問い
- 今の自分の予想
たとえば、次のように書けます。
紹介文を読んで、主人公がなぜ友達に本当のことを言えなかったのか気になった。
私は、友達に嫌われるのが怖かったからではないかと予想した。
読み終わったあとに、自分の予想が変わるか確かめたい。
この3行があると、読み終わったあとに、次のように考えを比べられます。
- 最初の予想は合っていたか
- 途中で見方が変わったか
- 主人公に対する印象が変わったか
- 自分ならどうすると思ったか
この変化が、そのまま感想文の中心になります。
本が決まったあとの書き方に進みたい人へ
この記事では、本を読む前の「本を1冊決めるところ」を中心に説明しました。
本が決まったあとは、作品の内容、自分が気になった場面、その理由を整理していきましょう。
感想を3つのメモから整理したい人
まずは簡単な形で感想を作りたい人は、次の記事が参考になります。
小学生の読書感想文の書き方|書けない子も3つのメモで感想が見つかる
小学生向けの記事ですが、
- 心に残った場面
- そのとき思ったこと
- どうしてそう思ったか
の3つに分ける基本は、中学生が最初のメモを作るときにも使えます。
AIを整理役・質問役として使いたい人
AIに完成文を作らせず、自分の考えを整理する方法は、次の記事で詳しく説明しています。
ChatGPTで要約と感想文を書く方法|国語の読解練習に使えるプロンプト付き
作品が決まっている人
『羅生門』『山月記』『舞姫』『高瀬舟』など、読む作品が決まっている人は、それぞれの作品別記事へ進んでください。
作品の意味を一つに決めるのではなく、登場人物の選択や、自分が引っかかった場面から考えられるように整理しています。
まとめ|一番短い本より、一番考えたくなる本を選ぼう
読書感想文の本を選ぶときは、次の5つを意識してみてください。
- あらすじから問いが浮かぶか
- 主人公の行動について賛成・反対を考えられるか
- 自分の経験や身近な出来事とつなげられるか
- 読みながら自分の考えが変わりそうか
- 期限までに無理なく読み切れるか
本が決まらないときは、最初からたくさんの本を比べなくても構いません。
まずは気になる本を1冊手に取り、紹介文を読んで、次の問いを一つ書いてみましょう。
なぜ、主人公は〇〇したのだろう?
読書感想文の本は、一番有名な本や、一番短い本でなくても構いません。
「なぜだろう」「自分ならどうするだろう」と思えた本を選んでみてください。
その小さな問いが、自分の言葉で感想文を書くための出発点になります。
今日の“なんで?”を大切にしよう。
正解より、考えた道のりが宝もの。










