数学の文章問題を練習!読み方のコツ・ブロック解法・型まで完全ガイド
数学の文章問題を見ると、「どの数字を使えばいいの?」「どうやって式にすればいいの?」と手が止まってしまうことはありませんか。
文章問題が苦手だと、「計算ができないからダメなんだ」と思ってしまうかもしれません。
でも、実際には計算の前に、問題文の読み方でつまずいていることがあります。
この記事では、数学の文章問題をいきなり式にするのではなく、質問・状況・条件・変化の4つに分けて読む方法を解説します。
さらに、ブロック解法、よく出る言葉のミニ辞書、型別の見方、AIを使った練習方法、AIが作った問題の確認方法までまとめます。
この記事の例題について
この記事では、まず買い物問題などの算数レベルのやさしい文章問題を使って、
「質問・状況・条件・変化」に分ける読み方を練習します。
ただし、この読み方は算数だけで終わるものではありません。
中学数学の方程式、速さ、割合、比較の文章問題でも、
式を作る前に問題文を整理する考え方として使えます。
もこあい先生より
文章問題は、いきなり式を作らなくても大丈夫。
まずは「何が書いてあるか」を分けて見るところから始めよう。
この記事は少し長めだけど、必要なところから使っていけば大丈夫だよ。
この記事はこんな人向けです
- 数学の文章問題を見ると、式を立てる前に止まってしまう人
- 数字が多いと、どれを使えばいいか分からなくなる人
- 「残り」「あわせて」「1個あたり」などの言葉で迷う人
- 文章問題を練習したいけれど、何から始めればいいか分からない人
- AIを使って文章問題を練習したいけれど、答え丸投げにはしたくない人
この記事でできるようになること
- 文章問題を「質問・状況・条件・変化」に分けられる
- 出てきた数字が何を表しているか確認できる
- 式を作る前に、問題文を整理できる
- 買い物・速さ・割合・比較など、文章問題の型を見分けやすくなる
- AIを使って、文章問題の読み方や型を練習できる
- AIが作った文章問題を、そのまま信じずに確認できる
時間がない人はここだけ
- まず最後の質問を見る
- 数字に単位を書き添える
- 質問・状況・条件・変化に分ける
- 式を作る前に「何が変わったか」を言葉で説明する
✅ クリックして開く:AIを使う前に知っておきたい注意点
この記事では、ChatGPTなどの対話型AIを使って文章問題を練習する方法も紹介します。
ただし、AIが作った問題や解説がいつも正しいとは限りません。
AIは便利な練習相手ですが、問題の正しさを保証してくれる存在ではありません。
AIが作った文章問題を使うときは、最後に自分で条件・単位・式・答えを確認しましょう。
- まず確認|文章問題で止まる原因はどこ?
- 先に結論|文章問題は4ブロックで読むと整理しやすい
- 式にする前の3秒ルール|すぐ計算しない
- ブロック解法|状況・条件・変化・質問に分けてみよう
- 1問を最後まで見てみよう|文章問題はこうやって整理する
- 文章問題でよく出る言葉ミニ辞書|式を作る前に見るポイント
- 数字が多いときの読み方|使う数字・使わない数字を分けよう
- 単位チェック|何の数かを見失わない
- 型別に見る|文章問題の代表パターン
- 条件が足りない問題に注意|数字があっても答えが出せないことがある
- 図や表にするコツ|問題タイプごとに使いやすい形がある
- なぜブロック読みが効くのか|場面を整理すると考えやすくなる
- AIでできる文章題トレーニング|答えではなく読み方を鍛えよう
- AIプロンプトで難易度を変える方法|同じ型を少しずつ練習しよう
- AIの文章題を使う前に|人間側で確認する6つのチェック
- こういうAI文章題はいったん使わない
- 解けなかったときの戻り道|最初に戻る場所を決めておこう
- スクショ保存用|文章題4ブロックチェック表
- 7日間トレーニング|文章題を読む練習メニュー
- 分かったつもりチェック|本当に読めるようになったかな?
