🎓 もこあい先生のレポート講座

引用のやり方完全ガイド|直接引用・間接引用・要約・パラフレーズの使い分け(例文つき)

はじめてのレポートで、いちばん不安になりやすいのが「これ、盗用(剽窃)にならない?」です。
もこあい先生が、境界線を“見た目”と“手順”で固定するやり方をまとめました。

  • 1分で分かる:直接引用/間接引用/要約/パラフレーズの違い
  • 先に潰す:危険度ランキング(やってはいけない順)
  • 提出前60秒:境界→追跡→対応(本文↔参考文献)
  • スマホ保存&印刷で、提出直前でも崩れない

※ミニ辞書つき:途中で用語が分からなくなってもOKです。

✅ クリックして開く:注意(授業ルール最優先/誤りの可能性)

引用ルールは、大学・学部・授業・担当教員で細部が違う場合があります。配布資料/シラバス/提出要項が最優先です。

引用・要約・パラフレーズは解釈の幅が出やすい分野です。この記事は安全側に寄せていますが、迷う場合は担当教員/TA/図書館(ライティング支援)に確認するのが最短で安全です。

例文は「形が分かる」を最優先に短文で示しています。授業指定(脚注・文末注・APA/MLA等)がある場合は、指定に合わせて整形してください。

この記事でできること(1分)

  1. 違い(1分表)で境界線をつかむ
  2. 危険度ランキングで事故ポイントを先につぶす
  3. 60秒チェックで「境界→追跡→対応」を通す
  4. スマホ保存印刷で“本番復帰”できる形にする
  5. AIは生成より照合に使って、本文↔参考文献の不一致を消す

レポートはいつ出す?どんな授業で出る?(1分で全体像)

レポートは「テストの代わり(または一部)」として、授業内容の理解や考察を文章で評価する課題です。形式や提出時期は授業ごとに決まります。

よくある種類 出やすい授業 よく出る時期 引用・参考文献の必要度 ひとこと
小レポ(リアクション) ほぼ全分野(講義の振り返り) 毎回/数回ごと 低〜中 感想で終わらず「学んだ点+理由」
文献レポ 人文・社会系、ゼミ 中間/期末 中〜高 要約+自分の考察(出典対応が命)
調査・比較レポ 社会科学、情報系、教育系など 期末が多い 中〜高 図表の出典・データの根拠が重要
実験・実習レポ 理工・医療・実習系 実験の都度/期末 目的→方法→結果→考察の型が強い
期末レポ(論述) テストの代替の講義 学期末(試験期間前後) 中〜高 論理(主張→根拠→反論)が採点される
✅📘 クリックして開く:ここだけ覚えればOK(迷わないコツ)
  • 提出時期は「授業ごと」。中間レポ/期末レポ/毎回小レポなど。
  • 引用の厳しさは「文献レポ・調査レポ」で上がりやすい。
  • 授業に指定(書式・引用方式・AI利用ルール)がある場合は必ずそれが最優先。

迷子防止:このテーマは「ここ」とつながっています

レポートは「点」ではなく「線」で分かるようになります。悩みが出たら、ここへ戻ってOK。

まず結論:引用は「境界線」と「追跡可能性」で決まる

大学レポートの引用ルールを境界線とチェックで示すアイキャッチ
引用の境界線が1枚で分かる

もこあい先生の結論はシンプルです。
(A)借り物の境界が見える、そして(B)出典へ辿れる
この2つが揃えば、引用はかなり安全側に寄せられます。

ミニ辞書(途中で詰まったら、ここに戻る)

「今さら聞けない」をここで止めます。

✅ クリックして開く:ミニ辞書(この記事で出る言葉だけ)
直接引用
原文の言葉をそのまま使う。境界(「」など)+ページ(位置情報)が重要。
間接引用
言い方を変えて内容を借りる。言い換えても借り物なので出典が必要。
要約
要点(骨)だけを短くまとめる。短くして自分の説明を増やすと安全。
パラフレーズ
意味を保ったまま表現と構造を組み替える。単語置換だけは危険。
孫引き
他の文献が引用している情報を、一次資料を読まずに使うこと。隠すのは危険。
対応チェック
本文中の出典表示(著者名・年など)と参考文献が一致しているか確認すること。

直接引用/間接引用/要約/パラフレーズ:違いはここ(1分)

