国語の読解で、こんなふうに止まることはありませんか?

  • 文章を読んでも、何が大事なのか分からない
  • 要約しようとすると、長くなりすぎる
  • 感想文を書こうとしても、「すごいと思いました」で止まる
  • ChatGPTを使ってみたけれど、逆に自分の考えが薄くなった気がする

そんなときに大事なのは、AIに答えを作ってもらうことではありません。

大事なのは、自分が読んで、考えて、言葉にする流れを整えることです。

この記事では、ChatGPTを「答えを出す機械」ではなく、国語の読解の練習相手として使う方法をまとめます。

今回のテーマは、要約で内容をつかむ → 感想文で自分の考えに変えることです。

この記事の役割

この記事は、国語の読解練習として「要約→感想文」につなげる流れを扱う記事です。

作文全般のコツや、作品別の感想文の深掘りは、別記事で扱います。

⚠️ クリックして開く:この記事で大切にしていること

ChatGPTは便利ですが、完成文をそのまま作ってもらうためではなく、整理・問い返し・見直しの補助として使うのがおすすめです。

学校や先生のルールがある場合は、必ずそちらを優先してください。

目次
  1. この記事でできること
  2. まず押さえたい|要約と感想文の違い
  3. 健太と恵子で見る|あらすじだけの文と、感想になる文の違い
  4. 要約の練習手順|30字→120字→要点3つ
  5. 感想文の入口|「引っかかり」から書く
  6. 要約から感想文へ|つなげるときの考え方
  7. 作品別の感想文に進みたい人へ
  8. ChatGPTの使い方|完成文ではなく整理役にする
  9. コピペOKプロンプト集|読解練習用
  10. よくある失敗
  11. 提出前チェック
  12. スクショ保存用|要約から感想文へ進む3ステップ
  13. こんな人は別記事もおすすめです
  14. まとめ
  15. 参考文献・出典

この記事でできること

  • 要約と感想文の違いが分かる
  • 要約から感想文へつなぐ順番が分かる
  • ChatGPTを整理役として使う方法が分かる
  • 提出前にズレや言いすぎを減らせる

まず押さえたい|要約と感想文の違い

要約と感想文の違いを左右で比較し国語の読解練習の理解を助ける挿絵

国語で止まりやすい人は、要約と感想文が頭の中で混ざっていることが少なくありません。

でも、この2つは役割が違います。



比較項目 要約 感想文
目的 本文の内容を短く正確にまとめる 読んで自分がどう感じたかを書く
中心になるもの 筆者・作品の内容 自分の反応・考え
入れてよいもの 本文に書いてある内容 本文+自分の感じたこと
入れすぎ注意 自分の意見・想像 あらすじの書きすぎ
よくある失敗 長すぎる・本文にないことを足す 「すごいと思った」で止まる
ChatGPTの使い方 要点整理・抜けチェック 質問してもらう・推敲補助

学校の国語でも、本文の内容を整理して捉えることと、自分の考えを言葉にして表現することはどちらも大切にされます。

だからこそ、要約と感想文を混ぜずに考えることが大切です。

要約は「本文に書いてあること」をつかむ練習

要約では、まず本文の内容を短く正確にまとめることが大切です。

自分の意見を入れすぎると、要約ではなくなってしまいます。

感想文は「自分がどこで止まったか」を言葉にする練習

感想文では、本文を読んで自分がどこで心が動いたか、なぜそう感じたかを書くことが大切です。

混ざると何が起きる?

要約と感想文が混ざると、次のような形になりやすいです。

  • 要約なのに、自分の意見が入りすぎる
  • 感想文なのに、あらすじだけで終わる

健太と恵子で見る|あらすじだけの文と、感想になる文の違い

あらすじだけの文と感想が入った文の違いを比較し感想文の理解を助ける挿絵

ここは、とてもつまずきやすいポイントです。

「感想文を書いたつもりなのに、あらすじだけになってしまった」
ということは、かなりよくあります。

パターン 例文 どう違う?
健太の文 主人公が友達とけんかして仲直りしました。かわいそうだと思いました。 出来事の説明が中心で、気持ちの理由がまだ弱い
恵子の文 主人公がすぐに謝れなかった場面を読んで、私は気まずさで動けなくなる感じを思い出した。言いたいのに言えない苦しさが伝わってきた。 場面+自分の反応+理由が入っていて、感想文らしい