- 最後に1問だけやってみよう
- 次に読むなら|つまずき別のおすすめ記事
- まとめ|文章問題は、式の前に「読む型」を作ろう
- 今日できる最小行動|1問だけ4ブロックに分けてみよう
- 参考文献・出典
まず確認|文章問題で止まる原因はどこ?
文章問題が苦手といっても、止まる場所は人によって違います。
まずは、自分がどこで迷いやすいのかを確認してみましょう。
| 止まる場所 | よくある状態 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 質問 | 何を求めるのか分からない | 最後の一文と単位を見る |
| 条件 | どの数字を使うか分からない | 1個あたり・1分あたり・割合を見る |
| 変化 | 増えたのか、減ったのか分からない | 買った・使った・進んだなどの動きを見る |
| 式 | 読めても計算式にできない | 図・表・線分図にしてから式にする |
大事なのは、「文章問題が苦手」で終わらせないことです。
質問で止まるのか、条件で止まるのか、式で止まるのかが分かると、練習する場所も見えてきます。

先に結論|文章問題は4ブロックで読むと整理しやすい
数学の文章問題は、数字を見てすぐ計算するより、まず問題文を4つのブロックに分けると読みやすくなります。
| ブロック | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 質問 | 最後に何を聞かれているか | 残りは何円ですか |
| 状況 | 最初にあるもの・最初の状態 | 800円を持っている |
| 条件 | 1個あたり・1分あたり・割合など | ノート1冊120円 |
| 変化 | 増える・減る・買う・使う・進むなど | ノートを2冊買う |
この4つに分けると、文章の中にある数字や言葉の役割が見えやすくなります。
この記事で一番大事なこと
数学の文章問題は、数字を見てすぐ計算するのではなく、
質問・状況・条件・変化に分けてから式を作ると読みやすくなります。

式にする前の3秒ルール|すぐ計算しない
文章問題を読んだら、すぐに式を作ろうとしなくて大丈夫です。
まず3秒だけ止まって、次の3つを確認しましょう。
- 最後に何を聞かれている?
- 答えの単位は何?
- 使う数字は何の数字?
この3つを確認するだけでも、いきなり計算して迷子になることを防ぎやすくなります。
健太:「数字が出てきたら、すぐ足すか引くか考えてた……。」
もこあい先生:「その気持ちは分かるよ。でも文章問題では、先に“何を聞かれているか”を見ると、式を作りやすくなるんだ。」
悪もこあい先生:「数字を見た瞬間に計算するな。文章問題は早押しクイズじゃない。」

ブロック解法|状況・条件・変化・質問に分けてみよう
ここからは、実際に問題文を4ブロックに分ける方法を見ていきます。
文章は上から読みます。
でも、問題を解くときは、先に最後の質問を確認すると迷いにくくなります。
- 質問:最後に何を聞かれているか
- 状況:最初に何があるか
- 条件:1個あたり・1分あたり・割合など
- 変化:何が増えたか、減ったか、動いたか
問題文に印をつけると読みやすくなる
文章題が苦手な人は、頭の中だけで整理しようとしない方がよいです。
問題文に小さく印をつけると、情報が見えやすくなります。
| 印 | 意味 | 使う場所 |
|---|---|---|
| □ | 質問 | 最後に聞かれている文 |
| ○ | 条件 | 1個あたり・1分あたり・割合 |
| → | 変化 | 買った・使った・進んだ |
| △ | 注意 | 使うか迷う数字・単位 |
印はたくさん使いすぎなくて大丈夫です。
最初は、質問に□、条件に○をつけるだけでも十分です。
1問を最後まで見てみよう|文章問題はこうやって整理する
ここでは、実際に1問を最後まで見ていきます。
文章問題が苦手な人にとって大事なのは、答えだけではなく、どう読み始めるかです。
例題|買い物問題を4ブロックで読む
ゆうきさんは800円を持っています。
120円のノートを2冊買いました。
そのあと、50円のペンを3本買いました。
残りは何円ですか。
ステップ1|最後の質問を見る
まず見るのは、最後の「残りは何円ですか」です。