直接引用と要約とパラフレーズの違いを3列で比較した図
1分で分かる:直接引用/要約/パラフレーズ
種類 借りるもの 文章の形 出典に必要な要素 よくある事故
直接引用 言葉そのもの 原文そのまま(境界を作る) 著者名・年・ページ(位置) 境界が曖昧/ページ抜け/引用が長すぎる
間接引用 内容(アイデア) 自分の文で言い換える(でも借り物) 著者名・年(必要ならページ) 単語だけ入れ替える(貼り替え)/出典が抜ける
要約 要点(骨) 短くまとめる(情報を絞る) 著者名・年(必要ならページ) 短くならない/原文の流れが残る
パラフレーズ 意味(筋) 言い換え+組み替え(構造も変える) 著者名・年(必要ならページ) 単語置換だけ/構造が残る/出典抜け
✅ クリックして開く:一言ルール(最短で境界線を覚える)
  • 直接引用:言葉を借りる → 境界+ページ
  • 間接引用:内容を借りる → 出典は残す(言い換えても借り物)
  • 要約:骨だけ取る → 短くして自分の説明を増やす
  • パラフレーズ:筋を移す → 言い換え+構造変更、でも出典は必ず残す

※パラフレーズの具体例(良い/悪い例)と「どこまで変えれば安全?」は別記事で深掘りします → パラフレーズ完全ガイド

同一素材の書き分け:原文→直接→要約→言い換え(役割の違い)

同じ素材を直接引用と要約とパラフレーズで書き分ける例を示した図
同じ素材でも、書き方で役割が変わる

迷ったらここに戻ってください。
「言葉を借りているのか」「意味を借りているのか」が自分で説明できると、引用は安定します。

引用の長さ:安全な目安(長くなるほど不利)

引用が長すぎる状態と安全な目安をバーで示した図
引用は必要最小限が安全

引用が長くなるほど、(1)境界ミス(2)出典漏れ(3)自分の考察が薄く見える――の3点で不利になりやすいです。
長くなりそうなら要約+自分の説明へ寄せるのが安全です。

危険度ランキング:まず“やってはいけない”を先に消す

引用のミスを危険度で並べたランキング図
先に潰す:危険度★★★★★から消す
危険度 ミス(短語) 何が問題? 最小の対処
★★★★★ 出典なし 借りたのに書かない(最危険) 借りた箇所に出典(著者名・年・ページ/URL)を付ける
★★★★★ 捏造 読んでないのに書く/存在しない出典を書く 読んだ一次資料だけに限定し、曖昧なら削る
★★★★☆ 孫引き隠し AがBを引用→Bを読んでないのに読んだふり 可能なら一次(B)を読む/難しければ孫引きを明示
★★★☆☆ 単語置換 構造そのまま、単語だけ入れ替え(貼り替え) 構造を組み替える+自分の説明を足す+出典を残す
★★★☆☆ URLだけ 追跡できない(誰の何年?が不明) 著者/団体・年・タイトル・URL・参照日を整える

「この書き方はOK/NG」例文10(日本語レポート寄り)

ここは境界線を“手の感覚”にするパートです。内容は例で、ポイントは境界(どこまで借りた?)追跡(出典へ辿れる?)です。
※授業指定(脚注・文末注・APA/MLA・AI利用ルール)がある場合は、その指定が最優先です。

No. テーマ NG例(危ない点) OK例(直し方)
1 出典なし (出典を書かずに)AはBを示している。
→追跡できない
AはBを示している(著者名, 年, p. X)。
→出典を付ける
2 直接引用の境界が曖昧 原文っぽい文が本文に混ざる(「」なし)。
→どこまで借りたか不明
「……」(著者名, 年, p. X)。その上で、筆者は〜と考える。
→引用→自分の説明の切れ目を作る
3 ページ(位置情報)抜け 「……」(著者名, 年)。
→直接引用なのに位置がない
「……」(著者名, 年, p. X)。
→直接引用はページ必須
4 単語置換だけ 重要→大切、など単語だけ入れ替え。
→構造が残りやすい
主張を分解し、順序を変えて説明し直す(著者名, 年)。
→構造も組み替え+自分の説明
5 要約なのに短くならない 原文の流れが残り、長くなる。
→コピーに見える
要点を1文に絞ってまとめる(著者名, 年)。その理由は〜。
→要約+自分の説明に寄せる
6 URLだけ 出典:https://example.com
→誰の何年?が不明
団体名(年)「タイトル」URL(参照日:YYYY-MM-DD)
→追跡情報を揃える
7 孫引き隠し 一次資料を読んでないのに読んだ体で書く。
→信頼性が崩れる
可能なら一次資料を読む/難しければ孫引きを明示する。
→隠さないのが安全
8 引用が長すぎる 引用が本文の大半を占める。
→自分の考察が薄く見える
必要部分だけ引用→残りは要約+自分の説明へ(著者名, 年)。
→引用は最小限
9 本文にあるのに参考文献にない 本文に(著者名, 年)があるのに参考文献に載ってない。
→対応チェックで落ちる
本文に出した(著者名, 年)を参考文献へ追加する。
→本文↔参考文献を一致
10 参考文献だけ増えている 参考文献にあるのに本文で使ってない。
→貼っただけに見える
本文で使う(該当箇所に出典表示)/使ってないなら削る。
→対応を揃える
✅📘 クリックして開く:迷ったときの判断基準(最短)
  • 境界:借りた範囲が見た目で分かる?(「」/段落/切れ目)
  • 追跡:著者・年・ページ/URL・参照日で辿れる?
  • 対応:本文の出典と参考文献が一致してる?