ポイント

感想文は、「何があったか」だけで終わらず、「その場面を読んで自分がどう感じたか」まで進むと、ぐっと自分の文章になります。

要約の練習手順|30字→120字→要点3つ

要約の練習を30字から120字そして要点3つへ進める流れを示した挿絵

要約は、才能より順番です。

いきなり長くまとめるより、短い形から始めた方が安定します。

① まず30字で言う

最初は細かい説明を捨てて、結論だけをつかみます。

  • 筆者は、失敗が成長につながると伝えている
  • 主人公は、人を信じる難しさに気づいた

② 次に120字に広げる

30字でつかんだ結論に、理由や背景を少し足します。

③ 要点を3つに分ける

文章が長いときは、いきなり1本にしないで、まず3つに分けます。

  • 主張
  • 理由
  • 具体例

④ 分からない所を見つける

読解力が伸びる人は、「分かったつもり」で終わりません。

  • 主語が曖昧
  • なぜそうなるのか飛んでいる
  • 言い換えが難しい
  • 前提知識が足りない

⑤ 自分の要約を見直す

  • 本文にないことを足していないか
  • 大事な点を落としていないか
  • 言いすぎの断定になっていないか

感想文の入口|「引っかかり」から書く

感想文が苦手な人は、
「何を書けばいいのか分からない」ではなく、
「何を感じれば正解なのか分からない」で止まっていることが多いです。

でも感想文は、正解探しから始めなくて大丈夫です。

まず大事なのは、自分がどこで立ち止まったかです。

感想文の入口は「引っかかり」でいい

  • なんだか苦しかった
  • この言い方が気になった
  • この人の考え方にモヤモヤした
  • ここだけ妙に印象に残った
  • うまく説明できないけど、気になった

感想文の基本の流れ

  1. どこが気になったか
  2. なぜ気になったか
  3. 自分のどんな経験や考えとつながったか
  4. 読んだあと、何が残ったか

ChatGPTに聞く前に、自分で3つだけメモ

  • この文章の中心は何だと思う?
  • 気になった1文は?
  • まだ分からない所は?


気になった場面から理由と自分とのつながりへ考えを広げる感想文の流れを示した挿絵

要約から感想文へ|つなげるときの考え方

要約と感想文は、別々のものではありますが、つながっています。

要約で「内容」をつかむ

まずは本文に何が書かれていたかを、短く整理します。

感想文で「自分の反応」を足す

そのうえで、どの場面が気になったか、自分はなぜそう感じたかを書きます。

あらすじだけで終わらないコツ

「出来事」+「自分の反応」+「理由」まで書くことです。

自分語りだけにならないコツ

本文のどの場面をきっかけにしたのかを必ず入れると、感想文としてまとまりやすくなります。

作品別の感想文に進みたい人へ

要約と感想文の基本が分かってきたら、次は作品ごとに「どこで立ち止まったか」を考えてみましょう。

感想文は、作品の正解を当てる文章ではありません。
読んだあとに、自分が気になった場面・人物の行動・心の動きをもとに、自分の考えを言葉にしていく文章です。

たとえば、『羅生門』なら「下人はなぜ迷ったのか」、『山月記』なら「李徴はなぜ苦しんだのか」、『こころ』なら「先生は何を抱えて生きていたのか」が、感想文の中心にしやすい問いになります。

まずはこの記事で要約と感想文の基本をつかみ、次に作品別の記事で「自分ならどう考えるか」を深めていきましょう。

ChatGPTの使い方|完成文ではなく整理役にする

ChatGPTを完成文作成ではなく整理と質問と見直しに使う安全な流れを示した挿絵

ChatGPTは、完成文を代わりに作る道具として使うより、考える流れを整える道具として使う方が価値があります。

向いている使い方

  • 要点整理
  • 自分の要約の抜けチェック
  • 感想を深める質問づくり
  • 文章の見直し

向いていない使い方

  • 最初から感想文を丸ごと作らせる
  • AIの文をそのまま提出する
  • 本文にない内容まで足してしまう

健太と恵子で見る|AIへの聞き方の違い

パターン 聞き方 どうなりやすい?
健太の聞き方 この文章の感想文を作って 完成文に寄りやすく、自分の考えが薄くなりやすい
恵子の聞き方 この文章を読んで、私がどこで心が動いたか考えやすくなる質問を3つ作って 自分で考える流れを残しやすい

大切なこと

学校や先生のルールがある場合は、必ずそちらを優先してください。

最後は、自分の言葉に戻すことがいちばん大切です。

コピペOKプロンプト集|読解練習用

① 要約の練習用

あなたは国語の先生です。以下の文章について、
①30字で要約
②120字で要約
③要点を3つ
の順に出してください。

条件:
・本文にない内容を足さない
・言い換えはしてよい
・分からない部分があれば「曖昧」と書く

【本文】
(ここに貼る)