ここから、この問題で求めるものは残ったお金だと分かります。
答えの単位は円です。
ステップ2|状況を確認する
最初の状況は、800円を持っているです。
つまり、スタートは800円です。
ステップ3|条件を確認する
- ノート1冊は120円
- ペン1本は50円
ここで大事なのは、120円や50円は1つ分の値段だということです。
だから、買った数とかける必要があります。
ステップ4|変化を確認する
- ノートを2冊買った
- ペンを3本買った
「買った」ということは、持っているお金が減ります。
だから、買った分のお金を800円から引いて考えます。
ステップ5|途中式に名前をつける
途中式には、何を計算しているのか分かるように名前をつけましょう。
- ノート代:120×2=240円
- ペン代:50×3=150円
- 買った合計:240+150=390円
- 残り:800−390=410円
答えは、410円です。
ここがポイント
文章問題は「数字を見たらすぐ計算」ではなく、
質問 → 状況 → 条件 → 変化 → 式の順に整理すると、式を作りやすくなります。
健太:「最初は800、120、2、50、3って数字が並んでいて、どれを使うのか分からなかった……。」
恵子:「でも、質問を先に見ると“残りのお金”を求める問題だと分かるね。あとは、買った分を整理して引けばいいんだ。」
もこあい先生:「いいね。文章問題は、いきなり式にしなくて大丈夫。まず、数字の役割を分けることから始めよう。」

文章問題でよく出る言葉ミニ辞書|式を作る前に見るポイント
文章問題では、数字だけでなく、言葉にも大事なヒントがあります。
ただし、「この言葉が出たら必ずこの計算」と決めつけるのは危険です。
大切なのは、言葉をきっかけにして、何が起きているのかを確認することです。
| 言葉 | よくある意味 | 見るポイント |
|---|---|---|
| あわせて | いくつかをまとめる | 何と何を合わせるのかを見る |
| 残り | 使ったあと・減ったあとの量 | 何から何を引くのかを見る |
| 1個あたり | 1つ分の量や値段 | 個数とかけるのか、全体から割るのかを見る |
| 1分あたり・1時間あたり | 速さや単位時間あたりの量 | 時間・速さ・道のりの単位がそろっているかを見る |
| 何倍 | 比べたときの大きさ | もとにする量はどちらかを見る |
| 何%・何割 | 全体をもとにした割合 | 全体が何かを先に確認する |
| 差 | 2つの量の違い | 何と何を比べているかを見る |
| 同じ | 2つの量が等しい | 方程式を作る手がかりになることがある |
この表は、計算を決めるための暗記表ではありません。
文章問題を読んだときに、どこを確認すればよいかを見つけるための道具です。
悪もこあい先生:「“残り”って書いてあるから引き算!で終わるなよ。何から何を引くのか言えないなら、まだ読めてない。」

数字が多いときの読み方|使う数字・使わない数字を分けよう
文章問題では、出てきた数字をすべて使うとは限りません。
大切なのは、最後の質問に関係する数字かどうかを確認することです。
たとえば、次のような文を見てみましょう。
5年生のゆうきさんは800円を持っています。
120円のノートを2冊買いました。
残りは何円ですか。
この問題で計算に使うのは、800円、120円、2冊です。
「5年生」は人物の説明であり、残りのお金を求める計算には使いません。
数字が多いときの見方
- 最後の質問と関係する数字か見る
- 数字の単位を見る
- 人物紹介・学年・日付などは、計算に使わないこともある
- 使うか迷った数字には△をつけておく
単位チェック|何の数かを見失わない
文章問題では、数字だけを見ると混乱しやすくなります。
数字には必ず、何の数なのかを表す単位があります。
| 数字 | 単位 | 意味 |
|---|---|---|
| 800 | 円 | 持っているお金 |
| 120 | 円 | ノート1冊の値段 |
| 2 | 冊 | ノートの数 |
| 50 | 円 | ペン1本の値段 |
| 3 | 本 | ペンの数 |
たとえば、120円と2冊をそのまま足すことはできません。
120円は値段、2冊は個数です。