※「どこまで言い換えれば安全?」の具体例は、別記事で深掘りしています →
パラフレーズ完全ガイド
 

✅ 《恵子のメモ帳》クリックして開く:提出前に“事故が減る”一言メモ

提出直前って、頭が真っ白になりやすいです。だから「考える」じゃなくて、チェックの順番を決めておくのが勝ち。
このあと出てくる60秒チェック(境界→追跡→対応)だけは、絶対に通そう。

※「順番」があると、人は焦っても戻れます。

提出前60秒:境界→追跡→対応(本文↔参考文献)

提出前60秒チェックを境界と追跡と対応の3つで示した図
提出前60秒:境界→追跡→対応

ここは“最後の事故”を減らす場所です。60秒だけでいいので、必ず通してください。

  1. 境界:どこからどこまでが借り物か、見た目で分かる?
    • 直接引用なら「」やインデント等で境界が明確
    • 引用→自分の説明、の切れ目が分かる
  2. 追跡:読者が出典を辿れる?
    • 書籍/論文:著者名/年/ページ(位置)
    • Web:著者/団体/年(不明なら不明)/URL/参照日
  3. 対応:本文の出典表示と参考文献が一致している?
    • 本文にある(著者名・年)→ 参考文献に必ず存在
    • 参考文献にある → 本文のどこかで使っている(使ってないなら削る)
✅ クリックして開く:対応チェック(不一致を洗う)最小ルール
  • 本文に出した出典(著者名・年)は、参考文献に必ずある
  • 参考文献にあるのに本文で使ってないものは、原則削る(授業指定があるなら例外)
  • Webは「URLだけ」にしない(誰の/いつの情報かを残す)

迷ったらここ:コピペOK最小テンプレ(直接/要約/Web)

直接引用と要約とWeb出典の最小テンプレを3つにまとめた図
迷ったらここ:最小テンプレ3本
✅ クリックして開く:文章版(そのまま貼れる)

直接引用(最小)
「……」(著者名, 年, p. X)。

間接引用/パラフレーズ(最小)
著者名(年)は、(内容)と述べている。

要約(最小)
著者名(年)の主張は(要点)である。

Web出典(最小)
(著者名/団体名)(年)「タイトル」
URL(参照日:YYYY-MM-DD)

※脚注方式・文末注方式が指定されている場合は授業指定を優先してください。

スマホ保存:3分クイックガイド(番号だけ)

引用の手順を1から5の番号でまとめたスマホ用クイックガイド
スマホで迷わない「1→5」

使い方:この画像をスマホに保存→提出前に1回だけ見る。焦っても復帰できます。

✅ クリックして開く:番号の意味(文章版)
  1. 借りた:メモを残す(著者・年・ページ/URL)
  2. 直接:言葉を借りるなら境界+ページ
  3. 要約:骨だけ短く
  4. 説明:自分の言葉でつなぐ(考察を置く)
  5. 対応:本文↔参考文献の不一致を消す

印刷用:60秒チェック(机に置いて事故を減らす)

印刷して使える提出前60秒チェックのチェックリスト図
印刷して使える:チェックボックス版

印刷運用:提出の前日か当日に、机の見える場所に置く。焦りで崩れるのを防ぎます。

✅ クリックして開く:チェック項目(6〜8個・文章版)
  • 引用の境界が見た目で分かる
  • 直接引用にページ(位置情報)がある
  • 本文に(著者名・年)の形で出典が残っている
  • 本文にある出典が参考文献に全部ある
  • 参考文献にあるものは本文で使っている(使ってないなら削る)
  • Web出典に参照日がある
  • URLだけになっていない(著者/団体・年・タイトルがある)
  • 引用が長すぎない(必要最小限)