② 自分の要約のチェック用

以下は本文と、私が書いた要約です。
本文と比べて、

①抜けている大事な点
②言いすぎ・断定しすぎの部分
③意味が変わっている部分

を指摘してください。
最後に、私の要約を直すならどう直すか、短く例を出してください。

【本文】
(ここに貼る)

【私の要約】
(ここに貼る)

③ 感想を深掘りする質問用

以下の文章を読んで、感想文を書く前の準備をしたいです。
完成文は作らず、私が考えやすくなる質問だけを5つ出してください。

条件:
・「どこで心が動いたか」
・「なぜそう感じたか」
・「自分の経験とどうつながるか」
が深まる質問にしてください。

【本文】
(ここに貼る)

④ 自分のメモから骨組みを整理する用

以下は、私が読んで書いたメモです。
完成文は作らず、
①何を中心に書くとよいか
②段落の順番
③足りない視点
を整理してください。

【メモ】
(ここに貼る)

⑤ 推敲用

以下は私が書いた感想文です。
完成文を書き直すのではなく、

①分かりにくい文
②理由が弱い所
③具体例が足りない所
④一文が長すぎる所

を指摘してください。
必要なら、1か所だけ書き換え例を出してください。

【感想文】
(ここに貼る)

よくある失敗

要約なのに感想が入る

要約は、まず本文の内容を正確にまとめる場所です。

感想文なのに、あらすじだけになる

感想文では、内容紹介だけでは足りません。どこで立ち止まったのか、自分の反応を書いてはじめて感想文らしくなります。

本文にないことを足してしまう

AIも人間も、分かった気になると補ってしまいます。だからこそ、最後に本文へ戻ることが大切です。

AIが書いた文をそのまま使いたくなる

うまく見える文でも、自分の読解の跡が薄くなることがあります。

提出前チェック

要約チェック

  • 本文にないことを足していないか
  • 大事な点を落としていないか
  • 長すぎて要約になっていないか

感想文チェック

  • どこで心が動いたか書けているか
  • なぜそう感じたかがあるか
  • あらすじだけで終わっていないか
  • 自分の言葉になっているか

文のチェック

  • 一文が長すぎないか
  • 主語が迷子になっていないか
  • 誤字脱字がないか
  • 字数条件を守れているか

スクショ保存用|要約から感想文へ進む3ステップ

要約と感想文で迷ったときは、次の3ステップに戻ってみましょう。

ステップ やること 確認すること
① 要約 本文に書いてあることを短くまとめる 自分の意見を入れすぎていないか
② 引っかかり 気になった場面・言葉を1つ選ぶ どこで心が動いたか言えるか
③ 感想文 場面・自分の反応・理由をつなげる あらすじだけで終わっていないか

うまく書けないときは、完成文をAIに作らせるのではなく、「どこで心が動いたか」を見つける質問を出してもらうと、自分の言葉に戻りやすくなります。

こんな人は別記事もおすすめです

悩みによって、次に読むとよい記事は少し変わります。

まとめ

要約は、本文に書いてあることをつかむ力です。

感想文は、自分がどこで立ち止まったかを言葉にする力です。

この2つをつなぐ練習が、国語の読解力を強くします。

ChatGPTは、考える部分を消すためではなく、考える流れを見えやすくするために使うと強い道具になります。

最後は、AIの言葉ではなく、自分の言葉に戻す
そこが、いちばん大切です。

もこあい先生より:
「今日の“なんで?”を大切にしよう。正解より、考えた道のりが宝もの。」

参考文献・出典

✅ クリックして開く:参考文献・出典

※要約・読解・表現に関する説明には、できるだけ公的資料・研究資料をもとにしています。ただし、作品解釈や感想文の書き方には幅があります。授業や学校の指示がある場合は、必ずそちらを優先してください。

  1. 文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 国語編』
    参照目的:高校国語における読解・表現指導の位置づけ確認
    URL:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1407074.htm
    参照日:2026年5月15日
  2. 国立教育政策研究所『教育課程研究センター』関連資料
    参照目的:国語科の学習評価・読解・表現活動の考え方確認
    URL:https://www.nier.go.jp/
    参照日:2026年5月15日
  3. 国立国語研究所 関連資料
    参照目的:日本語表現・読解に関する基礎情報の確認
    URL:https://www.ninjal.ac.jp/
    参照日:2026年5月15日
  4. 青空文庫
    参照目的:作品本文の確認
    URL:https://www.aozora.gr.jp/
    参照日:2026年5月15日