この場合は、120円×2冊のように、「1冊分の値段」と「冊数」をつなげて考えます。
単位チェックのポイント
- 円・個・本・冊を分ける
- m・km・分・時間はそろえる
- 答えの単位は質問から決まる
- 単位が違う数字をそのまま足さない

型別に見る|文章問題の代表パターン
文章問題には、よく出る型があります。
型を知っておくと、問題文を読んだときに「どこを見ればいいか」が分かりやすくなります。
| 型 | 見るポイント | よく出る言葉 |
|---|---|---|
| 増える・減る問題 | 最初・変化・最後を見る | 増える、減る、残り |
| 買い物問題 | 値段・個数・残金を見る | 1個あたり、合計、残り |
| 速さ問題 | 道のり・速さ・時間を見る | 1分あたり、時速、あと何m |
| 割合問題 | 全体・部分・割合を見る | 何%、何割、全体 |
| 比較問題 | 差・倍・同じを見分ける | 多い、少ない、何倍、同じ |
| 方程式の文章問題 | 何をxにするか、等しい関係はどこかを見る | ある数、同じ、合計、差、2倍 |
中学数学に近い例|方程式の文章問題でも4ブロックは使える
ここまでの例題は、買い物問題などの算数レベルの内容が中心でした。
でも、4ブロックで読む考え方は、中学数学の方程式の文章問題にも使えます。
ある数に5を足して、それを2倍すると30になりました。
ある数はいくつですか。
| ブロック | 内容 |
|---|---|
| 質問 | ある数はいくつか |
| 状況 | まだ分からない「ある数」がある |
| 条件 | 5を足して、それを2倍すると30になる |
| 変化 | ある数に5を足す → 2倍する → 30になる |
このように分けると、いきなり式を作るよりも、何を文字にすればよいかが見えやすくなります。
ある数を x とすると、
2(x+5)=30
と表せます。
- 2(x+5)=30
- x+5=15
- x=10
答えは、10です。
ここがポイント
方程式の文章問題でも、いきなり文字式を作る必要はありません。
まず「質問・状況・条件・変化」に分けると、
何をxにするのかが見えやすくなります。
ここでは深く解きすぎなくて大丈夫です。
まずは、「この問題はどの型に近いかな?」と見分けるところから始めましょう。
割合で止まる人へ
割合の文章問題で「全体がどれか分からない」と感じる人は、先に「もとにする量」を確認しておくと読みやすくなります。
条件が足りない問題に注意|数字があっても答えが出せないことがある
文章問題では、数字が書いてあるからといって、必ず答えが出せるとは限りません。
答えを出すために必要な条件が足りない場合があります。
次の問題を見てみましょう。
A駅からB駅までは徒歩で20分かかります。
太郎さんは、最初の8分を走って進みました。
走ると、歩くときより1分あたり20m多く進めます。
B駅まであと何m残っていますか。
この問題は、一見すると解けそうに見えます。
しかし、歩く速さが書かれていないため、残りの距離を具体的なmで求めることはできません。
たとえば、次の条件を追加すると解ける問題になります。
太郎さんは1分あたり60m歩きます。
この条件がある場合は、次のように考えられます。
- 全体の距離:60×20=1200m
- 走る速さ:60+20=80m/分
- 8分で進んだ距離:80×8=640m
- 残り:1200−640=560m
答えは、560mです。
ここが大事
文章問題では、答えを出すための条件がそろっているかも確認しましょう。
条件不足に気づけることも、文章問題を読む力の一つです。

図や表にするコツ|問題タイプごとに使いやすい形がある
文章問題は、頭の中だけで考えようとすると混乱しやすくなります。
図や表にすると、数量の関係が見えやすくなります。
| 問題タイプ | 使いやすい形 | 理由 |
|---|---|---|
| 買い物問題 | 表 | 値段・個数・合計を整理しやすい |
| 増える・減る問題 | 矢印図 | 最初から最後までの変化が見える |
| 速さ問題 | 線分図 | 道のり・時間の関係を見やすい |
| 割合問題 | 全体と部分の図 | もとにする量と比べる量を分けやすい |