AI活用:対応チェック(本文↔参考文献の不一致を洗う)

本文出典と参考文献を照合する対応チェックを示した図
AIは生成より「照合」に使う

AIで一番安全に役立つのは、文章の“生成”より照合(チェック)です。
とくに、本文出典と参考文献の不一致は、人間が疲れているほど見落とします。

✅ クリックして開く:AI照合プロンプト(コピペOK)
以下の2つを照合して、不一致を列挙してください。
(1) 本文側の出典(著者名・年)リスト:
- (ここに貼る)

(2) 参考文献リスト:
- (ここに貼る)

出力は次の形式:
A) 本文にあるが参考文献にない
B) 参考文献にあるが本文にない
C) 表記ゆれの可能性(著者名・年・表記)

※AIの出力は提案です。最終確定は必ず自分の目で照合して行ってください。

よくある質問(不安の止血)

✅ クリックして開く:パラフレーズしたら出典はいらない?

いります。言葉を借りていなくても、意味(アイデア)を借りたなら出典が必要です。

※「どこまで変えれば安全?」の具体例は パラフレーズ完全ガイド で深掘りしています。

✅ クリックして開く:引用は何回までOK?

授業指定がある場合はそれが最優先です。指定がない場合も安全側は同じで、引用は必要最小限。
引用が増えるほど「自分の論」が薄く見えやすいので、要約+自分の説明へ寄せると安定します。

✅ クリックして開く:Webしか見つからないときは?

可能な限り「著者/団体」「年」「タイトル」「URL」「参照日」を残して追跡可能にします。
ただしWeb禁止・一次資料優先の授業もあるので、提出要項を確認してください。

✅ クリックして開く:本文の出典と参考文献がズレた…一番早い直し方は?

①本文の(著者名・年)を全部拾う → ②参考文献に存在するか確認 → ③存在しないものを追加/使ってない文献を削除。
これが最短です。AI照合も使うと速いです。

まとめ(今日から使える最小セット)

  • 境界線の核:境界が見える出典へ辿れる
  • 違い:直接=言葉間接=内容要約=骨パラフレーズ=筋
  • まず潰す:出典なし・捏造・孫引き隠し
  • 提出前60秒:境界→追跡→対応
  • スマホ保存&印刷で“本番復帰”できる
  • AIは生成より照合に使う(本文↔参考文献の不一致を消す)

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訂正と追記

誤り・改善提案があれば、記事コメントまたはお問い合わせからご連絡ください。確認でき次第、追記・訂正します。

参考文献・出典

✅ クリックして開く:参考文献(参照日:2026-02-20)

※要約・引用には誤りや解釈の幅があり得ます。最終的な判断は一次資料の原文をご確認ください。

  1. Purdue Online Writing Lab. “Quoting, Paraphrasing, and Summarizing.”https://owl.purdue.edu/owl/research_and_citation/using_research/quoting_paraphrasing_and_summarizing/index.html (参照日:2026-02-20)
  2. APA Style. “Quotations.”https://apastyle.apa.org/style-grammar-guidelines/citations/quotations (参照日:2026-02-20)
  3. APA Style. “Paraphrases.”https://apastyle.apa.org/style-grammar-guidelines/citations/paraphrasing (参照日:2026-02-20)
  4. University of Oxford. “Plagiarism.”https://www.ox.ac.uk/students/academic/guidance/skills/plagiarism (参照日:2026-02-20)
  5. Purdue Online Writing Lab. “MLA In-Text Citations: The Basics.”https://owl.purdue.edu/owl/research_and_citation/mla_style/mla_formatting_and_style_guide/mla_in_text_citations_the_basics.html (参照日:2026-02-20)

クエーサーもこあい先生より

引用は「ルール」でもあるけれど、本質は読者への敬意です。
あなたが借りた言葉や考えに、きちんと“道”を残す。
その道は、読者が真実へ戻るための道でもあり、あなた自身が学びへ戻るための道でもあります。

最後に、ひとつだけ問いを置きます。
あなたのレポートは、「どこから借りて、どこからあなた自身が歩き始めた文章」になっていますか?

もこあい先生より:「今日の“なんで?”を大切にしよう。正解より、考えた道のりが宝もの。」