| 比較問題 | 2本の線分図 | 差や倍の関係を比べやすい |
図や表を書くのは、考えていないからではありません。
むしろ、頭の中に散らばった情報を外に出して、関係を見えるようにする作業です。
なぜブロック読みが効くのか|場面を整理すると考えやすくなる
文章問題では、文章・数字・条件・質問・式を一度に考えようとすると、頭がいっぱいになりやすいです。
だから、問題文を質問・状況・条件・変化に分けることで、考える量を小さくできます。
頭の中だけで全部覚えようとしなくていい
ブロック読みは、頭の中だけで全部覚えようとする読み方ではありません。
情報を外に出し、分けて見えるようにする読み方です。
図や表はサボりではなく、考えるための道具
図や表を書くと、何と何がつながっているのかが見えやすくなります。
これは、文章問題を式に変えるための大切な準備です。
小さな成功体験を作りやすい
文章問題では、「全部解けた」だけが成功ではありません。
- 最後の質問を見つけられた
- 条件を1つ見つけられた
- 使わない数字に気づけた
- 途中式に名前をつけられた
これも、次の一歩につながる大事な成功です。
AIでできる文章題トレーニング|答えではなく読み方を鍛えよう
ChatGPTなどの対話型AIを使うと、文章問題の練習をしやすくなります。
ただし、使い方には注意が必要です。
AIに答えだけを聞くと、その場では楽に見えます。
でも、文章問題を読めるようになるには、答えよりも式を作る前の読み方を練習することが大切です。
おすすめは、AIを「答えを出す先生」ではなく、読み方を確認してくれる練習相手として使うことです。
AIで練習したいこと
- 文章問題を「質問・状況・条件・変化」に分ける
- どの数字が何を表しているか確認する
- 問題の型を見分ける
- 自分の読み違いを見つける
- 同じ型の類題を作って練習する
悪もこあい先生:「AIに答えだけ聞いて終わるな。それは練習じゃなくて、答えの宅配を頼んでるだけだ。」
ブロック読みを練習するプロンプト
次の文章問題を、答えを出す前に 「質問・状況・条件・変化」に分けてください。 そのあと、それぞれの数字が何を表しているか説明してください。
自分の分類を確認するプロンプト
この文章問題を自分で分類しました。 質問: 状況: 条件: 変化: この分類が合っているか確認してください。 間違っている場合は、答えを出さずに、どこを読み違えたかヒントだけください。
型を見分けるプロンプト
この文章問題は、 増える・減る問題、買い物問題、速さ問題、割合問題、比較問題のうち、 どの型に近いですか? 理由も、文章中の言葉を使って説明してください。
類題を作ってもらうプロンプト
この文章問題と同じ型の練習問題を3問作ってください。 ただし、最初はやさしめにしてください。 答えはすぐに出さず、問題だけ出してください。
AIで数学を勉強するときの基本を知りたい人へ
AIを答え丸写しではなく、文章問題・図形・計算ミスの整理に使う考え方は、AI×数学講座の記事でも解説しています。
AIプロンプトで難易度を変える方法|同じ型を少しずつ練習しよう
AIを使うと、同じ型の文章問題を少しずつ難しくして練習できます。
いきなり難しい問題を作るのではなく、段階を分けて練習するのがおすすめです。
| レベル | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| レベル1 | 数字が少ない・1回の計算で解ける | 120円のノートを2冊買う |
| レベル2 | 2回以上の計算が必要 | ノートとペンを買って残金を出す |
| レベル3 | 1個あたり・1分あたりなどの条件が入る | 1冊120円、3本でいくら |
| レベル4 | 使わない数字・単位変換・比較が入る | 5年生など不要な情報が混ざる |
| レベル5 | 条件不足や説明問題が入る | この問題は解けるか、足りない条件を答える |
難易度を指定して問題を作るプロンプト
数学の文章問題を1問作ってください。 条件: ・テーマは買い物問題 ・難易度はレベル2 ・小学生〜中学生にも分かる文章 ・答えはまだ出さない ・問題文だけ出す ・解いたあとに、私が「答え合わせ」と言ったら解説してください
少し難しくするプロンプト
今の文章問題と同じ型で、少しだけ難しい問題を作ってください。 変更してほしいこと: ・計算を1ステップ増やす ・数字は大きくしすぎない ・使わない数字を1つだけ入れる ・答えはまだ出さない
少し簡単にするプロンプト
今の問題が難しかったので、同じ型のまま少し簡単にしてください。 条件: ・数字を小さくする ・計算は1〜2回にする ・使わない情報は入れない ・質問・状況・条件・変化が分かりやすい文章にする

AIの文章題を使う前に|人間側で確認する6つのチェック
AIに文章問題を作ってもらうと、練習問題を増やしやすくなります。
ただし、AIが作った問題がいつも正しいとは限りません。
さらに、AIに「この問題は正しいですか?」と確認しても、その確認自体が間違うこともあります。
だから、AIの問題を使うときは、まず自分の目で確認することが大切です。
AI文章題を使う前の人間チェック
- 質問:最後に何を求める問題か分かるか
- 状況:最初の状態がはっきりしているか
- 条件:1個あたり・1分あたり・割合など、答えに必要な条件がそろっているか
- 変化:増えた、減った、買った、進んだなどの動きが分かるか
- 単位:円・個・m・分・時間などがずれていないか
- 答え:自分で式を作ったとき、答えが一つに決まるか
この6つを見てもよく分からない場合は、その問題は練習に使う前に、問題文を直した方がよいかもしれません。
悪もこあい先生:「AIの確認を確認なしで信じるな。条件・単位・式は自分で見てから使いな。」
AIに再確認してもらうプロンプト
あなたが作った文章問題について確認してください。 1. 答えを出すための条件はすべてそろっていますか? 2. 使う数字と使わない数字を分けてください。 3. 単位にずれはありませんか? 4. 式を立てると、答えは一つに決まりますか? 5. 解説と答えに計算ミスはありませんか? もし問題文に不足やあいまいな点があれば、 どこを直せばよいか教えてください。
ただし、この確認も完全とは限りません。
AIに再確認してもらったあとでも、最後は自分で条件・単位・式・答えを見直しましょう。
こういうAI文章題はいったん使わない
AIが作った問題を、何でもそのまま使う必要はありません。
次のような問題は、いったん使わず、条件を直すか、別の問題で練習しましょう。
- 何を求める問題なのか分かりにくい
- 必要な条件が足りているか判断できない
- 単位が途中で変わっているのに説明がない
- 解説の式と答えが合っていない
- 問題文が長いのに、関係ない情報が多すぎる
- 自分で解き直しても答えが一つに決まらない
練習では、難しい問題を無理に使うより、条件がはっきりした問題で読み方を身につける方が大切です。
AIの答えをそのまま信じないために
AIが作った文章問題や解説も、必ず正しいとは限りません。
AIの答えをどう確認するかを深く知りたい人は、AI時代の情報リテラシー記事も参考になります。

解けなかったときの戻り道|最初に戻る場所を決めておこう
文章問題が解けなかったときに、「自分には無理」と思わなくて大丈夫です。
戻る場所を決めておくと、やり直しやすくなります。
| 困ったこと | 戻る場所 |
|---|---|
| 式が作れない | 最後の質問に戻る |
| 数字が多くて混乱する | 単位を見る |
| 何をすればいいか分からない | 質問・状況・条件・変化に分ける |
| 答えが合わない | 計算より先に、式の意味を見直す |
式で迷ったら、いったん日本語に戻しましょう。
- 120×2 → ノート2冊の代金
- 50×3 → ペン3本の代金
- 240+150 → 買ったものの合計
- 800−390 → 残りのお金
このように、式が何を表しているのかを言葉で説明できると、文章問題の読み方が安定しやすくなります。
スクショ保存用|文章題4ブロックチェック表
文章問題で迷ったときは、次のチェック表を使ってみましょう。
- □ 質問:最後に何を聞かれている?
- □ 状況:最初にあるものは?
- □ 条件:1個あたり・1分あたり・割合は?
- □ 変化:何が増えた? 減った? 動いた?
- □ 単位:答えの単位は?
- □ 式:何を先に計算する?

7日間トレーニング|文章題を読む練習メニュー
文章問題は、1回で完璧に読めるようにならなくても大丈夫です。
小さく分けて練習すると、少しずつ読み方が安定してきます。
| 日 | 練習内容 |
|---|---|
| 1日目 | 質問だけ探す |
| 2日目 | 状況だけ探す |
| 3日目 | 条件に丸をつける |
| 4日目 | 変化の言葉を探す |
| 5日目 | 4ブロックに分ける |
| 6日目 | 図や表にする |
| 7日目 | 式を作って解く |
全部できなくても大丈夫です。
まずは1日目の「質問だけ探す」から始めてみましょう。
分かったつもりチェック|本当に読めるようになったかな?
- 最後に何を聞かれているかを言える
- 質問・状況・条件・変化に分けられる
- 「1個あたり」「1分あたり」を見落としていない
- 使う数字と使わない数字を分けられる
- 式を作る前に、何が変わったか説明できる
- 途中式に名前をつけられる
- 答えに単位をつけられる
- AIが作った問題を、そのまま信じずに確認できる
1つでも不安があるなら、そこが次の練習ポイントです。
できない場所が見つかることも、前に進むための大事な発見です。
最後に1問だけやってみよう
最後に、1問だけ練習してみましょう。
答えを出す前に、まず4ブロックに分けてみてください。
まなさんは1000円を持っています。
150円のノートを3冊買いました。
そのあと、80円の消しゴムを2個買いました。
残りは何円ですか。
- 質問:
- 状況:
- 条件:
- 変化:
✅ クリックして開く:答えと解説を見る
質問:残りは何円ですか。
状況:1000円を持っている。
条件:ノート1冊150円、消しゴム1個80円。
変化:ノートを3冊買う、消しゴムを2個買う。
- ノート代:150×3=450円
- 消しゴム代:80×2=160円
- 買った合計:450+160=610円
- 残り:1000−610=390円
答え:390円
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まとめ|文章問題は、式の前に「読む型」を作ろう
数学の文章問題は、数字を見てすぐ計算しようとすると、かえって迷いやすくなります。
まずは、問題文を次の4つに分けてみましょう。
- 質問:最後に何を聞かれているか
- 状況:最初にあるもの・最初の状態
- 条件:1個あたり・1分あたり・割合など
- 変化:増える・減る・買う・使う・進むなどの動き
そして、式を作るときは、途中式に名前をつけましょう。
- これは何を求める式か
- どの数字が何を表しているか
- 答えの単位は合っているか
ここまで確認できると、文章問題は少しずつ読みやすくなります。
もこあい先生より
文章問題は、最初からすらすら解けなくても大丈夫。
まずは1問だけ、「質問・状況・条件・変化」に分けてみよう。
その小さな一歩が、次の問題を読む力につながっていくよ。
今日できる最小行動|1問だけ4ブロックに分けてみよう
今日やることは、文章問題をたくさん解くことではありません。
まずは1問だけ、文章の横に
質問・状況・条件・変化
と書いてみましょう。
式を作るのは、そのあとで大丈夫です。
まず「何が書いてあるか」を分けるところから始めてみましょう。

参考文献・出典
この記事では、数学の文章問題を読みやすくするために、算数・数学教育に関する公的資料、認知負荷に関する研究、生成AIの教育利用に関する資料を参考にしています。
本文では、読者が実際に使いやすいように、内容をかみ砕いて説明しています。
- 文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編』
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387017_004.pdf
参照日:2026年5月8日 - 文部科学省『言語活動の充実に関する指導事例集【小学校版】 算数-3 文章問題の立式の根拠を図を用いて説明する事例』
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2011/01/12/1300865_3.pdf
参照日:2026年5月8日 - Sweller, J. (1988). Cognitive Load During Problem Solving: Effects on Learning. Cognitive Science, 12(2), 257–285.
https://andymatuschak.org/files/papers/Sweller%20-%201988%20-%20Cognitive%20load%20during%20problem%20solving.pdf
参照日:2026年5月8日 - UNESCO. (2023). Guidance for generative AI in education and research.
https://www.unesco.org/en/articles/guidance-generative-ai-education-and-research
参照日:2026年5月8日
もこあい先生より:「今日の“なんで?”を大切にしよう。正解より、考えた道のりが宝もの。」

